北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

クリスマスイヴ二〇二二特集!思い出の横浜-国際観艦式フリートウィークヨコハマの大夜景と佇む護衛艦の情景

2022-12-24 20:08:26 | 旅行
■いずも-横浜大夜景
 夜景というものは撮影は寒く器材操作が難しく写真確認も大変なのですけれども、撮れました写真は中々な思い出になるものです。

 クリスマスイヴということでイルミネーション写真ではありませんが、国際観艦式フリートウィークの際に撮影しました護衛艦の夜景という情景をお送りしましょう。寒い中で舞鶴基地の夜景撮影という大冒険も少しは考えたのですが、ちょっと猛寒波が凄いのです。

 電燈艦飾、護衛艦による電燈艦飾が行われていない場合でも常夜灯だけで美しいものです、それは大都市の夜景が特別なイルミネーションを行わない場合でも100万ドルの夜景とか、最近は電気代高騰と急激円安で100億ドルの夜景とか、こうしたものを醸すのとおなじ。

 2022年は海上自衛隊創設70周年という節目の年となりました、よくぞできたものだと感心したのは2022年国際観艦式です。残念ながら一般公開はされなかったのですが、停泊式観艦式しか無理ではないのか、2002年の海上自衛隊50周年国際観艦式を思い出したもの。

 横浜港、日本で最初に開港しました、いわば世界への玄関口の一つです。その大桟橋に護衛艦いずも停泊、その昔に護衛艦ひゅうが観艦式フリートウィークに併せての大桟橋接岸が行われたのを反対側の新港埠頭から見ますと、大桟橋越しに護衛艦の艦橋がみえました。

 大桟橋越しに護衛艦ひゅうが艦橋が見えますと、これは他の方が撮影された写真を見返してふと気づかされたのですが、大桟橋そのものが一種の航空母艦のように見えたもので、長崎の軍艦島ではないのですが、いつかあの海へ、大きいのが浮かんだなら、と思った。

 いずも、いつかあの海へ、なんていうアニメのタイトルのような事を思い浮かべたのは2009年と2012年の観艦式なのですが、意外な事に早くも実現したものだ、というのはヘリコプター搭載護衛艦いずも竣工の際です。ひゅうが一般初公開のこの場所で行われたのだが。

 駆逐艦ですよいや空母だ、と、まあ一般公開反対のオジサンに絡まれている方を傍目に友人知人たちと、DDHなのだから駆逐艦だとか、空母型の駆逐艦だとか、そんなことを護衛艦ひゅうが、見上げつつ思っていたものです。しかし、もう少し想像力が必要でしたね。

 いずも。これは、もう。友人の一人が護衛艦ひゅうが全長を50mほど大きくした護衛艦いずも目の前に呟いたというか本音が漏れた瞬間です。いや、50mといえば掃海艇1隻、掃海艇と護衛艦が並ぶのは舞鶴基地の北吸岸壁でも時折見ているのですが、されど50mです。

 空母か駆逐艦かという前に護衛艦なのですが、海上自衛隊の護衛艦は防衛政策と周辺情勢を反映して整備されるものなのですから、要するにそれだけ周辺情勢が緊迫しているということなのですね。もっとも、現実を直視した装備が間に合った事は僥倖なのでしょうか。

 くらま、美しい護衛艦でした。はるな、良い雰囲気の護衛艦でした。そして第一世代型ヘリコプター搭載護衛艦は所謂ところヘリコプター巡洋艦型の護衛艦でしたが、第二世代型ヘリコプター搭載護衛艦は全通飛行甲板型護衛艦、これが必要になった時代の要請という。

 あたご、もがみ、横浜港。もっと単純にイージス艦カッコィイ、という悟りの精神で防衛装備品を見る余裕も必要なのかもしれませんが、どういった用途に用いるべく政治が巨額の防衛費を投じているか、ということを考えると、少し厳しい気持ちになってしまうのだ。

 抑止力というものを考えれば、軍事的な現状変更の試みに対しての充分な防衛力を整備する事で、相手に耐えがたい代償を強いる事を想定させるという論理はあるのですが、その損耗を度外視して侵攻するという事例を歴史上今年二月を含め知っている故に、重い。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌:京都市役所前,スペイン料理で敢えて-マオウさんは凄いんです!

