■太平洋上の緊張
毎年八月八日に新しい88艦隊が必要だと東日本大震災の前から提唱し続けてきたのは、今回のような事態が起こる前に抑止力を整備する必要があったためなのですが。

空母遼寧の太平洋での航行期間が異例の長期間となっており、5月に沖縄本島西方海域での発着訓練を実施したのち、宮古海峡を通過して太平洋上へ展開して以来、6月7日から8日にかけ南鳥島近海、わがくに排他的経済水域内においても艦載機の発着させるなど行動を継続しており、防衛省では警戒監視を強化しています。

山東機動部隊は駆逐艦艦番号107遵義,駆逐艦艦番号165、フリゲイト艦番号571、フリゲイト艦番号572、補給艦艦番号905から構成されています。100番台の駆逐艦は10000t級の大型駆逐艦055型で、すでに8隻が建造されており、空母建造と共にその空母を航空攻撃から防護すべく、艦隊防空能力を高めています。

遼寧機動部隊は駆逐艦艦番号101南昌、駆逐艦艦番号104無錫、駆逐艦艦番号121斉斉哈爾、駆逐艦艦艦番号122唐山、駆逐艦艦番号131太原、駆逐艦艦番号155南京、フリゲイト艦番号515浜州、フリゲイト艦番号599安陽、補給艦艦番号901、こちらのほうが先に航行していましたが、その分艦隊規模はかなりのもの。

補給艦と駆逐隊規模の部隊が別行動していて、補給艦と共同行動をとる部隊に、駆逐艦艦番号102拉薩、フリゲイト艦番号538煙台、フリゲイト艦番号550濰坊,補給艦艦番号903という陣容で行動していますが、ここに独立行動をとる駆逐艦部隊に駆逐艦艦番号158哈爾(?)、フリゲイト艦番号534鶴壁(?)という部隊が加わる。

揚陸戦闘群に強襲揚陸艦艦番号33安徽、ドック型揚陸艦艦番号980龍虎山、駆逐艦艦番号132蘇州、フリゲイト艦番号529舟山(?)、フリゲイト艦番号530徐州、中国海軍はドック型揚陸艦を8隻、強襲揚陸艦を4隻運用中であり、今回の艦隊行動の規模からは、両用戦艦全体から見ると決して多くないというところでしょうか。

遼寧が太平洋方面へ展開するのは今回が初めてではありませんが、2012年に旧ソ連製空母を修理するかたちで再就役していらい、日本の接続水域などを航行したのは2024年9月がはじめてであり、中国海軍の航空母艦の運用を強化する姿勢を如実に示しているといえるかもしれません。

第二列島線での平時の行動、中国外務省の林剣報道官は9日の記者会見で日常的な行動であるとして挑発行為を行わないよう各国へ呼びかけました。これは中国海軍にとり、こうした行動が日常化する可能性をしめしています。そしてこれにあわせて、空母山東が中国を出航、史上初めて2隻の中国空母が太平洋上へ進出することとなった。

山東が太平洋上に展開し艦載機発着訓練を実施したのは7日に宮古島沖を航行してのち、実施した海域は沖ノ鳥島沖であり、このさいに4隻の駆逐艦を随伴させていました。2隻の空母が米領グアムと小笠原諸島のOGギャップというべき重要海域を遮断する航路ですが、この海域での特異な行動に対して防衛省は警戒を強化しています。

哨戒機への中国戦闘機異常接近、防衛省は11日夜、中国空母を監視している海上自衛隊哨戒機に対して中国軍戦闘機が異常接近の挑発行動を行ったことを発表しました。防衛省によればこれは7日と8日に警戒監視中のP-3C哨戒機にたいしてJ-15戦闘機が異常接近を行い、一定時間にわたりP-3C哨戒機は追尾を受けたとのことでした。

J-15戦闘機は空母山東の艦載機であったとされ、7日に40分間、8日には80分間にわたり追尾を行い、また距離45mという異常接近を行った後、前方900mの進路上を進路妨害されたとも発表、哨戒機に損傷などはありませんでしたが、中国軍戦闘機は過去に米軍機へ異常接近した際に空中衝突し墜落した前科があり、危険な行動です。

中国海軍の空母は現在2隻ですが、さらに建造中の福建があり、ここで建造が終わるのかは未知数というところです。また駆逐艦の規模は今回の行動を以てしても全力ではなく、我が国としては護衛艦もがみ型と続くFFGの建造により抑止力を最低限維持するとともに、F-35B戦闘機を搭載可能であるDDHの増強を真剣に検討しなくてはなりません。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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毎年八月八日に新しい88艦隊が必要だと東日本大震災の前から提唱し続けてきたのは、今回のような事態が起こる前に抑止力を整備する必要があったためなのですが。

