朝方の雨は上がったものの
画用紙に描いたようなグレーの雲が上空を覆い、
時折、明るい光が見え隠れするものの、
太陽を拝むまでにはいきませんでした。
9時40分頃、欠け始め、とは言っても
天文的な数字だけの話。
陸地は上空の雲が流されない限りは、
青い空もさらにその上、
サンサンと輝く今回の主役・太陽も
見えないとあきらめかけていました。
ところが、“定刻”の時間が過ぎ、
“まだらグレー”模様の空から薄っすらと陽射しが。
太陽だろうと見られる明るいポイントに
雲が次から次に流されて、
少し明るく輝いては雲に隠れの繰り返し。
おかげでシルエット状でしか、
なかなか撮影できませんでした。
同僚らと玄関先で大声で写真に収めてましたら、
これから入館しようとされるご家族は
「何事」と言った顔で天を仰いでいました。
雲に覆われ“正体”不明の太陽に
あまり興味は示しませんでしたが、
雲が通過する瞬間、一瞬三日月状になる太陽に。
「お~おぉ~」「見えた、見えた」と喜びの声が。
レンズのカラーフィルターなど当然なく、
太陽に直接レンズを向けるのは危険だとは知りながら、
これ以外に撮る方法は見つからず、
同僚が下敷きやカラーファイルなどを持ってきて
「これで」と挑戦するも、なかなか。
そこで、先日七夕飾りに使った
黄色のセロハンフィルターをお借りし、
レンズにセロテープで貼り付けたところ、
「まぁ直射をさえぎるだけでした」
というのが感想でして、
思ったような写真は撮れませんでした。
しかし、どうにか頑張って、
電池の切れる最後の最後まで撮り続けたところ、
何とか1、2枚は三日月ならぬ
“三日太陽”を“激写”。
大した写真ではありませんが、
46年ぶりの今世紀最大級のショー、
とくれば見逃す訳には行きません。
性分的にも・・・。
玄関前で一緒に観察していたお客様は
水溜りに映った太陽を一歩も動かず凝視。
「直視するより間接的で目にもよく、
しかも欠けているのが分かって良いよ」
なるほど。私も水溜りに映った太陽を撮りましたが、
そう簡単に撮れるものではありません。
車のフロントガラスにも反射され、
「よっしゃ今じゃ」とシャッターを押すも、
う~ん、やっぱり難しい。
というわけでわずかでしたが、
天体ショー、堪能しました。
曇り空だったため、
暗くなったという感じしませんでした。
セミの鳴き声は最初から聞こえず、
昆虫に変化は見られませんでした。
ただ急に鳩がポッポ、ポッポ、ポッポ
と鳴き始めました。
「日食のせい」かは分かりましぇ~ん。