北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G7X撮影速報】舞鶴基地新護衛艦やはぎ&あがの(4)イージス艦あたご(2022-09-07)

2024-12-05 20:19:23 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■イージス艦あたご
 艦隊これくしょん艦これゲームにおいて有名となった艦名もおおいのですけれども。

 あがの、せんだい、並びます。意外に思ったのは護衛艦せんだい、基準排水量2000tで満載排水量2800t。護衛艦あがの、基準排水量3900tで満載排水量5500t、かなり排水量は違うのだけれども、並んでみるとそれほど大きさの違いは、と。

 せんだい、あがの、せんだい、は護衛艦あぶくま型で海上自衛隊が最後に建造したDE、小型護衛艦、これでもDEとして基準排水量2000tに達したのは凄いと当時言われた。あがの、もがみ型護衛艦で沿岸護衛や機雷戦などを担当する、沿岸以外も。

 あたご。ながらく舞鶴最大の護衛艦として君臨していたけれども、その前には、しまかぜ、が舞鶴を代表する護衛艦というか、はるな、しまかぜ並びが舞鶴の一つの風物詩というか日常風景だった、いきなり満載排水量10000tの護衛艦が来たわけだ。

 こんごう以降海上自衛隊のミサイル護衛艦は8隻すべてを充足するのに時間を要しましたが、まや型二番艦はぐろ竣工で漸く8隻体制を完結させることとなった、のもつかの間、ミサイル防衛任務に対応すべく次のイージス艦の建造が始まるのもまもなく。

 はるな、ここ舞鶴に停泊していた時代は北朝鮮からの国籍不明船とか確かに騒ぎはあったけれども、核兵器の恫喝とかウクライナ侵攻とか台湾本土への危機といった緊張までは無かったので、あの頃は平和で良かったなあ、と改めて思ったり。

 やはぎ。海上自衛隊最新鋭護衛艦が、あがの、やはぎ、と並んでいる。ステルス性を重視したこの護衛艦もがみ型、一番艦進水式がコロナの真っ最中という2020年でしたが、いまはもう6隻が建造を終えて就役しているのだからすごいなあと。

 FFM,多機能護衛艦として設計されている護衛艦もがみ型、掃海艇の後継もになうというから、掃海艇の後継にしては重武装だなあ、と感心していたのだけれども、それ以上に国際情勢の緊迫化は顕著で、第一線部隊ではこの武装でさえも不十分だという。

 FFG,もがみ型は続いて拡大改良型へ建造が移行する、基準排水量は4800tまで大型化し、満載排水量は確実に6000tを超える、もともとコンパクト護衛艦といわれていたが、艦隊防空能力を付与され、これで中国近海でもなんとか運用できるようになる。

 Mは機雷のマインをしめすとか多機能を示すマルチパーパスとかいわれていたけれども、FFGのGは防空艦を意味する、と機雷掃討任務はどうなるのだろうかと思うが、やはり防空能力が無ければもう安心して運用できない時代なのだろうなあ。

 3900tの時点でコンパクト護衛艦とか、こんな小さいので使えるのか、と外の野次があった、けれども、こういう人たちはもう、たちかぜ型護衛艦を覚えていないのだろうなあ、FFGに至ってはヘリコプター搭載護衛艦はるな型の建造時よりもおおきい。

 はるな型ヘリコプター搭載護衛艦の時代は平和だった、とおもう、二番艦ひえい除籍の三日前に東日本大震災がおきたのだから、この考え方は間違いではあるまい。後継に建造された護衛艦ひゅうが型もいまでは小型すぎると言われている凄い時代だ。

 ひゅうが、入渠中だけれども満載排水量19000tは当時かなりの大きさと言われたいっぽう、今は19000tでは中途半端で小さい、というのだ。そして舞鶴は今や日本海のミサイル防衛任務中心、時代が変わって、周辺情勢は戦争に近づいているのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌:京都-京都駅ポルタ,イングリッシュブレックファストとアイスティー

2024-12-05 07:01:44 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 朝という事でイングリッシュブレックファストという話題で。

 イングリッシュブレックファスト、イギリス海軍空母の来日とともに次のプリンスオブウェールズ来日などを前に、いや、なんかカッコイイよね、ということで京都駅地下のリプトンにてイングリッシュブレックファストを頂いてみることとした。

