Happy-sanになろう!

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ひとつ散る、ひとつ咲く

2008年03月29日 | sweet & bitter story
ひとつ散る、ひとつ咲く



桜、満開。






これほど精一杯満開な桜に

胸がいっぱいになり、

そして、
感謝をする。


人にはそれぞれの、桜に対しての
想いがあると思うけれど

私にとって<桜>は、母への想いと重なる。











昨日はダイナビジョン代表の
穴口恵子さんの、個人セッションがあった。
(*これについては、次のブログで・・・)


セッションが行われるレインボー・エンジェル・マジックは
中目黒に、ある。

私は、20年近く、代官山に住んでいたので

代官山~中目黒一帯は、目をつぶっても歩ける・・・

といっても、この界隈は急激に変化をしている街でもあるので

昔あった小さなお店が、マンションに変身していたり、
なんてことも多々ある。
ちょっぴり、寂しい気持ちに、なる。


桜が、こんなに満開だということを
少しも考えずに
中目黒に到着した私は
しばらくその見事なまでの桜の咲き誇るさまに
すこし、驚き
そして、今日、ここにこうして私を導いたのは

偶然ではなく、母だな・・・と感じた












病弱だった母は、あまり外を歩いたりしない人だったけれど
この桜の季節はせっせとよく歩いていた。

お気に入りのコースは

西郷山公園の桜を見て、それから
目黒川沿いのこの桜を楽しむのだった。


以前、目黒川はよく大雨であふれていたので
一度、川の工事をするために、
全てのこの川沿いの桜が伐採されたことが、あった。

母は、涙をぽろぽろ流していた。

私はまだ、中学生くらいで

桜の木が切られることに涙する母は
なんて、繊細な人なんだろう・・・と
思っていたが

今の私は

桜が精一杯咲いているその姿にさえ、涙
出てきそうだ。


川の工事が完成して、また桜の木が植えられた。

あれから、十数年たって
桜は、こんなに見事に咲きそろうようになった。


あんまり、天気が良くて
あんまり、桜が満開なので

母は、私を誘って、このお気に入りの桜を
見に来たい、と思ったようだ。









2年前、桜が満開の頃
母は病室で、心臓や肺に水が溜まっているので
横になることも出来ないまま、

まだ意識もはっきりしていて
まだ本当に美しかったのに

治療をするすべがなくなったために

薬を打ち続けて、眠らせていった。


そして、桜が散り始めるのと同時に

まるでお人形さんのように可愛らしい姿のままで

天使になった








寒い、暗い 冬を越え
花の咲きそろう、春になった。


そして、春は新しくスタートする時期でも、ある。


始めること・・・があるということは
終えること・・・もあるということ。

ひとつ、咲かせるために、
ひとつ、散らせよう。


母とのつかの間の目黒川沿いの花見を楽しみながら

私のココロの中で

そんなことを、ふと思ったのだった