民主党政権による「マイナンバー（共通番号）法案」の危険性

レイバーネットＭＬから

いよいよ民主党政権による「マイナンバー法案」のい閣議決
定、法案上程が迫ってきました。また、２月１１日付の全国紙には、
まるまる１頁を使った政府（内閣官房）の全面広告が出ています。
　「社会保障のため」という名目が前面に出たためか、また、民主
党政権が主導しているためか、革新陣営の中でも、大手労組だけ
でなく、市民運動の中にも「容認」や「無関心」の雰囲気が流れてい
ます。
　しかし、この法案は「強い国家と小さな政府」を作るためのツール
を、自民党４０年来の悲願を替わりに実現させるものとなっています。
　社会保障充実ではなく、抑制へ。税負担の公平化ではなく、大増
税へ、のための共通番号制度なのです。
　先日、韓国を訪問し、この問題に長く取り組む社会市民団体と
会ってきましたが、韓国では「成りすまし被害」が続出し、また、ロウ
ソクデモ参加者が特定されるなど、番号制度が悪用されている状況
がわかりました。
　何としても、共通番号反対世論を広げること、そして「対決法案」
にもなっていない法案について、反対の声があることを国会議員に
伝える取り組みを進めたいと思います。
　そこで、下記の市民集会を企画しました。また、札幌でも３月１５日
に集会が予定されており、各地で集会を開催し、地元選出の国会
議員に「決議案」とか「要請書」を届けませんか。
　なお、国会内での院内集会も追求中です。
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共通番号（マイナンバー）法案反対集会のお知らせ

＜趣旨＞
　政府は、２月１４日に「マイナンバー法案」を閣議決定し、今通常国
会に上程する予定です。２月１１日の全国紙には全面を使い、「くら
しに役立つマイナンバー～社会保障・税番号制度」との広告も出し
、一気に法案を成立させる構えを見せて
います。
　この共通番号制度については、かつては民主党の住基ネットなど
で大反対し、住基ネットでは４回も廃止法案を提出していながら、今
回は一転して法案提出者となり、強力な推進勢力と化してしまいまし
た。
　明確な反対勢力が野党の一部にしか存在せず、「対決法案」にす
らなりにくい状況下、十分な国会審議もなく、あっという間に成立する
危惧すらあります。

　政府は、「役所への手続きが簡単になる」「社会保障の充実」「年金、
検針記録が確認できる」「制度を知らない人にも通知」など、いいこと
尽くめを宣伝しています。
　ところが実際は、すべての社会生活の場面で、身分証（IDカード）と
なったICカーの提示を求められ、常時携帯化する可能性が大きく、
また、共通番号をもとに様々な個人情報が集約され、成りすまし犯罪
にも悪用されるなどの問題点が想定される、恐ろしい計画なのです。
　政府は、目的外利用は厳禁、第三者委員会での監視、番号やカー
ドに個人情報が集約されることはないから、安心、と説明しています。
　しかし、顔写真と氏名、番号が明記されたカードを常時携帯、使わ
れる番号となれば、闇社会も含め、悪用される危険性の方が大きい
のです。
　米国や韓国では、大量の成りすまし事件が発生、社会問題化して
います。
　また、監視体制の強化にもつながります。職務質問や身分確認で
使われることは必須です。
　以上のような、危険な法案を私たちは許すことは出来ません。許さ
ないための運動を早急に広げるために、市民集会を開催します。


＜日時＞２０１２年３月２１日（水）午後６時３０分～８時３０分
＜会場＞新御茶ノ水「総評会館」２階２０１集会室
＜内容＞基調報告。学者、研究社、ジャーナリストなどからの発言など
＜参加費＞５００円
＜主催＞反住基ネット連絡会
　　連絡先：日本消費者連盟気付　０９０－２３０２－４９０８
　　　　　　　　　　Eメール：shitatlk@jcom.home.ne,jp


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