学生時代、西洋史で唯一憶えていた、チグリスユーフラテス河の流れる国 イラクのドキュメント映画でした。
今日の映画は、イラク戦争で傷ついた、ある家族の10年間の記録映画でした。
所構わずの攻撃で破壊される市街、市民や幼い子供達の死に、
上映2時間の間、辛くて泣けてしまいました。
さらなる悲劇、異宗派間に依る内戦は、10年もの間続いています。彼等達の心の休まる時はありません。
綿井健陽が、追い続けた家族の長老が言いました。
『この10年間で 家族を喪なはない 家族はいない。』
『唯一 気持ちが休まるのは、チグリス河に浮いた舟の中だけだよ。』 と。
この戦争で傷ついた少女に尋ねました。
『この戦争で1番悪いのは?』
少女はしばらく考えてから言いました。
『この戦争に荷担したすべての国。日本もです!』
心臓にグサリのショックをうけました。
日本でも今海外派兵を、可能にしようと躍起になっています。
賛成の方々に是非是非観ていただきたい映画です。
きっと何かを感じる筈だと思います。