米航空機事故:ビバリー・エッカートさんを悼む/どすのメッキー

2009-02-15 18:13:11 | アメリカ
どすのメッキーです。
 コンチネンタル航空3407便が12日午後10時20分(日本時間13
日午後零時20分)ごろ、目的地のニューヨーク州バファロー近郊の住宅街
に墜落し、乗員乗客49人全員と地上にいた住民1人の計50人が亡くなり
ました。もちろんそれ自体悲惨な事件ですが、犠牲者の中に、911で夫を
なくした女性が含まれていたというニュースが、さらに大きな衝撃を与えま
した。

 この件について、平和系のネットであまり話題になっていないことが、わ
たしにとっては非常に疑問であり、残念でなりません。


 911直後、報復支持の嵐が吹き荒れる中で、平和な明日を求める911
遺族会(名前が決まり完全に組織化されたのはだいぶ後ですが…)の活動
は、わたし達を含め世界中の平和を求める人たちにとって、道徳的、理論的
支柱であり、人間そのものの本質に関する希望の灯りでもありました。

 ビバリー・エッカートさんは、911報復としての対テロ戦争に反対して
いただけでなく、核兵器を含む大量破壊兵器の使用にも反対し、日本の被曝
者とも連帯して、広範な意味での平和運動に人生を捧げていました。テロに
愛する人を殺されて、その直後から平和を訴えるというのは、こう文章に書
くほど簡単なことではありません。しかし、怨みに怨みを持って応えるので
はなく、慈悲を持って応えよというのは、古くブッダが説いた教えでした。

 被害を受けたら、それ以上の報いを個人として、あるいは国家として与え
るのが当然であるかのような風潮が強まっている日本で、ピースフル・トゥ
モロウズの思想と実践はますます輝きを放つ存在であり続けるでしょう。

 慎んで哀悼の意を捧げ、彼女の遺志を心に刻みたいと思います。

 以下は、ピースフル・トゥモロウズのサイトに掲載された弔文です。

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■911遺族会の提唱者ビバリー・エッカート、バッファローでの飛行機事
故の乗客に 【9/11 Family Advocate Beverly Eckert a Passenger in Buffalo Airliner Crash】
http://peacefultomorrows.org/article.php?id=929

 ピースフル・トゥモロウズは、2月12日(木)、バッファロー近郊で起
こった飛行機墜落事故で悲惨に亡くなったビバリー・エッカートのご遺族に
対し、また、この事故で愛する人を失ったすべての遺族の皆様に、心から哀
悼の意をあらわします。ビバリーの夫、ショーン・ルーニーは、2001年
9月11日、世界貿易センターへの攻撃の犠牲となりました。

 エッカートさんは、ピースフル・トゥモロウズと私達会員の多くにとっ
て、かけがえのない友人であり同志でした。「911の声(Voices of
Sept. 11)」の共同議長だったビバリーは、本当に愛らしく、知的で思いや
りのある女性でした。彼女は、この世界をより良いものにすることに没頭し
ていました。ちょうど1週間前、オバマ大統領と911遺族会との会合に出
席したばかりでした。エッカートさんは、そこで、グアンタナモ収容所を閉
鎖する大統領の政策に支持を表明することが目的でした。彼女のボランティ
ア活動は、地元の学校の教員を2年生とともに支援するだけでなく、ハビ
タット・フォー・ヒューマニティの活動にも及んでいました。さらに、彼女
は、911委員会の設立を助け、大量破壊兵器に反対する911遺族会のメ
ンバーでした。

 ビバリーは、彼女を知る人すべてに愛されており、わたし達は、彼女を
失ったことに深い喪失感を味わっています。

(仮訳どすのメッキー 15/Feb./2009)
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感謝と尊敬をこめて。

15/Feb./2009
どすのメッキー拝。

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