根無し草のつれづれ

日々の雑感をひたすら書き綴ったエッセイ・コラム。また引用部分を除き、無断掲載の一切を禁ず。

映画『ブタがいた教室』

2008-11-04 01:59:10 | エッセイ、コラム
原案:黒田恭史『豚のPちゃんと32人の小学生』、監督:前田哲、出演:妻夫木聡、6年2組の生徒役の子供たち26人、大杉漣、田畑智子、池田成志、ピエール瀧、戸田菜穂、原田美枝子、他、の映画『ブタがいた教室』を観てきました。


ストーリーは、とある小学校の新米教師・星先生(妻夫木聡)が、自分が受け持つ6年2組でブタを飼い最後には食べよう、と提案する事から始まる生徒の葛藤を描いた実話に基づいた話しです。
93年にフジテレビ系で放送されたドキュメンタリー番組を映画に脚色したものでもあります。


色々と考えさせられる内容の作品でした。
人間が生態系の頂点に立ち、色々な生命を奪いつつ、生きていかなければならない生物である、という事実を突き付けられる作品。

この作品には、生徒たちが学級会を開き最終的に豚の「Pちゃん」をどうするか、という事を話し合う場面が多く描かれていますが、これには台本がなかったそうです。
各生徒役の子供たちに自由に発言させたとの事。
カメラも7台回して各生徒の発言を逃さないように撮影したそうです。
よってスクリーン上には緊迫した、作り物ではありますが、かなりリアリティのある場面が映し出されています。

ただ私としてはもう少し深く掘り下げても良かったのではないかとも思いました。
どこか浅い感じもしたのです。
ただ、親子連れでこの作品を観て、子供とこの問題を話し合うのは非常に良い事だと思います。
しかし残念ながら、この作品は幼児向けには作ってありません!
なので小学校高学年未満の子供には少し難しく退屈すると思います。
ちゃんと躾が出来ていて2時間大人しくし、長時間の視聴に耐えられるお子さん以外は劇場に連れて行かないように!
土曜日に昼の回だったせいもあるのですが、私が観た時には私語をする子供が多く雰囲気を壊されて非常に迷惑しましたので…。
どうしても観せたいという親御さんはDVD化されるまでお待ち下さい。

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