2022-12-24 14:47:35 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 バラッカと云うお店が京都市役所前にあります。御幸町御池から少し上がったあたりにありますスペイン料理店でパエリアが有名なのですがタパスとワインも愉しめるちょっとお勧め。

 スペイン料理、情熱の国、こうスペインを表現したのはどこのどなたあたりが始まりなのでしょうか、しかし小皿のタパス料理とともに、ビールではじまる食文化とは、なかなか日本的な居酒屋の一品料理ととりあえずビール的な文化と重なるようで、わたしは好き。

 クリスマスです、といいますかクリスマスイヴです。今年は六月から40度越えという恐ろしい熱波が、真夏に生命の危機を予感させるものでしたが、思い返してみると夏は猛暑、しかし酷暑というほどでなく猛暑だったのですよね、過ごしやすいとはいわないけれども。

 万願寺、ここは万願寺がビールとあうのです。緑色の万願寺は舞鶴のお野菜なのですが、伝統と格式のようになぜか清酒よりもビールのほうがあうという、そして適度な歯ごたえ、確かな風味、見た目と違い辛くない、そんな一皿とともに、まずビールを進めてゆく。

 紅葉が今年はすばらしかったものなもので、つまり気候がめちゃくちゃではない、ということの証左なのですよね。昨年などは紅葉の季節に椛や楓が熱波と、そしてこれが大きいのですけれども雨量不足に見舞われてしまい、半分枯れたような変な色づきになっていた。

 四季で生きている、というほど風流人ではないのですけれど、やはり移り目の季節の象徴というもの、大切といいますか日常の感覚に入れておかないと、とおもう。この点考えますと、今年はここ数年でいい年だなあ、と師走に改めて思うのです。グラスを傾けながら。

 カジョスという、格好いい名前のメニューは牛さんのハチノスをトマトペーストで煮込んだ、欧風煮込み料理でイタリアンなお店でも見かけるのですが、つんつんと摘まんでビールの肴とするには良い料理と思う、ハチノス、モツ系でいちばん楽しいのはその歯応え。

 人間は社会性の生物である、とはアンソニーギデンズの社会学、その割と最初のあたりに記されているところなのですが、もう五年か六年か、京都市役所の近くに美味しいスペイン料理の店を見つけた、と友人と、COVID-19以降はメールと年賀状のみの、話しました。

 京都市役所前のお店は知らないけれども烏丸御池から少し行ったところに、こんなお店が有るんだ的な良いお店を見つけたよ、と友人の話です。いや実はスペイン料理と云えば京都駅ビルだよねと意気投合していた、そのお店が潰れて韓国料理店になり、困っていた。

 スペインにアフリカから経済難民が地中海を越えて押し寄せる頃、気楽なものだといわれるかもしれませんが京都はスペイン料理難民がでていたのです、幾つかいいお店はあるのですが、混雑している印象がありまして、料理を、混むと撮るよりも食べるという感じ。

 マオウ、というビール。なにかライトノベルなんかで目にするタイトルのような名前ですが、黒ビールとピルスナースタイルが有りまして、黒ビールの方はマオウ-ネグラという、魔王のねぐら的な響きにっこえる、けれどもこのビールの大事なところは名前ではない。

 五つ星ビール、マオウさんはすごいんです。ごくごく行ける程度に口当たりが軽いものですから、お気に入りです。ビールが苦手という人を稀に見かけますが、それは日本のビールしか知らないという方が多いのかな、と。銘柄をいろいろ試してみるのは面白いと思う。

 ブロチェッタというあぶり焼き、もともとはビンチョスという串焼き料理なのですが、流石に南米の様に大きな牛肉の塊の串焼きをかぶりつくようなことは、スペインでは嗜まないのでしょうか、上品に焼き上げられています。お肉と云うのは、やはり愉しみたいもの。

 ビンチョスの状態でかぶりついてみたい、こういう気持ちの在るのですが、この頃になりますと一つをがつんと頂くよりはこうなんといいますか一品一品を吟味して、味の冒険や風味の探索に香りの思慮、を愉しみたくなるものです。たまにがつんもやってしまうが。

