BUZ LIFE

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日雇いバイト~後編

2005年10月10日 | Weblog
厳選(?)されたバイト君とスタッフで引き続き照明の作業。天井高くに固定されていた大掛かりな照明を解体しまくる。バイト君、と相変わらず、どこからともなく声が飛んでくる。でも正直いえば、それに反応しなくても問題ない。「忙しそう」にしていれば、誰もバイト君一人にかまっている余裕などないので、何していても、極端な話、その辺をうろちょろしていても、誰からも注意を受ける、といった環境ではない。しかし、ここは働き者の国日本、お声がかかれば、必ず誰かいく。自分もさぼっているわけにもいかないので、一応、スタッフのもとへかけよる。仕事の内容的にはばらされた照明を少し移動させたり、箱に詰めたり、その箱を移動させたり。肝心な部分はスタッフがやる。ここでスタッフについて触れる。はっきりいって「濃い」ひとり一人がなんとなく、いやはっきりと、ライブ関係の仕事に就いてます、といったオーラ。一般のサラリーマンとはなにか違った雰囲気がある、正確な言葉では表現できないが。結構女性も見受けられる。そして、スタッフ、人遣いが荒い。気がした。まあ当然か。ライブが終わって彼らもお疲れ、早く仕事を終わらせたいのだろう。

ふと思う。ライブを楽しんだ客はこの後処理のことを露も知らないのだな、と。まあ知らなくてもいいのか。彼らは入場料を払い、われわれの賃金の一部を提供する、彼らは楽しむ、これだけの関係か。しらなくてもいいだろう、でも・・つい楽しむ側がうらやましくなる。「後片付けしてから帰れ!」とね。

照明の大掛かりな装置には太いコードがついており、これが厄介。やたら重いのだ。バイト君の出番。頑張って持ち上げましたとも。そして、どんどん箱に詰め、彼らが呼ぶところの「たまりば」へと、つめ終わった箱をせっせと運ぶ。運ぶ・・・んー、たまにどこに持っていけばよいのやら、といった感じの代物も、スタッフの指示が悪い、と自分を納得させ、それらしいところに放置。あとは、すました顔でその場を立ち去る。でもまあよくあんなに多くの量の荷物、どこになにをおいて、何が足りなくて・・などの把握ができるな、と思う。われわれバイト君が誤送した物もあるだろうに。

そんなこんなで解体も済んだ。あとはトラックへその荷物を詰める。最大級、と思しき大型トラックが数台アリーナの入口に乗り付け。大きいものから順順に詰め込む。一度乗ってみたかった、地面からトラックの高さまで昇降するリフト。乗り放題でした。率先して荷物をトラックへ。最後、トラックの荷台が満杯状態になり、荷物の入れ方の工夫でスタッフが苦労するもなんとか全てを放り込んだ。終了!ここでわれわれの任務は終了となった。時計は午前3時を少し過ぎたところを指し示す。

控え室へ戻ると、最初トイレ前で点呼を取ったお偉いさんが、まだ残っていた。現場では見かけなかったのだが、今までなにやっていたのだろう。日払いを希望していた人たちは、その場で現金を受け取っていた。

午前3時。日本は終夜運転は年末年始のみ、電車が動いてない!と思ったらタクシーで送迎してくれるとのこと(タク送)。家の方面別に分乗、1台数名ずつ。自分も赤の他人2人と乗り込む。会社はKM国際タクシー。夜の道はすいすい、車の通りも少なく、30分ほどで自宅近く。その前にもう一人を先に降ろしていた。料金は会社もち。赤い券を渡されており、これをドライバーに渡せば支払いは不要とのこと。もうひとりの最後まで乗りとおす人に託した。そのひと曰く「どうせ会社負担。途中でコンビニよって少しメーターまわしつつ行こう!そのほうが運転手さんもいいでしょ」

家に帰り、風呂に入り、午前5時、寝る。普段はもう起きていることもある時間であった・・。