 ベーコングリルとソーセージにスクランブルエッグ、そしてベイクドビーンズという、これがイギリス定番らしい、京都駅という格式を重んじる駅ならではのブリテン風朝食という。スクランブルエッグと燻製肉がひとつ、という印象があるけれども。

 パンとともにジャムと、なによりも紅茶、熱い紅茶、とおもったけれども少し時間の余裕がないので風味の余韻よりは素早く頂けるアイスティーとしてみました。と、いうのもここ毎回かなりの混雑、世界のお客様で朝から混雑、母国で食べてよ。

 ベイクドビーンズの煮込んで柔らかく酸味の味わいを添えたこの味、考えると日本の定番の朝食が、ご飯に味噌汁と納豆に焼き魚か干物と卵焼き、というと、なか卯とか旅館では定番だが、普通一般家庭ではどうしても簡略版となっているかんじ。

 アイスティーはイングリッシュブレックファストティーという定番の定番、渋みもタンニンともども朝一番の気分をふっと盛り上げるというか、目を覚ますというのはこの京都駅までの移動でだいたい目はもう覚めているのだけれども、美味しい紅茶よ。

 パンにバターを塗るとともに、さて、どうやっていただこうか、先ずスプーンでベイクドビーンズを掬って、スクランブルエッグとソーセージの巡に、その合間合間に紅茶でさっと気分を切り替えて、パンをかじりそしてジャムを塗る時機を。

 リプトンは三条通と四条通のお店が京都では有名だけれども、この京都駅地下のポルタにありますリプトンも、地下ということで古都の風情はなかなか感じられないけれども、紅茶を定番の美味しさで頂きたい際には、お薦めのお店なのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【京都幕間旅情】東福寺,十二月戒厳令-数時間で終わった韓国非常事態を思い返すと共に

2024-12-04 20:24:48 | 写真
■紅葉景色と共に
 こういう話題もちょっと触れておきたいという事で写真とは無関係に。

 十二月の政変、東福寺の写真と共に語る事ではないのかもしれませんが、今朝がたは驚きました、というよりもほぼほぼ二十時間前ですか、友人から韓国で戒厳令が発令されたというメールが来まして、何の映画の話かとおもったら聯合ニュースのURLとともに。

 戒厳令、いや韓国は1987年の民主化以来戒厳令なんて、徳政令はあっても戒厳令はなかったと聞くしていると、NHKが戒厳令は1987年以来であると報じてくれて、わたしの記憶もばかにならないものだなあ、と思いつつ、2020年代半ばなんですよ、いまは。

 戒厳令は数時間で、議会議決により解除されたのですが、これはほんとうによかった、まず、大統領がきがちがったのでなければ、国家予算が通らないので戒厳令なんてありえず、戒厳令を布告しなければならないような、表以外の事情があると当然考えるものですから。

 クーデター準備のような不穏な動きがあるのではないか、つまり伝統的な海兵師団か空挺師団か特戦団かが、クーデター準備の動きが在って、これを事前に抑止するために戒厳令を布告するような、ドゴール大統領のかつての対応のような事情はないか、と考えて。

 親北の分子による国家破壊から秩序を守る、と大風呂敷広げられたので、実は特殊部隊でも浸透していて、呼応した土台人が騒擾を起こし、夜が明ければ朝鮮戦争再燃で核爆発の危機、と本当に心配したものの、これが大統領のおかしくなっただけという結末だった。

 しかし、議会選挙で大統領が負けて、レームダック化した政権が国会などで野党にたいして妥協を拒んだことでむきになって戒厳令を発令し議会閉鎖に追い込んだ、という表向きの理由以外何も見つからないとなると、理由がこれしかないのか、と本当に驚く。

 検察出身の大統領なので法律には多少明るいと思っていたが、どの条文を拡大解釈すると大統領ならば全部選挙を覆せると思ったのか、トランプ大統領だってやらないようなことを、日本時間深夜にいきなりやらかしたのだから、これはおどろくほかないのですよ。

