北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【防衛情報】アメリカ空軍F-22戦闘機の動静とフランスE-3F早期警戒管制機のMIDS-LVT-BU2の搭載適合化

2023-01-31 20:23:43 | インポート
週報:世界の防衛,最新11論点
 今回は空軍関連の話題を中心に。

 アメリカ空軍はF-22戦闘機へ28発もの空対空ミサイルを搭載する試験に成功しました。これは空軍第1戦闘航空団第94戦闘飛行隊がフロリダ州のティンダル空軍基地において実施した試験です、F-22は世界初の実用ステルス戦闘機であり第五世代戦闘機の鏑矢となった戦闘機で、アメリカ空軍では第五世代戦闘機の中でも運用に習熟している戦闘機です。

 28発の空対空ミサイル搭載は、それでもアメリカ空軍では前代未聞であり、この試験では28発のミサイル射撃も実施しました。これだけのミサイルは機内に収容することはできず、ステルス性を断念し主翼などに搭載していますが、飛行隊で数百発を搭載できることを示した形、この機体が一度に射撃したミサイルは実に1400万ドルに上るとのことでした。
■フランス軍E-3F早期警戒管制機
 E-3早期警戒管制機が今後どのように展開するのか。

 フランス空軍はE-3F早期警戒管制機のMIDS-LVT-BU2の搭載適合化を認証しました。E-3F早期警戒管制機は空軍に4機が配備されているもので、MIDS-LVT-BU2とは多機能情報配信システム低容量ターミナルブロックアップグレードモデル2型を示し、これは2020年フランスのタレス社とエールフランスインダストリーズ社が搭載を受注しています。

 MIDS-LVT-BU2の搭載によりリンク16データリンクシステムへの適応化が可能となります、これらの搭載改修は2022年9月から11月の期間に順次搭載されます。これにより、暗号化の迅速な情報共有とともに周波数再検索が可能となり、また飛行中に判明したプログラム上の問題を地上のプログラミング施設より更新プログラムを受信する事が可能です。

 EuroMIDS-MIDS-LVTを搭載している各種航空機はE-3F早期警戒機からのMIDS-LVT-BU2を通じての情報共有が可能であり、フランス軍ではラファール戦闘機やミラージュ2000戦闘機、NH-90多用途ヘリコプターやA-400M輸送機、またフリゲイトのホライゾンシリーズを運用する各国や、現役のトーネード、タイフーンと共有が可能です。
■ルーマニア軍ノルウェー中古F-16
 F-16は良い戦闘機です。

 ルーマニア空軍はノルウェーから取得した中古F-16戦闘機についてコングスベルク社の支援を受け近代化改修を実施します。このF-16戦闘機中古導入計画は2020年にルーマニアの空軍近代化へノルウェー政府と交わした政府間合意に基づくものでノルウェー空軍は新しく導入したF-35戦闘機により余剰となったF-16戦闘機を稼働機全て供与するという。

 ノルウェー空軍のF-16戦闘機は元来さらに長い期間の運用を見込んでおり、このためにコングスベルク社との間で延命改修などにかんする契約に期間延長を盛り込んでいました。今回の近代化改修契約は、いわばノルウェー空軍のコングスベルク社との延長契約をルーマニア空軍が引き継ぐ形となっています。引き渡されるF-16戦闘機は32機となっている。

 コングスベルク社とのルーマニア政府の契約は11月4日に正式契約締結に至っており、これによりルーマニア空軍はコングスベルク社から予備部品供給と列線整備用モジュール部品供与および技術教育での協力などが予定されています。なお今回の契約、ルーマニア空軍へは2023年から引き渡しが開始され2024年までにF-16戦闘機引き渡しを完了します。
■オーストラリア空軍はC-130J-30
 C-130J-30スーパーハーキュリースはC-130の胴体を延伸したものなのですが期待以上に取得費用が伸びています。

 オーストラリア空軍はC-130J-30スーパーハーキュリース戦術輸送機24機を導入することとなりました。これはロッキードマーティン社とオーストラリア空軍の導入契約をアメリカ国務省が正式に有償軍事供与認可としたものです。オーストラリア空軍はこの決定により旧式輸送機を一気に輸送力の強化されたC-130J-30輸送機に置き換える構想という。

 C-130J-30輸送機はエンジンを強化したC-130J輸送機の全長を延伸させ胴体部分に重量よりもかさばる装備品を搭載可能としたものであり、今回導入の24機のC-130J-30輸送機は航法装置や機体自衛装置及びミサイル警報装置などを加え、63億ドル規模の調達となります。オーストラリア軍は中国軍南シナ海進出を警戒し防衛力を強化しているところです。
■ブルガリア空軍F-16戦闘機8機
 F-16はNATO加盟国で幅広く採用されましたがその旧式化した機体とは別に全く新しいといえる水準の世代機も今なお生産されている。

 ブルガリア空軍は次期戦闘機としてF-16戦闘機8機の取得を決定しました。ブルガリアの国防費は乏しく、F-16戦闘機は現用戦闘機の中では比較的安価とはいえ負担は大きく、今回導入する機体はF-16C/Dblock70仕様であるとしていますが、ブルガリア議会では関連資材や弾薬と初度費用の合計を13億ドル以下におさえることが導入の条件とされています。

 F-16戦闘機の導入は議会で討議され、49名が反対し11名の議員が棄権していますが過半数が賛成しています。ブルガリアへのF-16戦闘機配備は2025年から2027年の期間にわたり行われ、予備のエンジンや空対地ミサイルなども予算に含めているという。他方で既存機と異なるF-16戦闘機の訓練費用捻出などについては別途考慮する必要があるでしょう。
■ブルガリア空軍MiG-29
 ロシア軍ウクライナ侵攻と共に東欧の旧ソ連製兵器が運用寿命を延ばせなくなり代替を強いられています。

 ブルガリア空軍は現在MiG-29戦闘機を運用中ですが2023年以降運用が保証されていない問題に直面しています。ブルガリア空軍はF-16戦闘機を導入する方針ですが、その引き渡し開始は2025年であり、運用能力を獲得するのは2027年以降という見通し、つまり少なくとも数年間はブルガリア空軍に戦闘機が全くない空白期間が生じることとなります。

 F-16戦闘機導入まで、MiG-29戦闘機を延命運用する選択肢はないとされていますので、戦闘機の老朽化は予想以上に深刻であることが懸念されます、しかしブルガリア政府は現在、複数の国から戦闘機リースを提示されているとのことで、アメリカ、イスラエル、スウェーデン、フランスが協力の意志を提示しているとのことで、今後検討されるでしょう。
■GKNエアロ社製新エンジン
 スーパーホーネットのエンジンの系譜です。