 サングリア、へんな映画のタイトルにされて食わず嫌いと云うか飲まず嫌いが多いときく、要するにあまーいグリューワインです。果実と共にワインをこう煮こんでいるものですから独特の甘みがあって、ひとまず一杯のんで見れば嫌いな人はいないのではないかなあ。

 柳馬場通、考えてみれば通りの名前を行ってくれればよかったのですよね、というのは冒頭のお店の一之情報共有です、烏丸御池のあたりと云いますと、どうしても六角堂のあたりとか、思い浮かべてしまいますので、あのビル街の何処かに、とスペイン料理を想った。

 烏丸御池駅から、情報の共有はもう少し進みますと朝日新聞の方へ進むという事でしたが、歩いて直ぐ、という。五分程なのか、しかし京都市役所駅からみますと、個人的には北大路機関の会合場所が市役所の裏手に前ありましたので、そこから此処は指呼の距離にある。

 スペイン料理、同床異夢と云いますか、此処はお店の方の話を聞きますと、烏丸御池から五分で京都市役所前から五分の中間点にあるという、ようするに同じ店の事を示していたという。友人知人、コロナ時代で疎遠になった人も多い、交流と交歓は大事なのですよね。

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ペトリオットは古い-プーチン大統領発言,確かに古くイージスシステムと同じくらい前の装備だが重なる改良

2022-12-24 07:00:46 | 先端軍事テクノロジー
■臨時情報-ウクライナ情勢
 ロシアのプーチン大統領はアメリカがウクライナへ供与するペトリオットについて、古いシステムであり脅威ではないと発言しました。ならば長沼のペトリオットを礼文島にでも配備したいところだが。

 Windowsは古臭いOSだ、と云われますと違和感を受けられるでしょうか、もしくはiOSが十五年以上前の古いもの、と言われますと今度こそ違和感を受けられるでしょう。確かにiOSは最初期のものは2007年に出されていますし、Windows1.01は1985年に発表されたものです、しかし改良を重ねる事で世代交代を続け最新鋭水準を維持し続けています。

 ペトリオットミサイルも同じことが言える、ペトリオットミサイルが制式化されたのは1976年、基本となるシステムは確かに古いものなのです。実際、1976年に制式化された時点での火器管制装置の処理能力は24ビット、当時としては高い水準でした。24ビットは最初期数年のものであり、年々改良を続けている。だからこそ今も各国が新規採用さえする。

 PAC-1とPAC-2,改良の度合いはと云われますと、最大射程はPAC-1で90kmなのですが発射コンテナが同じPAC-2は160kmに、90kmや160kmといっても相手が高高度を巡航飛行している状況での最大射程であり、実際は目標は機動していますし低空飛行する為に実用はPAC-2で100km程度とされるのですが、当然の様に進化するミサイルなのですね。

 PAC-2,PAC-3のPACとはペトリオットケイパビリティの略称で、PAC-2もPAC-2-GEMという弾道ミサイル迎撃能力を強化したレーダーとミサイル信管を持つ改良型、微細なレーダー反応目標にも対応する更なる改良型のPAC-2-GEM+が開発されています。射程を抑え弾道ミサイル迎撃能力を強化したPAC-3,その射程を延伸したPAC-3-MSEも開発された。

 イージスシステムは古いシステムだ、こう言い換えますと今度こそ違和感を共有できるか、アメリカ海軍がイージス計画を開始したのが1969年、1944年のマリアナ沖海戦で飽和攻撃への手動対応限界が指摘され、迎撃システムの完全なデジタル化を進め、延長線上にイージス計画、洋上試験開始は1975年で最初のイージス艦タイコンデロガ竣工は1983年だ。

 プーチン大統領の、ペトリオットミサイルは古いシステムという発言までは正いのですが、脅威ではない、というのは間違いです。ペトリオットはイージスシステムと同世代、思い起こせばプーチン大統領が欧米と対立を明確化したのは東欧へのイージスアショア配備決定の2007年です、言い換えればイージスシステムと同程度に無害、なのかもしれません。

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