「主権回復の日」・「昭和の日」反対!4・29大阪集会/反戦反天皇制労働者ネットワークから

2013-04-03 23:03:05 | 社会
安倍極右政権は「主権回復の日」政府式典を4月28日に行うと決めました。
沖縄の怒りは沸点に達していますが、アジア諸国人民の天皇制軍国主義日本への怒りと警戒心も非常に大きいと思います。
大阪では4月29日に、「参戦と天皇制に反対する連続行動」主催の「『主権回復の日』・『昭和の日』反対!4・29大阪集会」をもちます。
多くの参加を呼びかけます。
 なお、東京では4月28日に「有事立法-改憲阻止 反帝国際連帯 反戦闘争実行委員会」が「日米安保粉砕・安倍政権打倒4・28反戦行動」を呼びかけています。
あわせて案内します。

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■「主権回復の日」・「昭和の日」反対!4・29大阪集会
   ◇日時 4月29日午後1時30分~4時30分    集会後デモ
   ◇場所 エルおおさか (地下鉄谷町線・京阪「天満橋」下車徒歩7分)
     http://www.l-osaka.or.jp/pages/access.html
   ◇講演「自民党改憲草案を批判する」 中島 光孝さん(大阪労働者弁護団)
   ◇参加費(資料代含む) 500円(経済的に厳しい方は受付まで)
   ◇主催 参戦と天皇制に反対する連続行動

●「主権回復」祝賀式典拒否・弾劾する沖縄
 沖縄の労働者民衆は、政府主催「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」の開催が閣議決定された翌日、那覇市の県民広場で「日本政府による沖縄切り捨て『4・28主権回復式典』糾弾!緊急集会」(沖縄平和運動センター主催)を開いた。
沖縄県議会、那覇市議会、北中城村議会は全会一致(但し、県議会では自民党退席)で、糸満市議会や名護市議会は賛成多数で「4・28」式典に対する抗議決議や意見書を可決した。
沖縄の人々は、沖縄が「屈辱の日」とする4月28日をあえて「祝賀」する安倍政権に、沖縄を「軍事植民地」とする「宗主国」(植民地統治国)の姿を見たのである。
もちろんそれは、オスプレイの強行配備、辺野古米軍新基地建設のための大浦湾埋め立て申請など、沖縄全島の憤りを平然と無視し続ける安倍政権への煮えくりかえる怒りでもある。
天皇(ヤマトゥ国家)生き残りのための沖縄戦(捨石決戦)の強要、米軍占領、52年「4・28」サンフランシスコ講和・日米安保による沖縄の切り捨てと米軍事植民地化、72年「5・15日本復帰」(日本再併合)による米日軍事植民地化の開始とその全面化という侮辱の歴史への怒りがいっぱいなのだ。
 韓国でも、「主権回復記念日は、日本の憲法改正・再軍備の動きとも密接に関わっている」と安倍極右政権への警戒心を隠さない(朝鮮日報日本語版3月8日)。
 
●天皇制戦争国家への跳躍台
 自民党は選挙公約で、「主権回復の日」を建国記念の日(紀元節、2月11日)、「竹島の日」(独島略奪国家宣言の日、2月22日)とともに政府主催の祝賀式典を開催すると記した。
政府の手でこれらの記念祝賀式典を行い、天皇のもとに挙国一致をはかる戦争国家を確立したいのだ。
事実、自民党は昨年4月28日、サンフランシスコ講和条約(以下、サ条約)・日米安保条約発効60年にあわせて「天皇を戴く国家」の確立をはかる憲法改正草案を発表した。
それは安倍のかねてからの主張「戦後レジームから脱却」のうえにたつものであった。
安倍は第1次安倍内閣で改悪教育基本法、改憲国民投票法、防衛庁の省昇格など重要な法案を成立させたことで、「戦後レジームからの脱却」と新たな国づくりの基礎をつくったと胸を張っている。
今回の「4・28」天皇式典を、戦後「民主改革」を完全に葬り去って天皇制戦争国家確立の跳躍台にしたいのである。