 スウェーデンのJAS-39戦闘機用GKNエアロスペース社製新型エンジンが稼働試験に成功しました。これはJAS-39E型に搭載するRM-16エンジンであり、アメリカゼネラルエレクトリック製F-414エンジンの系譜にあります。JAS-39は現在RM-12エンジンを搭載しており、こちらもF-414エンジンの系譜にあり、F-414の最新型に相当するものです。

 RM-16エンジンの稼働試験はGKNエアロスペース社の地上試験施設においておこなわれており、今後はJAS-39戦闘機など航空機に搭載しての試験に移行します。従来のRM-12エンジンは1997年のJAS-39戦闘機での搭載以来実績があり、実用性と信頼性の高いアメリカ製エンジンを自国仕様としてライセンス生産した手堅い決定の成果といえるでしょう。
■KC-46空中給油輸送機
 アメリカのKC-46空中給油輸送機にちょっとした問題です。

 アメリカ空軍は10月15日にKC-46空中給油輸送機の接触事故が発生し給油中のKC-46が破損する事案となりました。事故はF-15戦闘機への空中給油中に発生、この給油はイギリスのグラスゴープレストウィック基地から大西洋を超えてアメリカニュージャージー州マクガイアディックスレイクハースト基地へ向かう長距離飛行中の給油となっていました。

 KC-46の事故はF-15戦闘機と高速で飛行中に給油装置が空中ではずれ、高速で撓んだ反動により機体後部に給油装置がたたきつけるという状況に見舞われました。KC-46は機体に深刻な損傷が発生するには至りませんでしたが、給油ブーム部分に大きなクラックが入り、その基部が大きく変形、操作ミスか、設計上の問題なのかを空軍が調査中となっている。
■AC-130J対地制圧航空機
 AC-130J対地制圧航空機も31機と自衛隊のC-130よりも多数を装備しているのがすごい。

 アメリカ空軍特殊作戦航空司令部は11月2日、AC-130J対地制圧航空機の最終号機を受領しました。受領したのは31号機であり、これまでのAC-130W及びAC-130UとAC-130H対地制圧航空機をすべてAC-130Jに統合できたことを意味します。AC-130Jの愛称はゴーストライダーといい、長時間戦闘地域上空に滞空し持続的な火力支援を行う航空機です。

 AC-130シリーズはもともとヴェトナム戦争時代にC-47輸送機へ7.62mmミニガン2基と大量の弾薬を搭載し長時間旋回しつつ地上作戦を火力支援した際に高い効果が確認され、機体を数世代にわたり大型化させ、遂に遙かに大型のC-130へ置き換えて運用されていますが、2009年により長い運用を見越しC-130Jを原型機とする決定が為されました。

 AC-130JはBlock10とBlock20に別れ、ともに機関砲を搭載していますが、Blick10では更に口径の大きな30mm機関砲と主翼に搭載する小型精密誘導爆弾及び貨物扉から投射するヘルファイアミサイルを、Block20では105mm砲などを装備します。またミサイルを迎撃する180kw出力の機体自衛用レーザー砲の搭載なども将来追加が計画されています。
■無人機管制用のレーザー通信
 無人機をいかに敵の妨害通信から防護するかは重要な課題です。

 アメリカのジェネラルアトミクス社は9月26日、MQ-9無人機管制用のレーザー通信技術実証実験に成功しました。この実験はキングエアビジネス機2機を用いてMQ-9無人機に搭載用として開発を進めるレーザーセンサーを空中試験を実施したもので、レーザー通信ではリアルタイムの動画電送や管制情報、航法情報など共有することに成功したという。

 レーザー通信は、LPI/LPD低傍受性低検出性という利点があります、従来の電波を用いた無人機運用が広い範囲から電波傍受などにより察知されやすく、無人航空機の秘匿性という問題を発生させていた点への回答であり、今回のカリフォルニア州モンゴメリー飛行場を拠点として実施した試験では1.0ギガビット規模の通信に成功したとされています。
■嘉手納のF-15C
 在日米軍の位置づけに関する重大な変更だ。

 アメリカ空軍の嘉手納基地からのF-15C戦闘機撤収計画についてアメリカ議会の共和党有力議員4名が連名で反対を表明しました。議員には大統領候補ともなったマルコルビオ上院議員やマイクギャラガー下院議員、元駐日大使のビルハガディ上院議員と外交委員会トップのマイクマッコール下院議員が署名しており、空軍に撤収計画の撤回を求めました。

 嘉手納基地からのF-15C戦闘機撤収は、代替航空機をおくことによる恒久的な配備部隊を嘉手納基地におくことなくローテーションにより部隊を巡回させるというもので、これは一時的に日本に駐留する空軍戦闘機部隊が大幅縮小される可能性を示しています。議員らの反対は恒久部隊をおかないことが中国に誤解を与えることを懸念するというものです。

 F-15Cの引き上げにたいして空軍はアラスカから第五世代戦闘機であるF-22戦闘機を巡回させる方式を提示しています、しかしF-15Cは撤収後廃止される見通しであり、二年間にわたり順番に後退する。F-22戦闘機は嘉手納基地のF-15飛行隊二つをローテーションで置き換えるほどアラスカに配備されていないため、極東での抑止力低下が懸念されるのです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ストルテンベルクNATO事務総長来日へ,問われる日本のウクライナ支援と有事への備え

2023-01-31 07:00:25 | 国際・政治
■臨時情報-ウクライナ情勢

 ストルテンベルクNATO事務総長が来日されます、ノルウェー首相を経験された方でもありいまは第三次世界大戦の危機を回避すべく全力でロシアウクライナ侵略に向き合っている。日本の在るべき立場とは。

 自衛隊の余剰装備をウクライナへ供与する場合は、訓練や輸送をどのように行うのか。日本は防弾チョッキなどの一部を例外として武器供与のかたちでのウクライナ支援を行っていません。ただ、これが平和国家としての地位をロシアから強化されているかと問われるならば、ロシアの信条としてはロシアへ兵器を供給せず経済制裁を行う時点で敵となる。

 武器供与、ならば行って良いのではないかという論点にはならないのですが、日本国憲法には陸海空軍の保持は禁止されている明文はありますが、武器供与を禁止する条文は存在しません、また、将来の日本有事を見越すならば、自衛隊が有事の際に独力で戦う備蓄、GMLRSだけでウクライナは8000発を射撃、そんな備蓄の実現は現実的ではありません。

