22日「東京大行進」関連。園良太さんの レイバーネットMLへの投稿

2013-09-22 12:11:16 | 社会
園良太です。
ではしっかりと説明します。

まず大前提として、・・・録音は主催や参加者に何の断りもなく出されています。
質問時に名前を名乗っていない人まで、説明文で名前を出されています。
これこそ一般的なエチケットとして出してはいけないものだし、差別についての学習会で、在日など被差別当事者も多数参加している集会では、余計に許されません。
見下しているのではなく、普通に考えればわかる事であり、これまでの社会運動でやられてきた事だからです。

そしてアップされた録音は、学習会の最後の20分間のみです(学習会は18時20分から3時間行われた)。
それまで「人種差別撤廃条約の意義と限界」といった集会趣旨と講師の話に沿った質疑が行なわれていた中で、突然木野氏・野間氏が主催者の特定個人の姿勢を糾弾する話を始めてから、です。
主催者として、スムーズに問答できなくても不思議ではない。
その部分だけが出されている。
それを使って野間氏らしばき隊の人々は、主催者への文字通りの誹謗中傷をネットで続けています。
つまり最初から攻撃と妨害を目的に参加していたと言う事になります。
(「ヘイトスピーチに反対する会」は、一度として彼らの集会妨害などは告知も実施もしていません)

では、なぜこのような事をするのでしょうか。
学習会での議論や反レイシズムの実現よりも、自分達の運動を批判された時、その相手を叩くことのみに頭が向かい、そのためには謀略でも、「処刑」宣告といった暴力でも、「何でもあり」になってしまったからではないでしょうか。
これこそが、70年代からの凄惨な内ゲバを経て、社会運動/市民運動が克服してきた事なのです。
このMLにはその時代を経てきた方が多数いらっしゃると思います。

私が最初に流したメールは学習会告知がメインで、妨害予告は事実だった為同時に流しました。
・・・
私はしばき隊や野間氏を解体する事には関心が無いし、そんな物騒な事は当然すべきでない。
また嫉妬などありはしない、私も他にやる事はたくさんありますから。

しかし例えば当MLでは、運動の在り方については何度も議論がされてきています。
そして経験上、ツイッターでのやり取りは見ていない上で彼らの呼びかけ行動に参加している方(年配の方が多い)も多いと思います。
よりによって「差別反対」を掲げる大きなデモの中心人物たちが、「死ね」「キチ●イ」や、朝鮮人の言葉使いをバカにする歴史的な言葉を使い続ける(「ミンジョク」)。
一覧:https://twitter.com/momomo_ensemble/status/378846734991908864
しかもこの言葉の多くは、自分達の運動を批判した運動側の在日朝鮮人にも浴びせかけ続けています。

反差別運動とは、自分たち(私を含む日本人マジョリティ)自身のあり方も顧みるものです。
日本社会が在日朝鮮人や様々なマイノリティを踏みにじって来た事を自覚し、変えようとするのですから。
だからこれら暴言はあってはならないことです。少なくとも参加者は暴言の事実を知る必要があります。
そして「そんな事やめろ」と声を上げるのが、健全な運動のあり方でしょう。だから投げました。

いまツイッターで、野間氏らだけでなく、それを批判する側もエスカレートしているのは事実です。
私も、140字のツイッターは議論に適さず、怒りの感情が過剰に増幅されると思っている為、ほとんど書いていません。
しかしきっかけは、新大久保のカウンターや野間氏らに、上記のような差別発言があったことです。
また「在特会だけでなく、日本の朝鮮植民地支配そのものと、その現代版である今の高校無償化除外という根本的な暴力も問題にすべきでないか」といった指摘に対し、上記のような差別発言で返してきた事です。
つまり<自分達を顧みる>ことが、決定的に無いのです(これは今の日本社会が運動に反映された結果でもある)。
それを人々が批判したら、野間氏らがさらなる罵倒・差別語で返してきた(上記の「一覧」)。
そして学習会今の状態があります。

野間氏らは新大久保カウンターやデモの代表として、マスメディアに出続けてきました。
22日のデモも大人数が参加するでしょう。
当会など、様々な運動HPにも報告特集が出るかもしれません。
「これだけ人が来て、盛り上がってる。暴言など小さな問題はいいじゃないか」ということなのだと思います。
(もちろん個別に違いはあると知ってます。)
しかし現状はそれで済ませられるレベルではないのが上記の通りです。
それでも謀略や差別発言を問題にしなければ、「目的良ければ手段選ばず」になる。
そして暴力の力に魅せられてしまい、相手をねじ伏せることが
至上命題になり、「目的」すら見失って行き、事態はより悪くなります。
それは「原発汚染水は完全にブロックされている。だからオリンピックは開催できる!」と、本質的に変わらなくなる事なのです。

9/22デモの現場自体には、暴言や脅迫に反対の人、植民地支配にも反対の方も多くいるはずと思います。
だから私は以上の立場から、「ヘイトスピーチに反対する会」の仲間たちとともに参加します。
「処刑」から連想される脅迫や暴力など、主催者から物騒なことをされなければ、デモにも行けると思います(こんな事を書かざるをえないのは悲しいですね)。
みなさま、それぞれが声を上げて行きましょう!