 国会議員は、がんばった。感心したのは戒厳令とともに陸軍空挺旅団が、少人数だけれどもUH-60でヘリボーンを掛けて国会に少数の人員を派遣して、一応閉鎖したとともに、大統領命令により警察が国会議事堂周辺を封鎖したものの、民衆と議員は国会へ向かった。

 封鎖された議会へ、壁を超えて窓を割って議事堂のなかにはいり、全会一致で戒厳令解除を布告した、ここには与党も野党も無く、全会一致、という戒厳令への党派を超えた反対が成立ち、この結果大統領も数時間で戒厳令解除を公布せざるを得なくしたということ。

 軍事政権時代の戒厳令の記憶がある世代なのだろうなあ、韓国の友人もこの話題は触れたがらないもので、学生時代に、おまえはナムサンの安企部地下六階送りだ、とお酒の席で冗談を飛ばすと、急に真顔になり、たのむからその冗談はやめてくれといわれてしまって。

 しかし、議員と民衆が総力を挙げれば権力の暴走を止める事が出来るという韓国の実例とともに、さて、韓国は改憲や制度の見直し、まあ大統領の失職は当然としても変革を強いられるのだろうなあ、とおもうのですが。軟着陸できて、あんどしたのですよね。

 ただ、これからが大変です、青瓦台ではなく国防省に大統領執務室を置いた現政権、戒厳令布告とともに当然、各部隊の上級指揮官に恭順書を求めているとしたばあい、これに署名した指揮官は今度は逆に更迭の可能性がある、粛軍が北東アジア情勢にどう影響するか、関心事です。

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【京都幕間旅情】東福寺,通天橋を眺める撮影名所はオーバーツーリズムとSNS承認欲求の悪循環

2024-12-04 20:00:00 | 写真
■通天橋を眺める
 紅葉の話題を。

 東福寺、混雑はそれほどでは無かったとは前述しましたが、なにしろ通天橋を眺める撮影名所、年々椛の木々が枝を伸ばしてきますので遠くない将来に呑まれるのだろうかと思うその一角が、過去にあるような撮影規制や入場規制をしていないのだから。

 混雑を覚悟した割にはひょうしぬけなのだけれども、まだ青椛が色づき始めた頃合いであることは周知故に拝観者が少ないのだろうか、と考えたりする、今やSNSの時代、まあその情報の真偽は確かめられないが、方向性のようなものは見られる時代という。

 SNSの時代、私は情報の真贋というものは多寡では決してなく、ファクトチェックの手間にあると思う、だから見もしない知っているという主観的な情報よりは、ファクトチェックの手間を踏んでいる報道機関というものの情報の方が信頼度はあると思うのだが。

 ただ、SNSの時代、問題は単なる自己実現の場に写真というものを安易に使うあまり、所謂華美さ物珍しさを基調とした価値観の写真が増える故に、求められる規範性や倫理観を逸脱した行動というものが溢れてしまったように思える、例えばここの拝観者でも。

 立ち入り禁止の柵の中へ立ち入って撮影する人が増えたなあ、いや比喩でも皮肉でもなく、この写真を撮影しました際、丁度通天橋前の、といいますか拝観入り口から15mくらいのところで関所破りならぬロープ越えで記念撮影をしようとしている一団が居まして。

 苔を踏んで立ち入り禁止区域へ。思わず声を挙げて注意してしまいました、もっとも同様に思われていた方が加勢してくださったお陰で相手方も理解してくれたようですが、日本語が通じない地域からのオキャクサマのようでして、しかし苔を踏むのは、なあ。

 苔は夏の猛暑を生き延びた苔、特にこのところの気候変動で京都の代名詞的な景観を醸すスギゴケが少なくない範囲で枯死してしまっている、それは情景の斑で顕在化しているのだけれども、ハイゴケもスナゴケも気温上昇が厳しい中、生き残った苔なのだ。

 自己承認欲求だろう、という声はありますし、それならこの京都幕間旅情もだよ、と言われてしまうかもしれませんが、SNSの時代、いい写真を撮る為ならば文化財保護も規範も規則やぶりもなんのその、という寂しい時代となってしまったのでしょうか。

 旅の恥は掻き捨て、という表現を曲解している方でしょうか、若しくは苔などなくてもよかれという事なのでしょうか、いや苔だけでなく退屈しのぎに東福寺の土塀を削って落書きしていた方がかなりの数いたことは過去マスコミなどで全国の報じられたが。