 FH-70榴弾砲のように、NATO加盟国において開発された装備ならば、今はかなりの数が用途廃止されていまして、そして射程30kmの39口径155mm榴弾砲は既にイタリアがウクライナへ供与した実績がありますので、操作系が日本語表記となっていますが、英訳シールを貼りつける事でそのまま使用できるでしょう、ただ、これは例外的な装備といえる。

 90式戦車、例えば遂に用途廃止が始まる90式戦車をウクライナへ供与する事は可能なのでしょうか。特定防衛秘密の問題がありますが、ここを部分解除するとして、90式戦車のマニュアルはすべて日本語であり、教範をウクライナ語か英語に翻訳するところから開始しなければなりません、するとウクライナ戦車兵を日本に招いて、訓練する事となります。

 機甲教導連隊、駒門駐屯地で訓練するという方式が考えられます。消耗品については、日本はNATO加盟国ではありませんが、アメリカを中心に標準化を進めたNATO規格に90式戦車はある程度適合しており、弾薬は全てNATO標準であり燃料もNATO標準となっています。ただ、エンジンは輸出していない為に整備基盤は日本独自のものとなります。

 はつゆき型護衛艦の供与を検討すべきだ、とは開戦当初に提案したものですが、自衛隊は機械化装甲化が遅れており、供与できる装甲車両が殆どありません、部隊でさえ定数割れしている為、用途廃止の装甲車は73式装甲車が若干数と82式指揮通信車くらいでしょうか、この為供与できるものは限られるのですが、教育訓練という問題も大きいのです。

 しかし、それで供与しなくてよい、という発想ではありません。いや自衛隊は財務省から税金の無駄遣いを指摘されているものの、退役装備を国有財産として管理を任されている財務省がまだ使える装備を保管せずに更に税金を掛けて解体し、その後にその装備が必要になった際に、もう捨てたよと新品の購入を強いて、これを無駄と鏡を視ず指摘している。

 有事の際に何処からも供与を受けずに独力で戦えるように、弾薬備蓄を戦車やミサイル発射装置や戦闘機一機当たり50基数確保するとか、備蓄を行う必要がある、それが現実的ではないと財務省自身が指摘するならば、現在のような有事の際に友好国へ供与する基盤を構築し、その基盤を日本有事の際に逆に日本が供与を受ける枠組が、絶対必要なのです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【防衛情報】カナダ海軍CSC計画インフレ影響とヴァージニア級攻撃型原潜へ極超音速兵器搭載計画

2023-01-30 20:00:06 | インポート
週報:世界の防衛,最新11論点
 日本の護衛艦建造もどう影響が及ぶのかわからないインフレです。

 カナダ海軍は次期水上戦闘艦のインフレ影響に苦慮しているとのこと。これはカナダ政府が次期水上戦闘艦建造調達見積もりを上方修正したことにおるもので、費用は15隻の建造費用だけで845億カナダドル、米貨換算で623億ドルを要するとし9%のコスト増大となりました。コスト面の制御、2017年見積もりでは620億カナダドルとなっていました。

 CSC計画として進められています次期水上戦闘艦はロッキードマーティン社が建造を担当していまして、退役も2081年までの長期間にわたる運用を見込んでいますが、同時に資材調達などの面で建造開始は昨年の計画から1年の遅延が発生しています。一番艦竣工は2031年から2032年の間、そして最終艦竣工は2049年まで遅れるものとなっています。

 インフレの建造費への影響はある程度までは想定され、建造計画へ反映されるものなのですが、今回の2022年インフレはアメリカのコロナ対策給付金の手厚い保護から労働市場へ労働力を回帰させるための賃金上昇を引き金に、ロシア軍ウクライナ侵攻に伴う国際資源価格高騰が追い打ちをかけた構図で、年率にして1970年代の深刻なインフレとなりました。
マレーシア軍ATR-72MP
 対潜哨戒機の一つスペックダウンした多機能航空機です。

 マレーシア軍は海洋哨戒機としてATR-72MPを選定しました。マレーシアは南シナ海の広大な多島海域を継続的に監視可能とする航空機を必要としていましたが、この計画を発表した2020年8月、マレーシアはCOVID-19新型コロナウィルス感染症による危機的な景気後退下にあり、その計画費用はP-8Aなど先進的な航空機を導入するには不十分でした。

 ATR-72MPはイタリアのレオナルド社が開発したものでイタリアフランス合弁企業であるATR製ATR 72-600旅客機を原型として各種センサーを搭載したもので、捜索救難や海上監視と密輸対策に加え、ソノブイ運用能力とMAD磁気検知装置を搭載しており、短魚雷2発を搭載、対潜哨戒が可能だ。マレーシア軍はATR-72MP海洋哨戒機2機を導入予定です。
フランチェスコモロシーニ
 哨戒艦というわりにはかなり大きい。

 イタリア海軍はタオンディレベル級哨戒艦2番艦であるフランチェスコモロシーニを受領しました、タオンディレベル級哨戒艦はステルス性に配慮した哨戒艦で満載排水量は6270t、外見からはフリゲイトを思わせるものがありますが、実際にフリゲイト型が建造されており、こちらはアスター対空ミサイルや対潜魚雷や対艦ミサイルを搭載しています。

 フランチェスコモロシーニはフリゲイト型となっていまして、OTOメララ/ガリレオ社製127mm艦砲と対空用の76mm単装砲、KBA25mm遠隔操作機銃2門、シルヴァーA70型VLS16セルと三連装対潜魚雷発射装置2基にオトマートMk2E対艦ミサイル8発を搭載、AW-101哨戒ヘリコプター1機を搭載しています。艦砲は長射程ブルカノ砲弾対応型だ。

 フィンカンティエリ社において設計されていますタオンディレベル級は非常に先進的なステルス形状が外見を引くものですが、建造費用は39億ユーロに抑えられています。なお、当初計画では今年3月に竣工予定でしたが、COVID-19新型コロナウィルス感染症拡大などで造船所が閉鎖、建造が遅れたため、10月21日竣工と半年以上遅れることとなりました。
オーストラリアMH60改修
 オーストラリアは陸軍がNH-90系統を導入したのですが海軍はS-70系統のままなのですね。

