旅人

旅大好き 人生は旅よ
あと 何回行けるかな~

無窮花 (むぐんふぁ)

2009-01-24 | 私の本棚
利休にたずねよ  山本健一著

秀吉の 利休憎しは、日に日に高まりました。
利休には 茶頭としての能力以外に 秀吉が敵わない能力を多く持っていることを
秀吉自信が一番良く分かっておりました。

権力にも利にも 超越したはずの利休にも 心の底に 女人を愛し切れなかった炎が、
最後まで 消えませんでした。 

秀吉に死を命じられ 傍に置いたのは 愛した女の形見 緑釉の香合でした。

秀吉は 男としての 利休に嫉妬していたのではないか? この本読んでいて感じました。

本文中に出てくる 木槿の花は 韓国の国花です。
愛した女性は 半島の両班出身で 拉致され 日本に売られてきました。

利休の家に 匿われていた所を 若い利休が 国に帰そうと 謀ったのですが失敗し
利休は最後の茶の中に薬をいれ 心中を謀りましたが、利休だけ生き残ってしまいました。

その後の利休は 香合を胸にいれ、女を 生涯想いつづけて生きたのです。

利休の 靜かな深い愛にも 秀吉は 嫉妬があったかもしれません。

槿花一日自成栄  一日で自ら栄を成す(白楽天)女が利休に残した言葉でした。

この本 holyさんからお借りしました。有難うございました。 

今日の日めくりカレンダー Fine clothes make the man・・・・素敵な服が人を作る。
日本でも 馬子にも衣装 と言いますから。