●「主権回復」とは日米安保体制
 サ条約と日米安保条約はワンセットである。
このワンセットが戦後日本を規定し、「主権の回復」とは真逆の、アメリカ帝国主義に従属する体制をつくったのだ。
事実、安倍は、鳩山民主党政権の「普天間基地の県外移転」の模索を「日米同盟の破壊」と非難し、オバマ米大統領への「辺野古新基地建設を強行します」との誓約を「日米同盟の修復だ」と大見得をきっている。
小泉純一郎首相(当時)にいたっては、「戦争の大義」を確認もせず、日米同盟最重視のうえの「政治的な勘」でアメリカのイラク戦争を支持した(福田康夫・元官房長官の証言。朝日新聞3月20日)。
「政治的な勘」で、イラク人民13万人の殺戮を支持し、自衛隊を戦地にまで派遣したのだ。
戦争という国家と人民にとっての最重要事項が、日米同盟のうえにたった「政治的な勘」で決定されたのである。
「戦争の大義」は、かつては天皇の命令であったが、いまや日米同盟(アメリカの要請)となったのである。
そこには見苦しいほどの奴隷的心性と人民を不幸に陥れる悪辣な意図があふれている。
日本の支配階級は天皇制と日米安保によって骨の髄まで腐っている。
 
●天皇裕仁の意思が貫徹する日米安保体制
 第2次世界大戦後、社会主義革命・人民解放の嵐が世界を席巻した。
1946年3月、英国の前首相、チャーチルは「鉄のカーテン」演説で中部・東ヨーロッパがソ連邦の影響下にあると危機感を示し、47年3月、米大統領トルーマンは、トルコ、ギリシャへの軍事援助(ギリシャ内戦への介入)を米議会に要請し、共産主義封じ込め政策を本格的に開始した。
 中国では46年6月、第2次国共合作で抗日戦争を闘った国民政府軍と共産党軍が全面的な内戦に突入。
アメリカは蒋介石に強力な軍事援助をしたが、蔣介石は敗北し台湾へ逃れた。
49年10月、中華人民共和国が建国されたのである。
 朝鮮では8・15(日本の敗北)とともに公然化した呂運亨ら朝鮮建国準備委員会は9月6日「朝鮮人民共和国」の樹立を宣言し、新たな国造りを始めるかに見えた。
しかし、9月8日仁川に上陸した米軍は、建国準備委員会などの活動を否定して軍政を敷いたのである。
そして朝鮮を「国連の信託統治」下に置き、左派、とくに朝鮮共産党を徹底弾圧し右派を支援したのだ。
 第2次大戦後には世界の富の半分を文字通り所有し、世界帝国となったアメリカは、ヨーロッパでもアジアでも共産主義との全面的な対決・戦争体制の構築に入った。
 こうしたなか、人民の解放闘争と共産主義に恐怖した天皇裕仁と日本の支配階級は米軍への徹底な依存を強めた。
敗戦直後に直面した天皇制の2つの危機(①戦犯訴追、②連合国内の天皇制廃止要求)をアメリカとマッカーサーの占領政策よって乗り切った(救われた)天皇裕仁は、天皇制と日本(ヤマトゥ)国家の庇護をアメリカの帝国主義軍事力に求めたのである。
 新憲法発布3週間前の46年10月16日、第3回天皇・マッカーサー会見が行われ、天皇裕仁は憲法9条(戦争放棄)が日本を危険にさらすかもしれないとの懸念を表明した。
そして第4回会見(47年5月6日)で「日本の安全保障を図るためには、アングロサクソンの代表者である米国が其のイニシャチブを執ることを要するのでありまして、此の為元帥のご支援を期待しております」と、非武装日本と天皇の防衛保障を米軍に求めたのである。
そして同年9月20日、米軍による沖縄の長期軍事占領を望む、というメッセージをシーボルト連合国最高司令官政治顧問に伝えた。
天皇と日本(ヤマトゥ国家)の防衛のために琉球諸島を積極的にアメリカに差し出したのである。
 50年6月に始まった朝鮮戦争での米軍出動は、裕仁が憲法9条に抱いた不安を払拭した。
米軍は日本(ヤマトゥ)と天皇を「守ってくれる」のだと思ったに違いない。
それは、朝鮮を侵略し植民地支配した天皇(日本)が、朝鮮の再びの不幸を喜ぶ、ということでもあった。
 日米間で講和交渉が始まると、天皇裕仁は政府に任せることができず、吉田首相を飛び越えて国務長官顧問ダレスとの講和交渉、つまり二重外交を行った。
 51年9月に締結されたサ条約と日米安保条約は以上の集約であり、天皇裕仁の希望通り、共産主義に対する「安全保障」となったのである。
沖縄に対するアメリカの軍事支配、ヤマトゥとその周辺における米軍の駐留と自由使用、駐留期間は日本が再軍備(義務)を果たすまで、というのがその主な内容であった。