 オーストラリア海軍は既存のシーホークヘリコプターをMH-60R仕様へ近代化改修します。ロッキードマーティンはこの改修プログラムへ4900万ドルの契約を結んでいます。オーストラリア海軍はヘリコプター運用能力をもつ艦船の増強にあわせてシーホークを増強していますが、新造機に加えてこの度既存航空機の改修を加え機数をそろえたかたちです。

 MH-60Rシーホークへの改修により、最新型のMk54魚雷の運用能力とヘルファイアミサイルの発射能力を有することとなります。オーストラリア軍に配備されているシーホークは2022年時点で23機、これとはべつに新造のMH-60Rシーホークの12機追加契約は既に締結されています。従来の対潜哨戒にくわえて一定程度水上打撃力を有する航空機です。
新造艦ブリヤの公試
 まだまだ建造能力がある。

 ロシア海軍はカラクルト級コルベットの新造艦ブリヤの公試を開始しました。ブリヤはバルチック艦隊用コルベットとしてバルト海沿岸のペラ造船所で建造されていたもので、長射程のカリブル巡航ミサイルを発射可能である、打撃力に特化したコルベットです。これはブーヤン級コルベットよりも大型、アドミラルグリゴロビッチ級より安価というもの。

 カラクルト級コルベットそのものは艦砲にAK-100/100mm砲を積むミサイル艇の大型版というものですが、ロシア海軍ではコルベットへのカリブル巡航ミサイル搭載を精力的に行ており、カリブル巡航ミサイルの射程は2700km、バルト海沿岸諸国にとり深刻な脅威となります。また厳しいウクライナ侵攻後経済制裁下で新造艦を建造した点は注目に値します。
攻撃型原潜へ極超音速兵器
 極超音速兵器の話をきくたびに中止されたファーストホークミサイルの話を思い出すのです。

 アメリカ海軍は2030年にもヴァージニア級攻撃型原潜へ極超音速兵器を搭載する計画である、アメリカ海軍戦略兵器開発プログラム推進室のジョニーウルフ中将が会見で述べています。極超音速兵器は現在、アメリカ空軍やアメリカ陸軍がともに開発を進めている次世代の装備です。海軍は1990年代にその開発を検討はしていましたが実現はしていない。

 ファストホーク超音速巡航ミサイルとして1990年代まで海軍はトマホーク巡航ミサイルの後継を開発していましたが2000年代初頭に中止となっています、しかし、潜水艦はアメリカ海軍にとり重要な戦力投射能力であり、亜音速のトマホークミサイルを置き換える装備開発は急務とされていましたが、開発は現段階では技術的障壁があるともされています。

 極超音速兵器については、2025年までに海軍のズムウォルト級駆逐艦への搭載が計画されています、こちらの搭載は実用性に問題が指摘されている155mmAGS先進艦砲に換えて艦砲を撤去し前部に搭載するもので、当初はこの区画にレールガンを搭載する計画であったものを水上打撃力強化へ転換、海軍がこの兵器の重要性を高く認識している証左です。
SAAR-S80型コルベット
 イスラエル海軍の艦艇は連続航行能力という点でどの程度の水準にあるのか興味がわきますね。

 イスラエル海軍はSAAR-S80型多目的コルベットをイスラエル造船所から提示されています。イスラエル海軍はこのところサールシリーズ 防空コルベットをドイツより導入したばかりですが、今後はイスラエル国内での海洋防衛産業を強化したい方針であり、今回提示されたSAAR-80コルベットは全長を延伸し哨戒艦などにも転用可能な設計とのこと。

 SAAR-S80型多目的コルベットは全長80m、艦砲とVLSを搭載するほか、アイアンドーム短距離ミサイル防衛システムと20連装発射装置2基を上部構造物後部に配置委、飛行甲板には5tクラスまでのヘリコプター発着可能とする強度を有します。イスラエル造船所によれば計画が実現すればこれらはイスラエル海軍旗艦として運用に耐えると発表しています。
ガーディアン級哨戒艇
 日本では掃海艇が哨戒艦の代わりを担っている状況ですがオーストラリアの事例は安上がりな民間船構造だけれども平時には実用的という。

 オーストラリア海軍はガーディアン級哨戒艇を増強すべくオースタルリミテッド社へ1隻の発注を行いました。ガーディアン級哨戒艇は21隻の建造が進められており、今回の増強により22隻が建造されることとなります。この建造費は1520万オーストラリアドル、2016年に提唱された太平洋哨戒艇交換計画に基づいて友好国に供与される哨戒艇です。

 ガーディアン級哨戒艇の特色は建造費を抑えるために民間マリンクルーザーの設計を応用している点で、全長は39.5mと最高速力は20ノット、23名の乗員により運用可能です。オーストラリア政府から友好国に供与される時点では哨戒艇は非武装となっていますが、オースタル社によれば30mm機関砲までの搭載が可能という設計となっているようです。
MSV-L軽機動支援船
 陸上自衛隊も同様の艦船を導入するのでしょうが母港はどこになるのでしょう。

 アメリカ陸軍はMSV-L軽機動支援船を受領しました。これは10月10日にカナダのバンクーバーにて引き渡し式典が行われています。陸軍は港湾などで兵站支援用の輸送船を複数保有していますが、その総数は中堅国海軍の水陸両用作戦能力を凌駕する規模で、今回のMSV-Lも船首部分に乗降揚陸扉を有する揚陸艇と同等の設計を採用しているものだ。

 MSV-L軽機動支援船は全長39mでM-1戦車を含む82tまでの装備品を輸送可能で、JLTV統合軽量戦術車両ならば4両を同時に輸送する容積を有しています。特筆すべきはその速力で満載状態での速力は21ノット、空荷の状態での速力は30ノットを発揮、運用には陸軍船舶兵8名が対応します、陸軍は当面13隻、最終的に36隻の調達を希望しています。
ドイツ海軍RAM増強
 RAMは海上自衛隊も護衛艦いずも型等に搭載しているところ。

 ドイツ海軍は新たにRAM艦載簡易防空システム用ミサイル600発を取得します。RAM艦載簡易防空システムは機関砲による近接防空火器が機関砲の射程の限界から超音速t来館ミサイルを撃墜した場合でも破片が艦船に深刻な被害を及ぼしうるとの視点から開発されたミサイルで、ローリングエアフレームミサイルの略称からRAMと称されているもの。