 しかしすると、見栄えさえあれば、臨済宗でも曹洞宗でも関係ないというところなのだろうか、そもそもここが日本における臨済宗の基盤となる修行道場であることを理解している人は、半分も居ないのではないか、写真のミバエだけではないか、と危惧して。

 ただ、オーバーツーリズムが叫ばれる京都に在って、少々覚悟している訳だけれども、この季節の三連休に東福寺の混雑が凄くないのは不思議だった、凪、なのかな、つまり観光バスや団体客が来ない時間帯に偶然当て嵌まったのかもしれないなあ。

 京都観光ってなんなのだろう、わたしは京都散歩、しかし、もしかすると京都観光は寺社仏閣よりも飲食やデパートでのお買い物を目的とする方も多いのかもしれない、そうした景観とこの情景も同一視されているのかも、とそんなことをおもいましたね。

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【臨時情報】韓国全土に戒厳令発令!尹錫悦大統領-国政停滞受け非常措置,1987年民主化後初

2024-12-04 03:51:24 | 国際・政治
■韓国戒厳令
 日本海を超えた隣国で非常事態です。

 韓国尹錫悦大統領が戒厳令布告を宣言し国会での政治活動など禁止と発表する異例の事態が昨夜発生しました、この戒厳令発令は韓国全土で活動するメディアも対象としているとのこと。韓国で戒厳令が布告されるのは軍事独裁政権時代の1987年以来となります。政治圧胴の禁止は国会の他に地方議会でも禁止され、またストライキなども禁止されます。

 クーデターではない。現在のところ、戒厳令布告は“来年の予算案の国会審議をめぐって緊急の談話”として示され、“国政はまひ状態にある。憲政の秩序を守るために非常戒厳を宣布する”、異例の話ですが今年の選挙で与党が敗北した事により国会審議が停滞した事を受け、野党に対する選択肢として憲法上の戒厳令を布告したものだとしています。

 戒厳司令部が軍により設置されている。NHK報道によれば、戒厳司令部は“国会や地方議会での一切の政治活動や社会の混乱を助長するストライキや集会などを禁じるとしていて、また、すべてのメディアと出版は戒厳司令部の統制を受ける”と報道、更に“国防省が軍の警戒態勢の強化を指示した”とも報じています。外務省は邦人安全情報を発表しました。

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【防衛情報】国際航空宇宙展2024,三菱重工CCA無人戦闘機構想とGCAP次期戦闘機,Fixed-Wing-VTOL-UAV

2024-12-03 20:11:00 | 先端軍事テクノロジー
■防衛フォーラム
 今回は少し間が開きましたが2024国際航空宇宙展の続報について。

 イギリスと日本及びイタリアが開発中のGCAP次期戦闘機について、2024国際航空宇宙展にその十分の一規模の模型が公開されました。GCAPグローバル航空戦闘プログラムは航空自衛隊のF-2戦闘機後継機を模索するとともに、イギリスとイタリアのユーロファイター2000タイフーン戦闘機の後継機を開発するものです。

 GCAP次期戦闘機について、三菱重工とBAEシステムズ社およびレオナルド社が参加していますが、今回公開されたものは十分の一水準の模型であり、実物大モックアップを展示できる状況ではない事が一つの象徴的出来事であるのかもしれません。事実、2024年7月にはイギリスのスターマー新政権が計画参加を見直す可能性を示唆しました。

 モックアップは、実際、イギリスは独自開発を模索していた時代、テンペスト戦闘機の実物大モックアップを早々に公開しています。イギリスはサウジアラビアの開発参加を示唆している一方、第三国輸出に消極的な日本の方針があり、具体的な機体形状をモックアップで示すことができないという現状を示唆しているのかもしれません。■

 三菱重工はCCA無人戦闘機構想を発表しました。これは東京ビッグサイトで開催されました国際航空宇宙展において模型とともにその運用の方向性を示すCG画像が公開されたもの。機体形状はいわゆる滞空型無人機ではなくステルス性に配慮したもので、ボーイングオーストラリアが開発したロイヤルウィングマン無人僚機をおもわせるもの。

