旅人

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東京家族

2013-01-28 | 映画


山田洋次監督の 50周年記念作品 を見てきました。

60年前 小津安ニ郎監督の 東京物語 を再び映画化しました。

と言っても時代は現代であり 戦死した次男の影はなく、携帯電話が飛び交う画面に

全く違った印象を持ちました。

年老いた両親が 都会に出て行った三人の子供たちに会いに行きます。

子供達はそれぞれ自分の仕事が忙しくて、お相手している暇がない。

父親からみたら出来の悪い次男に 思いもかけず両親は癒されてしまいます。

母親は次男の部屋で恋人に会い、その心根の優しさに息子を頼むと指切りまでしてしまいます。

その翌日母親は倒れ亡くなります。

家族の繋がりと喪失が、どんなものか両監督は問いたかったのでしょう。

でも最初に見た時 21歳 の私にはまだ若く そこまで深くは、考えが及びませんでした。

今回は重なる事情もあり、涙が止まりませんでした。 失って見ないと分からないのが人間でしょうか。

それにつけても60年前に 老人問題を提起していた小津さんは凄い先見の明ありですね。

当時小津さんは 年老いたお母様と 二人でお暮らしでした。



当時の私はまだ若く 家族の喪失なんて実感できませんでしたが、今回は深く思いがいきました。

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