 RIM-116-RAMという正式名称のミサイルはその名の通りミサイル本体が回転し限られたアンテナが円錐状のアンテナ機能を果たすものですが、今回調達されるのはRAM-2Bという最新型で同時多数を射撃した場合に相互に干渉しないプログラムが加えられる。なおRAMシステムズ社との間で契約では2024年にもミサイル納入が開始されるとのこと。
インドネシアマーリン40
 近年のインドネシア海軍近代化はなかなか驚かされる水準にあるといえる。

 インドネシア海軍はイタリアのレオナルド社製マーリン40RWSを採用しました。これは40mm機関砲を用いた遠隔操作銃塔であり、電動砲塔に機関砲本体と複合電子照準装置を搭載、照準にはIR赤外線画像と光学画像及びレーザー測距装置を搭載し最適角に補正、これとは別に広範囲の水上目標を索敵する広角型のパノラマサイトなども搭載しています。

 マーリン40RWSは更に二系統の弾薬を選択可能で、これらは遠隔操作コンソールから切り替える。このRWSについて、インドネシア海軍では建造中のPC60哨戒艇2隻及び今後建造する戦車揚陸艦2隻に搭載することとしているようです。PC60哨戒艇は全長60mの哨戒艇であり、船体はステルス性能に配慮した構造、艦首部分にRWSを搭載します。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウクライナ政府がF-16戦闘機供与を切望する背景,現代戦に必要な航空戦力と使いやすいアメリカ製戦闘機

2023-01-30 07:00:59 | 国際・政治
■臨時情報-ウクライナ情勢
 当初供与に否定的であったHIMARSが供与されペトリオットも供与され続いてレオパルド2とM-1A2戦車が供与される、すると次は。

 ウクライナ政府は実に321両もの戦車供与を各国が表明してくれている事に謝意を示しつつ、しかし戦争を決定的に反撃に転じるには空軍力が必要であるとして、戦闘機供与を切実に呼びかけています。ウクライナ政府は具体的には、第四世代戦闘機の傑作機であるF-16戦闘機の供与です。現在戦闘機が枯渇しているウクライナ軍に空からの掩護はありません。

 F-16戦闘機でなくとも、もちろん、ウクライナ政府としてはフランスのミラージュ2000戦闘機でもスウェーデンのJAS-39グリペン戦闘機、東欧各国が冷戦時代にソ連から導入したMiG-29戦闘機でも、いっそ日本のF-2戦闘機でも充分にあればよいのでしょう。しかし、そこがウクライナがミラージュ2000ではなくF-16戦闘機を求める背景といえます。

 F-2戦闘機の場合は、総生産数が二桁台であり、四桁が量産されたF-16のように余剰がありません、いや自衛隊には墜落した場合に飛行隊を維持できるように平時には使わない在場予備機という機体が存在します、これは例えばT-4練習機が練習飛行隊と戦闘機部隊の司令部所用よりも多くが生産している点の説明が分りやすいのですが、損失を埋める為です。

 飛行隊を編成するぎりぎりの数しか生産しなかった場合、事故などで一機でも墜落すると定数割れになります、それならば再生産すれば良いと思われるでしょうが、カメラを視れば分かる、素晴らしい長く使い続けたカメラでも故障して新品が欲しい場合にメーカーに再生産を依頼したとしても、採算が合う膨大な数の見込みがない限り再生産があり得ない。

 F-2戦闘機の在場予備機、墜落事故も起きていますがウクライナへ若干数、数機程度ならば供給しても在庫に問題は無いのかもしれません、しかし、数機だけでは稼働機を一機確保させるにも苦労しますし、折角F-2の操縦士を養成しても、これが破損した場合に補填が利かないのであれば戦力として成り立たなくなり、導入の苦労だけが巨大という事になる。

 F-16戦闘機は数千機が生産されていますので、こうした問題はありません。いや、日本のF-2戦闘機が600機くらい生産され世界中に輸出されているならば、こうした課題も出なかったのでしょうが現実はこの通りです。ただ、F-16の訓練は簡単ではありません、供与するにも事前訓練は戦闘機操縦士の経験者が機種転換するとして半年単位の時間が必要です。

 しかしながら、訓練に時間がかかるのだから供与しなくてよい、という訳ではありません。21世紀の戦争が、百年前の第一次世界大戦でさえ航空支援が行われていますので、現在のように殆ど空軍力が関与せず遠方からミサイルで都市部に適当な爆弾をばら撒くだけ、というロシア軍の運用のような戦いこそあり得ないもので、ウクライナには空軍が要る。

 アルファジェット練習機の攻撃機運用のような、比較的操縦が容易な航空機を供与するという選択肢もあるには在りますが、Su-27戦闘機が警戒しS-300地対空ミサイルが待ち受ける厳しい戦場においてこうした軽攻撃機が活躍できるかは難しい点がある、すると、まさか義勇兵が操縦する訳にもいかず、まず機種転換訓練だけでも開始すべきと思います。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【日曜特集】海上自衛隊60周年観艦式【06】ヘリコプター搭載護衛艦くらま出航(2012-10-08)

2023-01-29 20:01:26 | 海上自衛隊 催事
■ヘリコプター搭載護衛艦
 今週も諸般の事情で短縮記事です。

 ヘリコプター搭載護衛艦くらま。1973年に海上自衛隊最初のヘリコプター搭載護衛艦はるな竣工となりましたので、この2023年というのは海上自衛隊艦隊航空にとり半世紀を迎える節目の一年です、しかしこのヘリコプター搭載護衛艦くらま、もいまや歴史の一隻だ。

 海上自衛隊の艦隊航空は、悲願とも言えた固定翼航空機の護衛艦への運用能力付与が秒読み段階となっています、2024年には航空自衛隊のF-35B戦闘機運用が開始され、南九州新田原基地へF-35B戦闘機が配備、この航空機は護衛艦での艦上運用も想定しています。

 はるな型ヘリコプター搭載護衛艦から始まりました艦隊航空、輸送艦おおすみ艦上などでのヘリコプター運用試験を行い、もちろんこの輸送艦は現在の大型のものではなくアメリカから供与された第二次世界大戦型の輸送艦ですが、その試験実績を以て建造されました。

 5000t程度の船体にヘリコプターを搭載する、海上自衛隊としてはこの設計をどのように実現するのかが課題でして、第二次世界大戦中の護衛空母を小型化した様な全通飛行甲板も検討されたといいます、これが実現していれば興味深い結果となったのでしょうけれども。

 全通飛行甲板を採用した場合は、5000tの船体では小型すぎますので格納庫を配置出来ません、すると哨戒ヘリコプターは露天係留となる、旧海軍では水上機を露天係留した事例はありますし、5500t型軽巡洋艦にも水上機を搭載した事例があるが整備上のぞましくない。