 CCA無人戦闘機の運用として、有人戦闘機からの指示を受けミサイルを発射する、という運用が示されていました。これはステルス戦闘機がミサイルを発射する際、ウェポンベイを解放した瞬間にRCSレーダー反射面積が顕著に増大し敵対勢力に発見される懸念があったものを、管制は有人戦闘機、危険な発射は無人機、と任務を分けた構図といえる。

 CCAは一種の無人僚機として運用されるようですが、三菱重工が展示した模型ではエンジン部分に推力偏向用のコンダイノズルが設置されている様子が確認されることから、一直線に飛行するのでは無くある程度有人戦闘機に随伴することを想定した機動力が付与されることが前提とされ、日本版MQ-28ゴーストバットを目指す機体といえるでしょう。■

 日本飛行機は自衛隊V-BAT無人機導入を支援するもよう。東京ビッグサイトにおいて行われました国際航空宇宙展2024では航空機部品製造や航空機定期整備を担当する日本飛行機が、アメリカのシールドAI社が開発したV-BAT垂直離着陸型無人機の運用支援、予備部品製造やシステム維持と教育支援などの面で自衛隊に役務を提供出来ることを示した。

 V-BATはテイルシッター型VTOL無人機といわれ、全幅の大きな主翼を有するもののロケットのように発着は垂直に倒立して行うといい、これによりVTOL型無人機の課題であった滞空時間の短さを主翼により大きく解消するとともに、カタパルトのような発着装置を必要とせず、20分程度で発進準備が可能となる利点、自衛隊では艦上試験も行われている。

 V-BATの性能は巡航速度98.2km/hで滞空時間は10時間、全備重量は56.7kgで11.3kgまでの各種センサー搭載能力があり、テリリウム社製赤外線センサーやホダッチ社製複合光学装置、IMSAR社製NSP-3合成開口レーダ装置、またシールドAI社が開発中のAIシステムを搭載することで自律飛行などが可能になるもよう。■

 三菱重工は二機種のFixed-Wing-VTOL-UAVを発表しました。東京ビッグサイトにて開催された国際航空宇宙展2024の会場においてモックアップを公開、大型機と小型機を発表しています。興味深いのは大型機も小型機も航続距離と巡航速度が同じという点で、航続距離1000km、巡航速度100km/hにより移動することが可能となっています。

 機体形状は胴体後部に推進装置を搭載し逆V型尾翼構造を採用、一見バイラクタルTB-2の後部形状を彷彿とさせるものですが、この逆V型尾翼構造の桁部分に垂直離着陸用の補助ローターを設置しており、狭隘地域での発着が可能という。小型VTOL-UAVについては既に名鉄海上観光船を利用した後部特設甲板への発着試験に成功しています。

 名鉄海上観光船への発着は、発着地にQRコードを描いた発着パッドを無人機が認識して自動着陸するというもの。なお、航続距離も巡航速度も同じ大型機と小型機ですが、相違点はペイロードで、小型機にはペイロード5kg、大型機のペイロードは20kgとなっています、これは輸送能力の多寡というよりも搭載センサーというべきなのでしょう。

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ウクライナ情勢-ロシア軍はH15号線を西進,ドニプロペトロウシク州最南東部への進出をはかる可能性

2024-12-03 07:00:25 | 防衛・安全保障
■防衛情報-ウクライナ戦争
 ウクライナ情勢について情勢が厳しくなりつつあります。

 ロシア軍はドニプロペトロウシク州最南東部への進出をきす可能性が高い、ISWアメリカ戦争研究所11月24日付ウクライナ戦況報告によれば、ロシア軍は9月以降、ウクライナ南東部のポクロフスクとクラホフとヴフレダール及びヴェリカノヴォシルカへの進出を強化、クラホフでは包囲機動を展開しており、1103平方kmの占領地を拡大している。

 ウクライナ南東部でのロシア軍行動はドネツク州全土を占領するという目的を達成する前段階としてドニプロペトロウシク州の占領を進めているとISWは分析していて、今後の行動は幾つかが推測できるという。一つはロシア軍がこのままヴェリカーノヴォシルカ南地域において迂回機動をとり集落を包囲する、兆候としてはこれが第一だ。