●「4・28」「4・29」を弾劾する
 天皇裕仁が決定的に主導した日米安保体制は、歴代自民党政権の、とりわけ安倍晋三など極右勢力の好戦的な新軍国主義の基礎、天皇制戦争国家日本と米日軍事植民地沖縄の基礎となっている。
天皇裕仁の「昭和の日」とはこうした「4・28」をも含む戦争・戦後を通じた戦争犯罪の日なのである。
 私たちは、「4・28」と「4・29」を祝う安倍自民党政権と極右勢力を断じて許すことができない。
この2つを1つのものとして糾弾の闘いに起ち上がろう。

参戦と天皇制に反対する連続行動         
 
*4・29大阪集会に賛同を。
    賛同費は個人・団体とも1000円。「4・29」集会と明記を
    郵便振込 00900-8-168991  口座名称 反戦反天皇制労働者ネットワーク

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東京での関連行動
■日米安保粉砕・安倍政権打倒4・28反戦行動
  「主権回復の日」政府式典粉砕!
  沖縄連帯・辺野古新基地建設阻止!
  オスプレイ配備弾劾・低空飛行訓練中止せよ!
  全ての核・原発施設を廃棄せよ!
  ◇日時 4月28日(日)13時会場 13時30分開会
       集会後デモ
  ◇場所 氷川区民会館 (渋谷区東2-20-18)JR渋谷駅15分
    https://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/kmkaikan/km_hikawa.html
  ◇主催 有事立法-改憲阻止 反帝国際連帯 反戦闘争実行委員会


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (キン坊)
2013-04-04 15:05:11
2012年4月1日から2013年3月31日までに、沖縄タイムスの投稿欄に掲載された投稿は計2379本(「主張、意見」1611本、「論壇、寄稿」411本、「茶のみ話」357本)。

投稿者年齢別の投稿数
10代  27  1.1%
20代  47  2.0%
30代 171  7.2%
40代 271 11.4%
50代 230  9.7%
60代 685 28.8%
70代 734 30.8%
80代以上 213  9.0%
不明   1  0.0%

投稿者の平均年齢は62.64歳。
10回以上掲載された人は、52人。

掲載回数トップ12 (敬称略)
第1位 渡真利善朋(44)豊見城市 45回
第2位 仲村直樹 (41)宜野湾市 39回
第3位 高安哲夫 (40)那覇市  38回
第4位 山根光正 (69)那覇市  29回
第4位 知念勇一 (71)嘉手納町 29回
第6位 大嶺よし子(68)豊見城市 26回
第6位 上治修  (50)福岡市  26回
第8位 鳩間用吉 (75)那覇市  25回
第9位 岸本定政 (65)糸満市  24回
第9位 比嘉寛  (65)那覇市  24回
第11位 池辺賢児(35)宜野座村 23回
第11位 幸地忍 (68)八重瀬町 23回


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