----------

園良太です。・・・

>私が最初に流したメールは学習会告知がメインで、妨害予告は事実だった為同時に流しました。
・・・
>これが問われずに、マスコミや知識人が群がるのはおかしいでしょう。
9/22に参加したり、取り上げるつもりの方は、この現状に加担しないことが求められるのです。

というように、内部の自浄作用の事。そして運動論、特に社会的に大きくなった運動の責任についてです。
ネット上では、彼らの周辺からの指摘や批判が本当に見られません。
つまり・・・「野間さんらの乱暴なものの言い様は感心しません。」
「野間さんの発言も暴言でしょうけど」と考えるなら、それを野間氏らに直接伝え、真剣にやめさせようとしていますか?という事です。
今回も、無断録音・公開などを全く問わなくて、運動として良いのですか?

また「北守さん」は「死ね」「キ●ガイ」のような誹謗中傷ではなく、前のメールのような「在特会は日本の植民地支配の問題でもある」「暴言は運動にとってよくない」という「中身のある批判」を積み重ねてきただけです。
それに彼個人は加担すべきでないと考えてきたが、「反ヘイトの会」で集団討議した結果、今回は参加しながら指摘/批判する事に考えを変えたという事です。
(もっと前から自浄作用があればこうはなっていなかったかと)。
私は彼と同じツイッターはしませんが、大げさに騒ぎ立てるような事でもない。何のために運動をしているのか。
ちなみに野間氏らは首相官邸邸の反原発運動でも中心的に活動してきており、そこでも同じ問題は起こってきました。

なお繰り返しますが、私はこのMLで批判を展開し続ける気は最初からなく、今もありません。

誹謗中傷でない、運動論についての参考資料です。

「目下の「在特会」のヘイトデモ及びそのカウンターに対する声明」(ヘイトスピーチに反対する会)
http://livingtogether.blog91.fc2.com/blog-entry-114.html
2013年の年初ごろから、日本在住の朝鮮半島に出自をもつ人々を主に攻撃する「在日特権を許さない市民の会(在特会)」は、いわゆる「コリアン・タウン」が形成されている大久保地域で、頻繁に排外主義的なデモを行うようになり、またデモ後に「お散歩」と称して、付近の商店に嫌がらせ・暴行を繰り返しはじめました。
 これに対し、国籍にかかわらない多くの市民が反対の声をあげ、東京ではしばき隊やプラカ隊のようなカウンター勢力が組織されています。在特会のようなレイシスト集団に対して市民が反対の声をあげるのは当然です。私たちヘイトスピーチに反対する会も、過去に何度か在特会に対するカウンターを行ってきました(*1)。
 
 一方で、私たちはこのかんのカウンター行動に対してもいうべきことがあります。
 このかんのカウンター行動の特徴は、日本における朝鮮半島文化の象徴的な場所としての大久保地域、あるいは鶴橋において、レイシズムの暴力が直接的に蔓延するのを防ごうとするものです。ところがその中に、レイシストに打撃を与えるためにあらゆる資源を動員することを要求し、障害差別・学歴差別・年齢差別・性差別などあらゆる暴言、差別に対して差別で返すという暴力をカウンターの現場に持ち込もうとする一派がいます(*2)。
 また、「在特会に反対する」一点のみで結集した行動ということで、その中には在特会とほとんど変わらないような正真正銘のレイシストも、可視化されている範囲においても混ざっているのです。たとえば朝鮮学園の「無償化」に反対であることを公言する者など。
 にも関わらす、このかんのカウンター行動は総体として、「反レイシズム」であることを自認しています。私たちはこれにたいして、大きな危険を感じています。
 