空母遼寧の太平洋での航行期間が異例の長期間となっており、5月に沖縄本島西方海域での発着訓練を実施したのち、宮古海峡を通過して太平洋上へ展開して以来、6月7日から8日にかけ南鳥島近海、わがくに排他的経済水域内においても艦載機の発着させるなど行動を継続しており、防衛省では警戒監視を強化しています。

山東機動部隊は駆逐艦艦番号107遵義,駆逐艦艦番号165、フリゲイト艦番号571、フリゲイト艦番号572、補給艦艦番号905から構成されています。100番台の駆逐艦は10000t級の大型駆逐艦055型で、すでに8隻が建造されており、空母建造と共にその空母を航空攻撃から防護すべく、艦隊防空能力を高めています。

遼寧機動部隊は駆逐艦艦番号101南昌、駆逐艦艦番号104無錫、駆逐艦艦番号121斉斉哈爾、駆逐艦艦艦番号122唐山、駆逐艦艦番号131太原、駆逐艦艦番号155南京、フリゲイト艦番号515浜州、フリゲイト艦番号599安陽、補給艦艦番号901、こちらのほうが先に航行していましたが、その分艦隊規模はかなりのもの。

補給艦と駆逐隊規模の部隊が別行動していて、補給艦と共同行動をとる部隊に、駆逐艦艦番号102拉薩、フリゲイト艦番号538煙台、フリゲイト艦番号550濰坊,補給艦艦番号903という陣容で行動していますが、ここに独立行動をとる駆逐艦部隊に駆逐艦艦番号158哈爾(?)、フリゲイト艦番号534鶴壁(?)という部隊が加わる。

揚陸戦闘群に強襲揚陸艦艦番号33安徽、ドック型揚陸艦艦番号980龍虎山、駆逐艦艦番号132蘇州、フリゲイト艦番号529舟山(?)、フリゲイト艦番号530徐州、中国海軍はドック型揚陸艦を8隻、強襲揚陸艦を4隻運用中であり、今回の艦隊行動の規模からは、両用戦艦全体から見ると決して多くないというところでしょうか。

遼寧が太平洋方面へ展開するのは今回が初めてではありませんが、2012年に旧ソ連製空母を修理するかたちで再就役していらい、日本の接続水域などを航行したのは2024年9月がはじめてであり、中国海軍の航空母艦の運用を強化する姿勢を如実に示しているといえるかもしれません。

第二列島線での平時の行動、中国外務省の林剣報道官は9日の記者会見で日常的な行動であるとして挑発行為を行わないよう各国へ呼びかけました。これは中国海軍にとり、こうした行動が日常化する可能性をしめしています。そしてこれにあわせて、空母山東が中国を出航、史上初めて2隻の中国空母が太平洋上へ進出することとなった。

山東が太平洋上に展開し艦載機発着訓練を実施したのは7日に宮古島沖を航行してのち、実施した海域は沖ノ鳥島沖であり、このさいに4隻の駆逐艦を随伴させていました。2隻の空母が米領グアムと小笠原諸島のOGギャップというべき重要海域を遮断する航路ですが、この海域での特異な行動に対して防衛省は警戒を強化しています。

哨戒機への中国戦闘機異常接近、防衛省は11日夜、中国空母を監視している海上自衛隊哨戒機に対して中国軍戦闘機が異常接近の挑発行動を行ったことを発表しました。防衛省によればこれは7日と8日に警戒監視中のP-3C哨戒機にたいしてJ-15戦闘機が異常接近を行い、一定時間にわたりP-3C哨戒機は追尾を受けたとのことでした。

J-15戦闘機は空母山東の艦載機であったとされ、7日に40分間、8日には80分間にわたり追尾を行い、また距離45mという異常接近を行った後、前方900mの進路上を進路妨害されたとも発表、哨戒機に損傷などはありませんでしたが、中国軍戦闘機は過去に米軍機へ異常接近した際に空中衝突し墜落した前科があり、危険な行動です。

中国海軍の空母は現在2隻ですが、さらに建造中の福建があり、ここで建造が終わるのかは未知数というところです。また駆逐艦の規模は今回の行動を以てしても全力ではなく、我が国としては護衛艦もがみ型と続くFFGの建造により抑止力を最低限維持するとともに、F-35B戦闘機を搭載可能であるDDHの増強を真剣に検討しなくてはなりません。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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