梅の名所として知られる三渓園では、2月13日から3月7日まで、
観梅会が催され、訪れる人々でにぎわっています。
三渓園は、生糸貿易で財をなした実業家・原 三渓の元邸宅で
1906年に一般公開されました。
京都の「桂離宮」に並び称される美しい日本庭園です。
三渓園の観梅会は、明治41年に 原 三渓 が梅林の完成を祝い
知人を招いて行ったことから始まったといわれています。
出かけた日は 風もなく おだやかな散策日和。
少しひんやりした早春の空の下、わが世の春と咲き誇る600本の
紅梅 白梅のふくいくとした香りに包まれながら のんびり歩きました。
気心の知れた仲間とのおしゃべりも楽しく、
麦茶の無料接待処では、湯気のたちぼるお茶の暖かさに
ホッと心いやされました。
「三重塔」が望める絶景スポットは人気があり、
写真を撮りたい人が順番を待っていました。
三渓園を代表する歴史的建造物・重要文化財「臨春閣」
朱色の橋の はるか前方上方に望める三重塔 。
橋の袂から撮る絶好の写真スポットで、ボランティア?の方が
写真の撮り方を指導していらっしゃるようでした。(習いたかった!)
茶処「望塔亭」で一休み。甘い落雁にお抹茶がおいしかったこと!
観梅会の期間中 初音茶屋では火が炊かれ、暖も取れるサービスがあり
昔どおりの古釜で沸かした麦茶がふるまわれています。
釜から立ちのぼる もうもうたる白い湯気...
腰掛けて憩いのひと時を過ごす人々の姿ものどかに見えます。
水仙の花が咲き フキノトウも顔をのぞかせていました。
油絵風に加工した アオキとヤツデ。
臥竜梅の根元に散り敷いた椿の花のいろどり
なんだか眠そうな表情の猫くん 何を考えているのかな...
萼の部分が緑色の緑萼梅。
遠くから見ると花の色全体が かすかな微かな 薄みどり色
白い梅がなお 白く清らかに見えました。
臥竜梅の古木はたくさんの棒で支えられ、
下村観山の屏風絵「弱法師(よろぼし)」のモデルになったという、
竜が地を這うような枝ぶりの梅の古木は、貫禄があり印象的でした。
池には何羽もの水鳥が 同じ方向をむいて水面に浮かび長閑な昼下がりです。
梅の花を2種 布風に加工してみました。
木製の木戸が、どこか懐かしさを感じさせる 純和風の建物です。
水彩鉛筆画風にして、白っぽい額に入れてみました。
6枚の画像をPhoto Scape で加工し、アニメにしました。
園の内苑に入る最初に見える御門。
重要文化財 「旧天瑞寺寿塔覆堂(じゅとうおおいどう)」と梅
寿塔とは、長寿を祝って生存中に立てる墓のことだそうです。
重要文化財 「聴秋閣」 へ向かう 「亭樹」
「亭樹」 の 屋根は 優雅な 檜皮葺き