経産省前テントひろば テント日誌7月24日

2013-07-28 12:01:07 | 社会
 経産省前テントひろば 683日目  選挙と裁判の余韻も残っていて

 朝早く目を覚ますと蝉の声が聞こえてきた。
一日中というわけではなく、時折聞こえるだけなのだが、蝉も時を選んでいるのだろう。
雑音に掻き消されることのない比較的静かな早朝を選んでいるのか。
年々、蝉が少なくなって行くように思えるのは寂しことである。
誰か蝉の声のする風鈴でも発明してくれないか。
土用の鰻を人並みに食したが、値ばかり高くなってきているが、やがては手もとどかなくなるのだろう。
これも寂しいことだ。

 予想されたこととはいえ、与党(自公)の勝利に終わった参院選挙だった。
これで衆参の議席のねじれは解消したことになるが、政府の政治意志と国民の意思のねじれがなくなったわけではない。
そこでのねじれは残っていることをしるべきだ。
アベノミクスと言われる経済政策は一定の形で国民に支持されたかもしれない。
これは、野党側がまともな経済政策を提示できなかった結果である。
時が経つにつれて、アベノミクスが地金を露呈させ、誰の目にもアホノミクスとして映るように成るだろう。
それ以上に、自民党の提起している憲法改正や原発推進《再稼動推進》は国民の反対の方が強い。
ここには政府と国民の間のねじれがあるのだし、その政策をめぐる闘いがある。
選挙結果に落胆している人もいるかもしれないが、選挙という方法以外で僕らの政治的意思を実現する道もあるのだし、そのことに向かえばいいのだ。
選挙だけが、国民の政治的意志実現ではない。
原発がそれを選挙の争点化として避けた政府で推進される欺瞞性と闘うにはそういう方法が不可避である。

それにしても今回の選挙で誰しもがおかしいなと思ったことは体制側の選挙に合わせた情報操作などが目についたことだ。
株価なども選挙までは高値維持を図ったように見えるし、原発関連の重要な情報は抑えられてきた。
福島第一原発の汚染水の海への流出などは選挙が終わるまで隠されてきたのだ。
少しの情報から推察の効く、つまりは想像力というアンテナが延びる事が大事だが、これは日ごろの鍛錬が必要だ。
意識的で自覚的な鍛錬が必要なのだ。
情報が洪水のように溢れ、それも速いスピードで動いて行く時代の中で、本当に重大な情報は隠されたり、操作されたりする。
それを見抜きながら推察し、判断する能力は、ということは想像力が働くことだが、不断の鍛錬があって可能だ。
かつては『読み書き』の能力といわれたことがあるが、それは情報を判断する主体の力がということになる。
メディアが権力の側の情報の隠匿や操作に加担しているのではないか、という疑念はよく聞かれる。
これに対応するには情報を判断する主体者としての僕らがそれを超えて行く力を得ることであり、それには不断の切磋琢磨がいるのだ。これが現在の知的活動でもある。
僕らには闘いの武器は少ないが、本質的なものがあるのであって権力との闘いにはこれが大事だ。
知識の獲得と知的能力が同一化していた時代は終わった。
これだけ情報が速いスピードで膨大におしよせてくる時代のなかで、こちらの判断力こそが知的なことなのだ。
知という体力(知力)も不断に練磨していないと衰えて行くもので、それに抗すことは時代と権力に抗し続けることだ。

 テント日誌の特別版でも伝えられているように7月22日の第二回口頭弁論には多くの皆さんが参加していただき盛り上がった。
被告の特定における経産省や国側の人間違いという重大ミスはこの裁判(提訴)そのもののが疑念にみちたものであることを知らせる。次回が待たれる。

 暑さの中でも、テントではあれこれの討論が盛り上がる。
23日の夜には弁護士のみなさんがテントを訪れ話が弾んだ。
夏だと蒸し暑そうなテントだけれど風通しは悪くないし、それに議論が盛り上がれば暑さはどこかに行ってしまう。
夏に上京を予定している人は是非、テントによって欲しい。
できれば泊りがけで来てもらってテントの現状を伝えていただきたいと思っている。
尽きせぬ議論でこの夏を乗り切ろう。(M/O)

 ☆★☆★ 次回、第三回目口頭弁論期日は、9月12日(木) ☆★☆★
次回、第三回目口頭弁論期日は、9月12日(木)。テント2周年の翌日です。
第一回、第二回を上回るように、東京地裁にお集まり下さい!


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