 今後の行動としては、ロシア軍が南からクラホフ西方のアンドリイフカへ進出しクラホフ近郊に展開するウクライナ軍部隊を包囲し前線を安定化させる。もう一つの可能性はロシア軍がセリドブからアンドリイフカ方面へ西に接近経路を確保することでクラホフ北側のウクライナ軍連絡路に圧力をかけ主導権を握る、というものです。■

 ロシア軍はクラホフ東部H15道路沿いに進出を強化している、ISWアメリカ戦争研究所11月25日付ウクライナ戦況報告によれば、ロシア軍はヴェリカーノヴォシルカを包囲するとともにドニプロペトロウシク州東部とザポリツィア州を結ぶ主要道路H15号線沿いの前進をつづけているとのこと。またその進出速度も高まっているという。

 H15号線はこのままロシア軍が西進した場合、ダチュネとアンドリブカに達する。ただ、ウクライナ軍の戦線崩壊を意味するものではなく、その根拠としてロシア軍は現在、戦場において機動戦を展開するだけの機械化装備を回復していない事が挙げられるとのこと。一方でロシア軍はクピャンスク北方においても前進を続けている報告がある。

 クピャンスク北方での浸透は、ロシア軍がオスキル川の渡河に成功したと発表したためです、ただ、ISWアメリカ戦争研究所はオスキル川渡河を確認していないとしていますが。この点について、ウクライナ軍部隊指揮官の話として、この地域ではロシア軍に対しウクライナ軍は1:5の割合で損耗を強いているとしつつ、後退を認めています。

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【防衛情報】防衛装備庁技術シンポジウム,FTB無人実証機研究試作2025年11月初飛行予定とHPM電磁波装備早期実用化

2024-12-02 20:08:53 | 先端軍事テクノロジー
■防衛フォーラム
 防衛装備庁技術シンポジウムの話題を。

 防衛装備庁はAI搭載FTB無人実証機の研究試作を推進中である、これは防衛装備庁が開催した防衛装備庁技術シンポジウムにおいて発表されたもので、三菱重工が主契約企業として2025年末の初飛行を目指し開発しているとのこと。この無人機は2022年より防衛装備庁が、無人機へのAI搭載技術の研究試作、としてすすめられていたもの。

 FTB無人実証機は、戦闘型と偵察型を開発していると好い、防衛装備庁技術シンポジウムにおいてはイメージ図が公開、双発型でエンジンはフェアチャイルド社製A-10攻撃機のように胴体上部に離隔して二基のエンジンをそのまま搭載している構図、戦闘型と偵察型は胴体部分とエンジン部分を共通モジュールとして開発し共用するという。

 防衛装備庁が発表したイメージ図には、FSX初号機のような白地に赤色の試作機塗装を採用している。主翼部分と尾翼部分をモジュール化しており、双方の取り替えも可能、具体的には偵察型については主翼を大きくとり、滞空時間を延伸、戦闘型については機動性を重視する、ただ、管制システムを司るAI人工知能については双方ともに共通させる。■

 防衛装備庁のAI搭載FTB無人実証機について。防衛装備庁によれば全長については3mを超える程度、戦闘型は全幅が2m、偵察型は全幅が3mを超える程度、これはTACOM多用途小型無人機が全長5.2mと全幅2.5mであったことと比較するとかなり小型となっていて、TACOMのように戦闘機などに搭載し長距離を進出するのかについては不明です。

 戦闘型と偵察型は、ともに機首部分にEO/IR電子光学/赤外線センサーを搭載し、偵察型についてはSAR合成開口レーダーを搭載することも視野に開発を進めているという。令和六年現在の開発状況は細部設計段階、令和七年度にはFTB無人機製造と管制装置の製造を行い、11月には初飛行を予定、続いて機能確認を令和七年内に行うという。

 飛行試験が所内試験として令和八年から令和九年に掛け実施される。三菱重工は戦闘支援無人機を国際航空宇宙展において模型として展示させていますが、防衛装備庁技術シンポジウムにおいて公開されたイメージ図とは形状が大きく異なる。防衛装備庁はAI自立型無人機としてアメリカでF-16を無人化したX-62Aなどの事例を併せて紹介しました。■