 巡洋艦型船体、ヘリコプター搭載護衛艦くらま筆頭に第一世代のヘリコプター搭載護衛艦はヘリコプター巡洋艦型の船体を採用していますが、全通飛行甲板を断念した先に海上自衛隊が選択したのは、カナダ海軍やイタリア海軍で実績ある巡洋艦方式の船体構造です。

 ヘリコプターを運用する場合、しかし飛行甲板に二機を同時発着させる広さを確保するのか、それとも一機のみを発着させもう一機を待機させる程度の広さとするのか、または発着区画は一機分のみとして艦砲などを充実させるのかで、大きな論争になってゆきました。

 ターターシステム、海上自衛隊としてはヘリコプター搭載護衛艦は当時最大の護衛艦がミサイル護衛艦あまつかぜ、基準排水量3050tですので旧海軍以来の大型艦、まさに巡洋艦の再来といえるもので、護衛艦はるな建造は三菱重工長崎造船所が引き受けています。

 ミサイル巡洋艦としても運用するべく、じつは護衛艦はるな設計時には広域防空艦としてターターシステムを搭載する構想もあり、この為には航空機区画を局限化する必要がありました。ただ、それではヘリコプター搭載護衛艦としての能力を最大限発揮出来ない。

 はるな建造、結果論ですがこのターターシステムを搭載しない選択は建造費を抑える事にも繋がり、これが日本の防衛費に大きな制約がある時代に、ヘリコプター搭載護衛艦を4隻も建造できた背景となり、その建造枠は今日の第二世代に引き継がせる事が出来ました。

 霧島筆頭に戦艦武蔵まで多数の戦艦を建造した経験のある三菱重工長崎造船所です、はるな建造も順調に進みまして、ヘリコプター搭載護衛艦くらま建造も三菱重工長崎造船所がになっています。現在長崎では護衛艦もがみ型が猛烈な意気込みで大量建造されています。

 ひゅうが型護衛艦など、ヘリコプター搭載護衛艦は現在、全通飛行甲板型の、空母型とも呼ばれますが、第二世代に交代を完了しました。ヘリコプター搭載護衛艦くらま建造までは時間もかかりましたが、その努力が現在の猛烈な周辺国の圧力に耐える原動力なのです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【京都発幕間旅情】スカイライナーに見間違える浅草線5500系電車と京成3700系と京成3000系

2023-01-29 18:10:26 | コラム
■浅草線5500系電車
 京成電鉄を利用した際の話題です。

 スカイライナーの様に遠目には見えるのですが東京メトロ5500系、一部の人は遠距離での識別を視力検査とよぶのだとか。車体の塗装一つでスピード感を通常の車両に感じさせられる、その一例と云えるのかもしれません、こうした工夫の塗装というのはいいですよね。

 京成電鉄と云いますと東京と成田をむすぶ鉄道という印象があるのですが、昨今は相互乗り入れにより、ちょっとどこに行くのかと分らなくなるものでして、確かに京阪神では山陽電車の相互乗り入れや近鉄の阪神乗り入れなどが有るには在るのですが慣れなのですか。

 京成電鉄と云いますとこの、行先表示と区分が分れていて特急運行や普通列車の貫通扉のあたりに表示される方式が、わたしにとっての形成電車、というところでしょうか。初めて見た頃には旧塗装も残っていましたので、京阪電車もそうですが転換期は寂寥感がわく。

 ステンレス車といいますと、個性の無い電車という印象を勝手にもっていたのですけれども、3700系の運転台よりも下のあたりに種別表示の小窓が配置されている方式は、これは私の知る限り京成電鉄独特のものですので、車両の個性があるというのは、気風を感じる。

 京成電車の世代交代は、この小田急当たりと重なりそうなデザインでして、これが一番量産されているので車両メーカーとしては安価に納入できるのでしょう、しかし、国鉄が全て近郊型は113系と通勤型が103系で統一してしまった時代ではないのですから、と思う。

 こういう電車、自衛隊関連行事としましては習志野駐屯地や下志津駐屯地に木更津駐屯地を探訪する時などに京成電鉄を利用する事が有るのですが、こうした普段見ない電車、通勤電車を見ます程に、遠くに来たのだなあと、不思議に旅情を感じてしまうのです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌,焼き鳥を安価で高品質に提供するチェーン店は食の伝道師的役割

2023-01-29 07:01:23 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 北大路機関は言葉たりずなところがあると共に実に多くの方に閲覧頂いているということを改めて感謝です。

 個人経営の焼き鳥屋は美味しい、こんな話題を昨日掲載しますと、久々に大学時代の友人からメールを頂きまして、そういえばあの時代はなあ、と。チェーン展開やフランチャイズ店を忌避している訳ではないのですが、料理の紹介という点で個性と強調した結果です。

 昨夜突如ブレーカーが落ちて作業中のデータがUPS補助動力装置はあるものの緊急停止させたことで幾つかの文章が飛んでしまうという厳しい状況がありまして、ちょっと気分転換に、本部が東京にあるチェーン展開の焼き鳥屋さんに、数年ぶり、探訪したしだいです。

 インフレといいますか、ロシア軍ウクライナ侵攻により様々な価格高騰に悩まされる昨今ですが、驚いたのは値段が、ほぼ、全てではないにしても、昔のまま頑張っているチェーン展開の焼き鳥屋さんの努力というものでした。そして店員さんも威勢も愛想もよい。

 焼き鳥、美味いじゃないか、日本酒美味いじゃないか、焼き鳥の部位揃ってるじゃないか、ジムビームハイボール上手じゃないか、しかし考えれば薄利多売故にCOVID-19の影響を緊急事態宣言でも最大限苦悩していたのはここなのだよなあ、と確かにうなづかせられる。

 マスプロ化されたサービスシステムに依拠して低価格と高品質を両立している、いや、驚いたのは価格帯でして、確かにいままでに紹介したお店よりも半額に抑えている、その割に深夜零時を超えても深夜料金さえ取らずに高品質なサービスを提供している、驚きです。

 焼き鳥は、しかも一本単位からの注文に対応していますし、焼き立てがさっそくに笑顔と共に提供される、いや個人経営のお店のサービスを再現しようとチェーン展開のお店でも頑張っているではないか、と、成程、わたしの表現は行き過ぎが在ったのかもしれません。

