旅人

旅大好き 人生は旅よ
あと 何回行けるかな~

大きな木 Giving Tree

2010-09-05 | 私の本棚
シェル・シルヴァスタイン さく・え     ほんだ きんいちろう やく

ページめくるたび 熱い想いになりました。 子供は子供なり、大人は大人なりに

考えさせられる本だと思います。

一本のリンゴの木と少年・・幼い頃は毎日木と遊び、2人は楽しく過ごす。木はうれしかった。

少し大人になり、少年は 買い物するお金を  木にねだりにくる。

木は   ”お金は無いけど リンゴをもぎ取って売ったら”  という。

木は 役に立てて嬉しかった。

その男は 大分来なかった。 ところがある日ひょっこり来て言う。

「僕は家が欲しい。」    木は言う。   ”私の枝を切り家を建てたら”  

木はそれで嬉しかった。

又 男は長い間 来なかった。 そして 男が ひょっこり戻ってきた。

「歳はとるし 悲しいことばかり、舟に乗って 何処か遠くに行きたい。 船をおくれ。」

木は言った。  ”私の幹で舟をおつくり。 それで楽しくやっておくれ。”

木はそれで嬉しかった。

それから 男は よぼよぼになってやってきた。  木は言った。

”すまないね~  もう 上げる物は 何にも無いよ。”

男は言った。「リンゴはもうかじれんし、枝にぶら下がるのも無理、木登りも出来ないし。」

木は言った。 ”すまないね~ 何か上げられたらいいんだけど。何にも無い。

ただの 古ぼけた切り株だから。”      よぼよぼの男は 言った。

「わしは 今 たいして欲しい物はない。  座って休む 静かな場所が 有りさえすれば。 
 わしはもう疲れた。」  木は言った。

”ああ それなら  この切り株は 腰掛けて休むのに 丁度いい  

さあ ぼうや こしかけて こしかけて おやすみなさい。”



おとこは それにしたがった。  木は それでうれしかった。

無償の愛が 光っています。 リンゴの木の方が  与えられ続けた男より 

より以上 幸せだったのではないかと 思います。