旅人

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家族とは

2010-10-02 | 私の本棚
このところ 偶然にも2冊の 家族に関する小説を読みました。



⒈ ≪楽しい私の家 ≫ 孔 枝泳 著 (コン・ジヨン) 蓮池 薫 訳

⒉ ≪東京タワー ~オカンとボクと、ときどき、オトン≫ リリー・フランキー 著

共に★★★★★でした。

⒈ は 父親の違う3人の子を持つ著者。長女を主人公にして、家族を語る小説です。

著者は自伝に近いが、あくまでフィクションです。と強調しています。
私としては、何れでもよいのですが・・家族史として読みました。

家族とは・・愛情である。 性・血筋・皮膚の色 が違っていても愛情があれば、
家族になれる。 と言っています。主人公も「自分を愛せ!」と母に言われ
その深い意味を求めて、成長し、母のもとから離れ 自立していきます。
訳者が 拉致被害者の 蓮池薫さん だったのも興味がありました。
小説の中味の 日本語訳も素晴らしいと思いましたが、題名がちょっとね~
もう一寸 ひねって欲しかったなあ~ と思いました。陳腐過ぎない??



⒉ は 既にテレビドラマ・映画にも なっていますが、私は初お目見えでした。

著者の実体験を小説化しています。 15歳まで母親と暮らし、その後単身上京。
破天荒な生活を送り、 やっと やれやれの時が来た時に、母親を見送りました。
母と父の間の 子には 窺い知れない複雑な愛の形が 子供の目を通して 書かれています。

今日の日めくりカレンダー    Evil communications corrupt good manners.   

悪い会話(交際)は 良い作法を堕落させる。 朱に交われば赤くなる。