BUZ LIFE

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日雇いバイト

2005年10月09日 | Weblog
連休を有効に活用しよう、ということで、先週登録した短期バイトにでかけることに。時間は20:45~。場所は新横浜の横浜アリーナ。内容は長渕剛のライブの撤去作業。
20:40頃に集合場所である横浜アリーナ外の公衆トイレに到着。すでに20名くらいの若者が集まっており、この人たちが今日一緒に仕事をする人たちか、と観察を怠らない。名前を呼ばれ、点呼となる。ぶっきらぼうに名前が読み上げられるが、「君」付けで呼ばれる人と、そうでない人の違いはなんだったのであろうか。程なくして移動となり、アリーナの中へ。

控え室に通され、一時待機となる。はっきりいって「ヤニくさい」。自分の所属している会社以外の人間もかなり多く混ざっており、スーツ姿も見受けられる。みんな待機中のようだ。この間に、ヘルメットが渡され(彼らは「メット」と呼んでいた)、みると「照明」とガムテープが貼ってある。どういう振り分けなのか、客席やら道具やらと書かれている人もいる。ここでもどんな人がいるかな、と人間観察。同年代、あるいは少し上だろうか、それでもだいたい20代に収まりきっている感じの人々。体つきのよい人から細身のひとまで、茶髪から黒髪、友達同士から単身、様々な人がいる。

21:30頃になり、また少し移動、そして待機、22時ちょうどに、いよいよ本格的な仕事が始まった。といってもここまでで仕事の説明は一切なく、すべて現場の「スタッフ(ライブの裏方のような人たち、おそらくこういう仕事専門の社員であろう)」の指示を仰ぐ事となる。アリーナの中に入る。スタッフがすでに忙しそうに動き回っている中、われわれは半ば呆然として、足が止まる。「何をしていいのかわからない」それでもすぐに「照明」と呼ばれ、私は、4人とともに(一人別の会社のやつが紛れ込む)アリーナの上部に行く事となった。「5階」とエレベータは指し示すその階は薄暗く、それでもしっかり足場が組まれており、そこから、照明器具がぶら下げられる、あるいは置かれていた。要するにこれらを「撤去」するのがわれわれの任務のようだ。

指示はすべてスタッフが出す。ぶら下がっているコードを引っ張り上げたり、それを巻く際に、途中で絡まないよう、コードを「解釈(業界用語?)」したり、重いものを運んだり、運んだり。わけのわからないまま、とりあえず、一通り片付け終わり、今度はそれらをエレベーターで下へ。

上の仕事がおわったので、今度はしたの仕事を手伝わされる。手が必要なとき、スタッフはわれわれ日雇いバイトのことを「バイト君」と声を張り上げ呼びつける。バイト君は「ハイ」と返事。下の仕事も相変わらず照明関係。気づいてみると、自分の会社のヘルメットをかぶった人の数が減っている!(数社の人間が派遣されており、それぞれヘルメットの色で分けられていた)どうやら、仕事が全体的に順調に進み、余分な人手を先に返し始めているようだ。実際自分も「ちょっと控え室へ」とわが日雇い会社の上の人に呼び止められる。もしや!?帰れる?!との考えは甘かった。途中で「やっぱ、彼はほっといて」の無情の無線。どうやら終電に間に合わないらしい。わざわざ調べてくれた事に感謝の涙をのみながら、また仕事へと戻る・・・。