尋ね人

戦後20年から30年にかけて　ラジオに「尋ね人」　の時間が有りました。　

親族・友人の消息が分からない　多くの人たちのために　出来た時間でした。

子供心に　切なく　聴いていたのを思い出します。

今週の月曜日「連絡求む・ホームレス歌人さん」　が　朝日新聞に掲載されてました。
私も気になっていた人です。　郷田隼人さんの他に　気になる歌人が又一人増えました。

昨年暮れに　
「柔らかい時計（ダリの絵）を持ちて　炊き出しのカレーの列に2時間　並ぶ。」
を目にした時からです。

”ホームレス・公田　耕一”　の名で、その後　毎週入選しております。
きっと　今のリストラで　ホームレスに　なられたのでしょう。

なんとも　切なく　昔を思ってしまいました。

その後の彼の歌です。

「鍵持たぬ　生活に慣れ　年を越す　今更何を　脱ぎ捨てたのか」

「パンのみで　生きるにあらず　配給の　パンの　みみにて　一日生きる」

「日産を　リストラになり　流れ来たる　ブラジル人と　隣て眠る」

「親不孝通り　と言えど　親も無く　親にもなれず　ただ　立ち尽くす」

「百均の〈赤いきつね〉と迷ひつつ　月曜だけ買う　朝日新聞」　（月曜に歌壇が掲載されます。）

「悲しきは　寿町と　言う地名　長者町さへ　隣りにはあり」

住所のない投稿は　受け付けない朝日も　敢えてホームレスを　住所と認めたのでしょう。

こんな知的で、情のある人が、路頭に迷う現代は　やっぱり病んでいますね。

外国の　気の毒な人たちを　助けるのも大事ですが、
それ以前に　この人達に　直ぐ　手を差し伸べては　貰えませんか。
と　私は　国政を預かる人たちに言いたいですよ。

公田さん　きっと良い事が　これから来ますよ。それまで頑張ってね。

これからもどんどん歌作ってね。待ってま～す。

今日の日めくりカレンダー　It's too flashy. 派手すぎよ。