 私たちは在特会に対してカウンターをおこなうさいも常に、在特会が差別の本丸ではないということを確認してきました。朝鮮学園「無償化」除外、性奴隷制としての「慰安婦」問題の否認、朝鮮民主主義人民共和国に対する敵視と制裁の政治(*3)、人権を無視した入国管理政策などの一連の差別政策は、在特会ではなくて日本政府そのものが行ってきたことであり、日本社会はそれを容認してきたのです。このかんのカウンターにおいては、日本政府がレイシズムを取り締まらないことが問題とされてきましたが、そうではなくて、日本政府自体がレイシズムを行っているのです。在特会は確かに、街頭であからさまな差別を行っています。無視していいとはまったく思いません。しかし、差別の本丸は在特会ではなく、日本政府、日本の「市民」社会であるのです(*4)。
 こうした見地にたったとき、反レイシズムを反在特会に切り詰めるような運動(たとえばこのかんのカウンターの中には、たった一握りの市民(残念ながら、それが事実です)が在特会に直接反対したことをもって、日本の市民社会はレイシズム許容していないという「ウソ」を主張する者や、日本の「民度」の高さに感動し、日本に対するナショナル・プライドを高揚させてしまう者さえいる有様です。)は、根本的な構造の問題を隠蔽し、それを免罪し、反差別において大きな連帯をつくっていくことさえ阻むでしょう。
 
 今、私たちはもう一度、反差別の線を引きなおさなければいけません。それは、在特会と日本社会の間にではなくて、差別的な日本社会の中枢に食い込むものでなければなりません。私たちも含めてこの社会の構成員がもつ日常的な差別意識について、そのような差別意識を問われることなく参加できる運動であってはなりません。もちろん最初からあらゆる差別意識を変革させることは無理だとしても、少しずつその意識をといていく志向性をもった運動でなければなりません。それは、中途半端で微温的な「仲良くしようぜ」ではなくて、批判や議論、さらには分裂や結合の可能性にさえ開かれた運動でなければなりません。個人主義を理由とした無責任を正当化するのではなくて、場をつくる責任を全体で持ち合うような運動でなければいけません。
 
 このような問題意識のもと、私たちは反レイシズムをうたっている集団として、反レイシズムの運動に取り組んでいきたいと思っています。9月22日、東京で、「人種差別撤廃をもとめる東京大行進」というデモがあるそうです。反差別の趣旨に賛同し、わたしたちも参加しようと思います。どうぞ一緒に歩き、語りましょう。
 
*1 
・http://livingtogether.blog91.fc2.com/blog-category-9.html
・http://livingtogether.blog91.fc2.com/blog-entry-85.html
等々。また在特会だけではなく、同様の右翼団体である「頑張れ日本!」にも抗議を行いました。
・http://livingtogether.blog91.fc2.com/blog-entry-65.html
*2
カウンターの現場で暴言を放っていたのはけして全員ではない、という報告を受けています。
他方で「ブス!ババア!」という性差別的な暴言などをカウンターの側から聞いたという報告も複数の方から受けています。
*3
・http://livingtogether.blog91.fc2.com/blog-category-7.html
(リンク記事には古いものも多く、現在の視点からは発展的に更新されるべきものもあるかもしれません)
*4
・http://livingtogether.blog91.fc2.com/blog-category-11.html
(リンク記事には古いものも多く、現在の視点からは発展的に更新されるべきものもあるかもしれません)

9.16集会の音声が無断公開されたことについて
http://livingtogether.blog91.fc2.com/blog-entry-118.html
先日はヘイトスピーチに反対する会が主催した学習会「人種差別を日本からなくす!どうやって?」にご参加いただきありがとうございました。あらためてお礼申し上げます。

さて、このたび参加者のみなさんに会から報告しなければならないことがあります。
それは学習会の終わりの部分に関する音声ファイルが、何者かの手によって発言者の名前とともに公開され、野間易道氏らによって拡散されていることについてです。

当学習会の開始冒頭に司会から集会の録音と録画についてご説明いたしました。
その際、参加者のみなさんには、録音・録画の内容をそのままの形で外部に公開しないことを会としてお約束いたしました。
ところが一部の参加者が秘密裏に録音し、主催者の意思を踏みにじってネット上に公開したのです。


誰がどのような集まりに参加しているのかというきわめてセンシティブな情報が、当人に確認を取らずに、あるいはその意に反して、明らかにされるべきでないことは言うまでもありません。
にもかかわらず今回、発言いただいた参加者のお名前がファイルの説明文として、またお名乗りいただいたために音声として、公開されてしまったことは大変重大な問題です。

情報拡散については、まずそれを行った者が第一に非難されるべきことであるとはいえ、わたしたちも主催者として情報漏洩を防ぐ責務を果たせなかったことを皆様にお詫びします。
また、会としては、当日の集会に参加し主催者の意思を知りながら拡散を続ける野間易通氏らに抗議するとともに、当該拡散情報を削除することを求めます。

また、該当するファイルストレージサービスにはすでに削除要請を出しています。
今後も、お名前が明らかになっていることについてできる限りの対応をしていきますので、何卒ご理解いただきたくお願い申し上げます。

2013年9月20日
ヘイトスピーチに反対する会

コトコトじっくり煮込んだ日帝♪本当に「レイシスト」をしばけるの???
http://kotokotonittei.hatenadiary.jp/entry/2013/08/01/181751



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