天神祭の「船渡御」がなくなる? 道頓堀プール計画。堺屋太一と橋下徹の愚挙。

2012-08-22 09:27:21 | 社会
天神祭の「船渡御」がなくなる? 道頓堀プール計画に関係者から異論噴出/産経

大阪・ミナミの道頓堀川で計画されている「道頓堀プール」に、異論が相次いでいる。実現すれば観光船が運航できず、風物詩の「船渡御」にも影響しかねないためだ。計画は大阪府と大阪市の特別顧問で元経済企画庁長官の堺屋太一氏の発案。道頓堀川に全長約1キロのプールを設置する奇抜なアイデアで、「国内外から観光客を呼び込める」と期待も高まるが、増水対策などへの懸念もあり、課題は山積している。

「伝統行事つぶす」

 「外国人観光客も多く、一時的であっても運航できなければ死活問題になる」。大阪市内で観光船を運航する関係者は、道頓堀プール計画に否定的だ。大阪市内には堂島川、土佐堀川、木津川、道頓堀川などが「ロ」の字型につながる「水の回廊」があり、特に道頓堀川は多くの観光船が往来。乗客は1カ月で数万人にのぼる人気コースだけに影響は大きい。

また、大阪天満宮(北区)の天神祭「船渡御」も道頓堀川が舞台。毎年7月24~25日に登場する天神祭のどんどこ船の講元、夏凪(なつなぎ)一嘉さん(72)は「船渡御ができないのは、大阪の文化をつぶすことと同じ」と憤る。

行事主催者と未調整

 道頓堀プールは、税金投入はせず、民間活力で実施するのが前提で、橋下徹大阪市長や松井一郎大阪府知事も実現に意欲的だ。

 計画では、プールは道頓堀川の川幅(約12~15メートル)にちょうど収まるサイズ。防水性の布で作った箱形プールの底に硬質樹脂ボードを敷き、中に水道水を入れて川に係留するという。

 6月末から9月初旬まで営業する予定で、その間は道頓堀川で船の運航はできない。プールは地元商店会などから出資を募り、今年度中に設立する新会社が運営するが、現段階ではいずれの行事主催者とも調整が行われていない。

コンセプトに反する?

 堺屋氏は道頓堀川開削400周年の平成27年6月開業を目指し「(プールによって)大阪、日本を元気にしたい」と意気込む。すでに準備委員会も発足し、実現ムードも高まっている。

 しかし、道頓堀川を管理する大阪市の担当者は「何週間も川を占有すること自体、前例がない。まずは安全面の確認や、利用料がいくらになるのかを検討することが必要」と指摘。実際に川が増水した際の対策や生態系への影響調査など、課題は多いという。

 また、府や市は「水都大阪」の取り組みの一環として、観光船や伝統的な船渡御などをバックアップしてきた経緯もある。府幹部は「観光船や船渡御に多大な影響が出るなら、大阪の『都市魅力』に一定の貢献をしてきた『水都大阪』のコンセプトにそぐわない」と話している。

http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120820/wlf12082013390010-n1.htm

道頓堀プールの運営会社設立へ 平成27年夏開業で「世界的名物に」と堺屋太一
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120731/wlf12073119430013-n1.htm


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