 防衛装備庁防衛技術シンポジウムにおいて、防衛装備庁が開発を進めている無人機迎撃用HPM電磁波装備の開発状況が発表されました。現在は管制装置および空中線装置と運搬車の研究施策が令和8年までの計画で進められています。無人機への対策は攻撃手段だけでは無くISR情報収集警戒監視偵察任務に用いられ、情報優位を脅かします。

 ロシアウクライナ戦争ではウクライナ軍がブコベルAD電子妨害装置や同志国から供与されたアメリカのIXI-EW社製ドローンキラー、リトアニアのNTサービス社製EDM4Sなどが使用されており、またロシア軍もR-330BMV電子妨害装置やR-330Zhジテリ電子妨害装置が使用されていますが、これらは管制用電波を妨害する電子妨害装置となっている。

 自衛隊も導入を検討するイスラエルIAI社製ハロップ徘徊式弾薬などはレーダーなどを逆探知する自爆用務神亀となっていて、この種の航空機は管制電波を妨害するだけでは阻止できない、こうした背景から防衛装備庁ではHPM電磁波を利用した対無人機システムの開発を進めているとのこと。最終的には単一車両の自己完結化を目指している。■

 防衛装備庁はHPM電磁波装備の早期実用化を目指している、防衛装備庁技術シンポジウムでは、近年、自爆型無人機の広範な使用が脅威となっている現状を紹介し、電磁波装備、高出力マイクロ波による迎撃能力の開発を急いでいます、具体的には令和4年から研究を進め、また令和6年からは無人機にHPM発生装置を搭載する技術研究を進めている。

 計画では車両搭載HPM研究は令和9年までに完了し、令和10年よりHPM車両搭載型の開発を実施、令和13年までに完成させる見通しであり、またドローン搭載HPM発生装置も技術研究を令和10年までに完了し、令和11年よりドローン搭載HPM技術の実証に進むという。現在は、複数のHPM発射装置と電源車及び管制装置を地上展開させる構想です。

車両搭載HPMは重要施設防護を念頭としていて、HPM発射装置は牽引式のものと車載型と複数の発射装置を開発、発射には電力のみで対応できるために低コストであるとともに弾薬補給の必要が無いということ、また光速で瞬時に制圧できるという。ドローン搭載HPM装置は近距離用で地上配置式との併用を想定しているとされています。

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【京都発幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌-名古屋,名古屋駅東海道本線ホームは冷やしきしめん-名古屋駅の密かな愉しみ

2024-12-02 07:48:20 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 美味しいものが高価だとは限らない。美味しいというものは日常の中に隠れているものも多くふとそういうものと巡り合うと日々が愉しくなるのでしょうね。

 京都人の密かな愉しみ、というNHKドラマが有りまして、主演俳優さんが大好きな団さんでしたので、楽しみにしていましたがこじんとなられてしまった。さて、今回は愛知県の密かな楽しみ、そんなもじったような話題で申し訳ないのですが、お楽しみの話題を。

 味噌カツに台湾ラーメンと名古屋は色々美味しいものがある、ひつまぶしなんてのも美味しいのですがそういうだけあって鰻も旨い、けれども時間が限られる時は、折角名古屋に来たのに、というときもある。そういう時には新快速のように早い名古屋グルメが。

 名古屋といえば、きしめん、そう、あのフィットチーネのうどん版のような平たい麺は独特の食感、出汁とよく馴染むと共になにか具材を乗せている時に天麩羅でもなんでもいいのですけれども、邪魔せずに麺を啜る時に上に乗ってくれるのですよね、おいしい。

 きしめんの名店、いろいろあるようですけれども間違いないなあというお店ならば、わたし個人の感覚としては、名古屋駅のホームにあるんじゃあないか、とおもうのです。駅そば佳代、と思われるかもしれませんが、ここでは蕎麦もうどんも少数派、きしめん。

 山菜きしめんのひやし。実はこれ、夏季限定なのでもう十一月となっては食べられないのだけレオも、名古屋駅のきしめんは、冷やしだと、薄く透明のように透けて歯応えも良くなるのですよね、そして熱いきしめんと違い薄いお皿に乗せられて、これもたべやすい。

 駅のホームのきしめん、ここは東海道本線上り線東京方面のホーム、そして名古屋駅というのはきしめん屋さんがホームに靴もあって、在来線はもちろん新幹線の方にもある、改札を出てもあるし、普通の椅子が置かれているきしめん屋さんも駅ビルにあったりする。

