■航空自衛隊発祥の地
日曜日、航空自衛隊浜松基地航空祭へ展開した、本日は、その速報である。浜松基地は航空自衛隊最初の航空団が置かれた基地であり、このことから航空自衛隊発祥の地と呼ばれている。
浜松基地へは鉄道利用か自動車かで議論があったが、Shin氏に運転をお願いし(感謝!)、パーク&ライド方式で、高速道路を一路浜松西へ向かい、早朝(深夜?)から渋滞のある浜松基地駐車場を利用するのではなく、浜松駅近傍有料駐車場に車輌を展開させ、タクシーにて向かうという方法を用いた。駐車場は一日で1200円の場所があり、0620時に到着。
浜松基地は0650時より開門となる。飛行展示開始を知らせるオープニングフライトは0745時、T-4の編隊離陸からであるが、それまでに地上展示機を撮影、その後エプロンの端側、地上展示機や消防車が撮影の支障にならない地域に展開。Shin氏と交代で御手洗や糧秣調達などを行う。こういう場合に複数っていいよね。
T-4の中にロービジの機体を発見。基地到着は0710時、開場直後ということもあり、まだ人の数はそれほどでもなかった。最前列ポイントを確保したのは0730時。快晴に恵まれたが、エプロン地区からは逆光になるため、青空も白っぽく写ってしまったのはすこし残念であった。
オープニングフライト。逆光でわかりにくいが、浜松基地第一航空団の第31飛行隊、第32飛行隊四機編成の飛行展示で、いわゆるレッド塗装のT-4練習機も二機混成で編隊を組んでいる。練習機ならではの軽快な運動性能を活かし、編隊飛行やタッチアンドゴーを展示。
オープニングフライトでは、V-107,UH-60J,MU-2,U-125による編隊飛行。陸上自衛隊で輸送ヘリ、海上自衛隊で掃海ヘリ、航空自衛隊で救難ヘリという運用を任されたV-107もいよいよ引退の時が近付いている。UH-60Jと乗員数は大きく違うのだが、機体規模はそれほど違わないことを実感する一枚。
捜索救難機MU-2と救難ヘリコプターV-107の編隊飛行。これは救難展示において撮影した一枚である。浜松救難隊は、岐阜基地航空祭においても救難展示を行うが、基本的にV-107が参加するだけであり、加えて今年度中に双方とも用途廃止となるため、今回の航空祭の目玉の一つとも言えた。
E-767早期警戒管制機による飛行展示、この日は格納庫前に二機、格納庫内に一機、地上展示機として一機という全四機が浜松基地所在だった模様。高価な機体であるが、中々の機動飛行を展示。早期警戒管制機は要撃行動を組織的に複合的に遂行する上で重要な装備であり、他方高価であることからE-2C早期警戒機に妥協する国も少なくない(航空自衛隊も一時はE-2Cに妥協)。
同じ静岡県、静浜基地から第11飛行教育団のT-7練習機が飛来。T-7の編隊飛行を撮影するのは初だったりする。非常に静粛性に優れており、接近するまで判らなかった。なお、T-7Jr.リトルウイングによる地上展示も行われた(リトルの方は朝一番だと、実際に乗って記念写真などもOKだった)。
小松基地のF-15Jによる飛行展示。二機が派手な機動飛行を展示した。うち一機は戦技競技会向けのいわゆる戦競塗装である。F-15Jは教育訓練用に浜松基地にも配備されているのだが、整備用なので飛行展示には参加しないようだ。なお、このあと格納庫展示を撮影中にUS-1が上空を通過したとか。まあ、あれはこの前見たからいいや(マケオシミ)。
岐阜基地飛行開発実験団よりF-2Bが機動飛行に参加。リモート飛行展示が、静浜基地、小松基地、岐阜基地から行われる、というのも浜松基地名物のひとつなのだとか。機体は101号機とあったので、複座型の初号機である。初号機というと、あの映画思い出すのだが、まだ行く時間がない(マダヤッテルノカナ?)。
浜松基地のメインテーマ、大編隊飛行に備え、続々と離陸を始める。機数が多いので、流し撮に何度も挑戦できるのが嬉しい。ちなみに、パンフレットによれば、T-4は“日本の航空業界の総力を結集して開発した純国産中等練習機”とあった。遠からず用途廃止が始まることを考えると、後継機は如何に!?と思ってみたり。
大編隊はデルタと傘型で二度航過展示を行った。十機編隊ともなると大変な迫力である。写真では判別がつきにくいが、第31飛行隊、第32飛行隊から各五機が参加している。エプロン地区にいつも置かれているT-4は、航空祭の開放で場所を観覧者に譲り、滑走路の反対側に並べられていた。
T-4に続いてブルーインパルスの飛行展示がいよいよ開始される。写真は編隊離陸、実は帰投時の写真。短距離で離陸することができるT-4を流し撮しようとすると、手前に来る前に離陸するので、フレームに地上の風景が入らない。帰りは何故か滑走路を逆から離陸したのでこんな写真が撮影できた。
ブルーインパルスは元々浜松基地にて編成された部隊である。このため、浜松基地にはブルーインパルスの塗装を施したF-86が地上展示機として、また広報館にも一機展示されている。二機が掠めて交差するタッククロスなどは、詳報にて掲載したい(多分来年の航空祭には間に合う・・・筈)。
ブルーインパルスの飛行展示が開始される時間帯には、来場者の大半が最前列周辺に進んでくる。やはり、初めて観る方も多いらしく、すれすれで擦違う瞬間などは小さな驚きを与えるようで、そこここで歓声があがる。そんな中にて撮影していると、幾度もブルーを撮影している小生にも新鮮な気持ちを与えてくれる。
ブルーインパルスの飛行をフィナーレとして全展示が終了、その後、帰投フライトの様子を撮影して、航空祭は終了である。ここで、浜松基地の達人というべきMADさんとい合流し、帰投フライトを撮影、同時にカメラレンズなどの知識を教えていただいた。その後、浜松駅まで送っていただいた(ありがとうございました!)。
以上が浜松基地航空祭の速報である。地上展示機やブルーインパルスなど、後日詳報として掲載したい。
HARUNA
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