旅人

旅大好き 人生は旅よ
あと 何回行けるかな~

心の平安は、チグリス河に浮いた舟の上だけ。

2015-06-12 | 映画



学生時代、西洋史で唯一憶えていた、チグリスユーフラテス河の流れる国 イラクのドキュメント映画でした。
今日の映画は、イラク戦争で傷ついた、ある家族の10年間の記録映画でした。

所構わずの攻撃で破壊される市街、市民や幼い子供達の死に、
上映2時間の間、辛くて泣けてしまいました。
さらなる悲劇、異宗派間に依る内戦は、10年もの間続いています。彼等達の心の休まる時はありません。

綿井健陽が、追い続けた家族の長老が言いました。

『この10年間で 家族を喪なはない 家族はいない。』
『唯一 気持ちが休まるのは、チグリス河に浮いた舟の中だけだよ。』 と。


この戦争で傷ついた少女に尋ねました。

『この戦争で1番悪いのは?』
少女はしばらく考えてから言いました。

『この戦争に荷担したすべての国。日本もです!』

心臓にグサリのショックをうけました。

日本でも今海外派兵を、可能にしようと躍起になっています。

賛成の方々に是非是非観ていただきたい映画です。
きっと何かを感じる筈だと思います。