 ホームの立ち食いではあるのだけれども、数十秒で供されるきしめんをさっと頂くとともに出汁を愉しむ先に、ああ、名古屋にきたんだなあ、ということを実感します。幾つもあるきしめん屋さんも、不思議となにか味わいが違うような気もして、選ぶのも愉しい。

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【G3X撮影速報】岐阜基地航空祭2024事前訓練.飛実団イーグル航空自衛隊70周年記念塗装(2024-11-07)

2024-12-01 20:24:38 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■F-15記念塗装
 第一回の日にちが間違っていまして(2022-09-05)ではなく(2024-11-07)でしたので訂正です。

 エシュロン編隊で大編隊予行に参加した機体が進入してきた、これ中編隊で、実際に航空祭では大編隊と中編隊と小編隊を組む予定であるというのを知ったのはだいぶん後の話であったりします、そして本番に分けたいような青空が背景にある。

 G3Xで撮影したので、頑張れば望遠はもう少し伸ばせるのだけれども、EOS-7Dと連結して撮影するという、ちょっとした曲技的手法で撮影しているので、フレームに収まるように敢えてこう、広角で撮影し、はみ出さないようにしてみました。

 F-2初号機が編隊を旋回へ。二台のカメラで撮影するというのは万一の際の保険という意味合いがある、レンズ接点不良とかで一瞬でも撮影できないときには、もう一台がバックアップに回るのだ。もちろんAF値とかTV値の錯誤にもバップアップが。

 70周年特別塗装機も編隊に並ぶ、実は二台のカメラを並べてボアサイト調整を行っているのだけれども、上下の調整が構造上できないので、望遠端を活かすのが難しい、でもこれ、もう少し望遠で撮影したかった、という角度で仕上がりました。

 C-1FTBの機動飛行、編隊飛行とともに今年の航空祭の主役はこのC-1FTB,岐阜基地航空祭の事前訓練はこの後に予行とそして総合予行となりまして、総合予行では無いのだけれども前日訓練となりまして、その後で本番になるという感じの流れ。

 銀ちゃんの愛称でも知られる、というか勝手に地元では親しまれているのかな、と思ったらば、このC-1FTBは入間基地航空祭にも展開してC-1輸送機2号機とともにならんだ際にも銀ちゃんと呼ばれていた。岐阜のほかに埼玉でも呼ばれていたならば。

 C-1輸送機の凄いところは、戦闘機として設計を勘違いしたのではないかというほどに機動性に優れているところ。後継機としてC-2輸送機が開発されているけれども、大きい分数はそこまで不要だろう、と飛行隊定数が減ってしまったのが残念だ。

 C-2輸送機、機体規模は大きくなったけれども、それ以上に世界地図に示す自衛隊の任務範囲も大幅に増大しているので、そう、飛行隊定数を8機とせず、C-1輸送機時代の12機を維持する必要があるように思う。即応機を確保しなければならないから。

 機動性、急降下して滑走路へ入ってゆく様子、本番でこの機動の意味がわかった、滑走路が塞がっている場合でもSTOL性能、短距離着陸出来る能力を発揮すると無事着陸できる、という、そんな展示が行われたのだが、このときは知るよしも無い。

 輸送機の任務は近年増大している、邦人救出任務は今年もレバノンで実施、自衛隊が任務を完了した後でベイルート国際空港周辺は事実上の戦闘地域になっている、昨年はガザ戦争勃発、アフリカ地域での邦人救出のための邦人輸送も行われている。

 C-1輸送機、実のところこの機体は航続距離の関係から邦人救出任務には実績が無い、設計された当時は沖縄返還前だったので、社会党に外国へ侵略用だと批判され航続距離がもの凄く短くなった、が、その分速度を強化して、時間あたりの輸送力を高めたが。

 沖縄返還後は、もともとC-1は8tの装備を輸送できるのだけれども、那覇まで飛べないでは話にならないので機内に燃料タンクを増設して航続距離を延伸した沖縄型、という改造型を開発した、けれどもその結果、搭載能力は6.5tまで減ってしまったのですが空輸の一翼を担いました。

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