NHKスペシャルー従軍作家たちの戦争~陸軍のメディア戦略 14日

2013-08-13 09:21:55 | 社会
社会批評社の小西さんから
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明日、火野葦平を中心とした「NHKスペシャルー従軍作家たちの戦争~陸軍のメディア戦略」が放送されます。
ぜひ、ご覧下さい(作家・浅田次郎解説)。
以下は、メーリングリストからの転送です。

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この度、社会批評社から、日中戦争に戦場の実態をリアルに描いた火野葦平のルポ「兵隊三部作」(「土と兵隊 麦と兵隊」、「花と兵隊―杭州警備駐留記」が復刊されました。

 当時ベストセラーになり、火野を国民作家にしたこのルポは、日本陸軍のメディア戦略によって生まれたものでした。
 
 日中戦争当時、中国の蒋介石政権は日本軍の残虐行為を国際社会に訴えていました。
のちに陸軍報道部長となる馬淵逸雄は、これに対抗するため、火野を報道班に抜擢し、徐州作戦に従軍させ、ルポを書かせました。

 このメディア戦略は日本国内では大当たりしました。
「兵隊三部作」は爆発的に売れ、映画化されました。
戦意高揚に大いに貢献しました。
これに気をよくした陸軍報道部は、「ペン部隊」を編成して、林芙美子ら流行作家を数多く参加させルポを書かせました。
また、菊池寛が率いる文藝春秋は会社を挙げてペン部隊に協力し、お抱えの作家を送り込みました。

 火野葦平の軌跡から、軍と作家がどのような協力関係にあったのかをNHKスペシャルが描きます。

NHK総合

NHKスペシャル
「従軍作家たちの戦争~陸軍のメディア戦略~(仮)」
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/0814/index.html
*予告動画あり

放送日:8月14日(水)
放送時間:午後10時00分~10時49分

日中戦争の時代、『麦と兵隊』で国民的作家になった火野葦平が克明に記した20冊もの従軍手帳が北九州・若松に遺されている。
この程、全貌が明らかにされ、陸軍報道部を中心としたメディア戦略が浮かび上がってきた。
当時、中国の蒋介石政権は日本軍の残虐行為を国際社会に訴えていた。
のちに陸軍報道部長となる馬淵逸雄は、これに対抗するため、火野を報道班に抜擢。徐州作戦に従軍させ、「兵隊3部作」はベストセラーとなり、映画化もされ、戦意高揚に貢献する。
さらにペン部隊が組織され、菊池寛、林芙美子ら流行作家が参加していく。
太平洋戦争が始まると、火野はフィリピンで宣撫工作に従事し、大東亜文学者会議をリードしていく。
しかし、実際に火野が目にしたのは過酷な戦場の現実だった。
戦後、戦争協力で批判された火野は、自ら命を断った。
作家を戦争に動員した軍のメディア戦略と火野葦平の軌跡を初公開の従軍手帳や関係者の証言から描く。

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■(株)社会批評社 東京都中野区大和町1-12-10 
  電話03-3310-0681 ファクス03-3310-6561
  shakai@mail3.alpha-net.ne.jp
  http://www.alpha-net.ne.jp/users2/shakai/top/shakai.htm

[社会批評社・新刊好評発売中]
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●火野葦平著「兵隊三部作」『土と兵隊 麦と兵隊』『花と兵隊』(各本体1500円)
●『本土決戦 戦跡ガイド(part1)―写真で見る戦争の真実』
 (小西誠著)本体1600円
●『見捨てられた命を救え―3・11アニマルレスキューの記録』(PART1・PART2)
 (星広志著)本体1500円
●『フクシマ・ゴーストタウン―全町・全村避難で誰もいなくなった放射能汚染地帯』
 (根津進司著)本体1500円
●『サイパン&テニアン戦跡完全ガイド―玉砕と自決の島を歩く』
 (小西誠著)本体1600円


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