 実はチェーン展開、個人的には好きです、いやフランチャイズオーナー制のお店で行きつけはありましたが、オーナーが体調を崩して廃業してしまった際には、閉店の直前まで通い詰めた事もある、これはオーナーと仲間たちの人柄、チームワークに惹かれた構図で。

 価格帯の方もあるのでしょうが、頑張っている価格帯のお店は若者で賑やか、というのはCOVID-19下でのわたしの認識です、いや、騒いでも万一の際にも安心できる世代にその場を譲ろうという心証が強いのかもしれない。しかし食文化の入り口に、お勧めできるのです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

戦闘工兵は陸自の弱点【2】現行装備は16式機動戦闘車や即応機動連隊に随伴不能!地雷処理と障害除去に敵前架橋

2023-01-28 20:01:59 | 防衛・安全保障
■遅すぎる施設科部隊装備
 現代戦は速度であり地上戦も一時間の遅滞行動にはまれば敵は次の地雷原と陣地を構築し十時間の遅滞に繋がります。

 105mm砲を搭載している16式機動戦闘車ならばL9破壊砲を搭載できます、特に昔ながらの防御陣地に対して重迫撃砲や155mm榴弾砲とさえ上回る、工兵用の装備、大きな威力を発揮するもの、L9破壊砲ならば射程から高度な火器管制装置は不要ですので砲塔上面の部分に余裕が生まれますから、ここに70式地雷原処理装置を搭載することは可能でしょう。

 70式地雷原処理装置は人員用通過経路を啓開するための装備であり、車両用地雷原を無力化するには充分な装備ではありませんが、92式地雷原処理装置よりも取り回しが容易です。防御地雷原などはL9砲で防御陣地を破壊しつつ地雷処理を行えば、危険を最小限に押さえて攻撃前進が可能となります。なによりこのほうが上部に載せられるだけ機動力が高い。

 施設作業車は車体部分が73式牽引車であり、92式地雷原処理車もまた車体部分は73式牽引車です。汎用性の高さから良い装備とは考えるのですが、最高速度50km/hと、96式装輪装甲車や16式機動戦闘車に随伴できる速度ではありません。もちろん90式戦車や10式戦車にも随伴は難しいでしょう。16式機動戦闘車の車体だから随伴する事が可能なのです。

 A型フレームクレーンを、おそらく車体配置から搭載できるでしょう。そしてウインチも。これがあれば倒木や障害を除去する際に活用できますし、故障車両の牽引などにも使えるかもしれません。A型フレームクレーンは複雑な作業はできませんが、専用クレーンほど場所をとりません、使い難くともクレーン、工兵戦闘車に装備するだけで用途の幅は広がる。

 16式機動戦闘車の車体を用いた場合、即応機動連隊にも随伴できますが、戦車連隊戦闘団のような北海道の総合近代化師団や旅団の機械化部隊にも随伴は可能です、不整地突破能力は戦車には後塵を拝することは確かですが、路上機動性が高いため、戦車に総合的に随伴できます、少なくとも45km/hの75式ドーザ装置よりは早く移動できるのは確かだ。

 16式機動戦闘車、派生型の施設科装備としまして、もう一つ必要な装備は架橋装備です。ただ、90式戦車が通行可能という架橋装置を16式機動戦闘車の車体に搭載できるのかは、真剣に検討しなければなりません。現在陸上自衛隊では91式戦車橋を用いていますが、こちらも車体は74式戦車の車体であり、74式戦車の最高速度は53km/hでしかありません。

 ボクサー装輪装甲車、ドイツ製のモジュール装輪装甲車で欧州での標準装輪装甲車となりつつあるほか、インド太平洋地域ではオーストラリア軍が採用し先日運用が開始されました。実は戦車橋というのは重い印象がありましたので、戦車の車体を転用するか、トラックに搭載するほかないと思っていたのですが、ドイツはこれをボクサーに積んでいました。

 レグアル戦車橋というボクサー装輪装甲車の車体にレオパルド2A7戦車が通行可能という戦車橋を搭載したものです。ボクサー装輪装甲車はモジュール装甲車となっていますので、これも搭載できる余地はあったのかもしれませんが、重い車両か巨大なトラックに搭載するという印象のあった装備を装輪装甲車に搭載したのは、載せられるのかと驚きといえる。

 16式機動戦闘車の車体に、こうした架橋装置は搭載できないものでしょうか。ボクサーと比べれば16式機動戦闘車の車体はそれほど大きくはない、こう思われるのかもしれない一方、日本でもっとも重量のある戦車は90式戦車の50tですので、ドイツのように70t近い戦車を通す必要はありません、すると橋梁装置についても若干は軽い、はずなのですよね。

 装輪装甲車にこうしたものを搭載する必要性の根拠は、やはり速度が大きいという事です、そしてレグアル戦車橋がおもしろい発想で開発されていまして、40tまでの通過用橋梁と主力戦車を渡すことができる橋梁、一見非効率に思われるかもしれませんが、橋を二種類開発しているのですね、ただ肝心の搭載する車両そのものは同じなのです、互換性がある。

 レグアル戦車橋は、戦車部隊かそれ以外の緊急展開部隊をわけたものといえまして、装輪装甲車を装備している部隊がすべて戦車を伴っているわけではない、こういう発想で区分したのでしょう。なお、装輪装甲車用のほうが、強度に余裕がある分だけ、全長が長くなっているという、陸上車輛にとり軽量とは戦略機動性という原則に不思議に重なるもの。

 HMEE機動工兵車両、ここまで16式機動戦闘車の派生型が必要だ、とこう強調してきましたが、もう一つ自衛隊に必要な車両はイギリスのJCB社が開発しているHMEE機動工兵車両です、これは装甲化された道路障害作業車のような用途に当てられるもので、そしてここが重要なのですやキャビン部分へ装着する装甲化キットがあり、防御力が多少高い。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【京都発幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌-千葉,北習志野の焼き鳥屋さん"おおすぎ"はインターネット時代のオアシス

2023-01-28 14:11:56 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 おおすぎ、まつしげ、くらま、大杉漣さんや松重豊さんはじめこの人は素晴らしい俳優さんだなあと思っていますとその名のお店を見つければ入ってゆく事も多い。

 インターネットよりも自分の感覚を信じて、こう言い続けているのですがやはり不慣れな街は難しい、そこで北習志野ではスマートフォンを活用して散策してみたのですが、なるほど、食べログなんかの情報は更新が遅いと、ラストオーダー30分前に到着したつもりが。

 空挺団降下訓練始めの日、北習志野で途中下車の旅としましたのは、実は習志野というのは鉄道で千葉に行くのは相当大回りする場所、時計を見ればホテルのある駅前まで戻れば間に合わない為ですが、行けばその時間は今の閉店時間、ということもあるのですね。イタリアン、食べたかった。

 イタリアンな気分でしたが、しかし時間帯が一定を過ぎれば閉店だらけになり、折角の散策が夕食はコンビニ飯となってしまう、これは避けたい、いや避けなけれならないがどうしたものか、そんな時にとう色のお店が見えまして、クリーニング屋にも一瞬見えました。

 焼き鳥かあ、大将さんが美味しそうな香りと共に焼き上げていまして、これ一瞬馴染みのお好み焼き屋さんにも似ていたのですが、大将ヤッテルウ?的な気軽さで暖簾を、潜ろうと思いつつ勝手口を開けてしまい、そうではなく玄関風の入り口からなかへとはいります。

 ウィスキーハイボールで先ず一杯、こういうところは先ず焼き上げるまでに最初の一杯を頼まないと女将さんとの会話がはずまない、座って落ち着くと先客の方はもう帰ろうかというところで、時間は大河ドラマどうする家康第一話がそろそろ終わるという頃合いで。

 御通し、注文する前に一息と一口いけるのは本当にありがたい、疲れているので空腹感も凄いのです、さて注文というところですが、一回あたり複数本注文すれば良いので、しかし先客の方曰くどれも美味しいらしい、では、一本ずつ全部一通り、試してみればいいか。

 インターネットの情報、しかし、食べログではまともな写真のない居酒屋、これは後で調べてわかったのですが、しかし直感で、ここののれんがでているからは行ってみよう、と暖簾をくぐった焼鳥屋さんが、すごく美味しく、アットホームなオアシスという印象のお店です。

 大将さん、そろそろ暖簾を仕舞おうかという頃合いに家電量販店の袋を下げた当方みたいな来客ですけれども、女将さんがこういうひとですから、と世間話とともに、なにか友人の親戚のおばさん家に行ったみたいだなあと、ハイボールを口に運びます、これが美味い。

 アットホームとは、と聞き返されそうですが、単純にカウンターやテーブルなどがなく、畳の上にカーペットを敷きましてちゃぶ台くらいのテーブルに座布団で落ち着きながら一杯やれる、ありそうでなかなか無いような最初以外敷居の無い居心地の良さがあります。

 焼き鳥は、美味しかった。焼き立てなのだけれども、そうこういうお店は雰囲気も味わいの一つなのですね。そしてテレビは卓上に小さいのは、必殺仕事人2023までコンパクトテレビでみれてしまった、という。やはり散策には情報よりも直感が必要と感じました。

 シオよりタレの方がうまいんだよ、大将が最初の注文で乗り気でなかったようなのは当方が最初すべてシオで注文したからのようで、なるほど、タレ、これは自信があるのだというのは一口齧ってわかった、おいしいです。それにレモンサワーとも良く合うおいしさ。

 必殺仕事人2023とともに焼き鳥、タブレットPCくらいの大きさのテレビなのですが、習志野の世間話と、時代劇と、美味しい焼き鳥に、一軒家のストーブ前の暖かさ、やっぱりインターネットの食べ物屋さんサイト情報なんてあてにならないなあ、なんておもったり。

 スペイン料理かあ。駅への帰路にもう一つ気になるお店がありまして、しかもここは深夜営業しているようだ、ただ、疲れたのでまた今度、いつになるか分らないけれどもパエリア美味しそうだ、と考えつつ、北習志野は面白いという印象とともにホテルへ戻りました。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウクライナ供与のエイブラムス戦車は最新のM-1A2型,デジタル戦場に対応し数十分で100kmの楔を打ち込む

2023-01-28 07:00:56 | 先端軍事テクノロジー
■臨時情報-ウクライナ情勢
 デジタル戦場というものは孤立しているようでもデータリンクにより火力と補給で常に結びつき、一見無謀な集合と分散により相手の中枢を打撃可能です。

 アメリカ政府はウクライナへ供与するM-1戦車について湾岸戦争で活躍したM-1A1戦車ではなく最新型のM-1A2戦車になる方針を示しました。M-1A1とM-1戦車の場合は主砲が105mm砲から120mm砲となった点で大きな違いがあるのですが、M-1A1から今のM-1A2への改良は車両システムがアナログ方式からデジタル方式となった点で大きな違いがある。

M-1A1とM-1A2ですが、アナログとデジタルの違いとしまして、一番わかりやすい表現は90式戦車と10式戦車という違いでしょうか、いや10式戦車の場合は車両制御システムから駆動系まで一新され、一時は第四世代戦車と称された程なのですが、乗員が音声通信により部隊の連携を展開するのに対して、データリンクでは画面上で情報連携が可能です。

 90式戦車の乗員の方によれば今の戦車はゲームの様な分り易さがすくなくとも戦闘に際してはある、こう説明して頂いた事が有るのですが、10式戦車についてはゲームよりも進んでいる、と云われたものです。あそこまで情報共有なゲームでは成り立たない、再現すると100円硬貨を使わないので商売が成り立たなくなる、という程進んでいるとの事でした。

 M-1A2戦車、世界最強と云い得る。主砲についてはドイツのレオパルド2A6の方が砲身が長く初速が高いのですが、戦闘システムについての更新頻度がM-1A2の方が高く、総合的には高い水準です。もっとも主砲については日本の90式戦車や10式戦車のような自動装填装置をどちらも採用していませんし、目標自動追尾性能も無く、と日本人としては思う。

 アメリカ軍の戦車、最大の問題はディーゼルエンジンではなくガスタービンエンジンを採用している為に、とんでもない加速性能がある一方で燃費が、アメリカでなければ1500ℓの燃料タンクを毎日何度も給油して満タンにできないという、持てる国の為の主力戦車という厳しい事情があります、排気お凄い為にフィルター交換の頻度が高く整備負担が凄い。

 T-72戦車やT-90戦車に対してであれば、破滅的な優位を発揮できる、それがM-1A2です、ただ、アメリカ軍の後方支援基盤を前提に設計されている戦車ですので一種、良いとこのお嬢様を一般家庭が嫁に迎える覚悟が必要な戦車だ。ただ、ガスタービンエンジンにより一気に数十分で100km位楔を打ち込むように前進、相手の戦線を瓦解させられる戦車です。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする