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蜜蜂と遠雷 恩田陸

2020年03月14日 | 
 映画にもなってるし、漫画家もされているらしい、評判の良い小説らしい。音楽コンクール(だけ)を描いた群像劇。

 まあおもしろかったし、よく取材し書いていると思う。

 漫画「ピアノの森」にとても印象が似ているのは「塵」のことなのだろう。

 おもしろかったのだが、当たり前だが音楽と文章は違う。その質の違いを意識させられる小説だったなあ。そうだなあ、たとえば

「そのとき聴衆の多くがなにか「森からの風」を感じた。
 実際何人かはホールの高い天井を見上げたものだ。
 遠くで蜜蜂の羽音が聞こえたような気がする。」

 みたいなことを書けば、(すみません、これは引用したわけではなく、僕のねつ造です)読んだ者にそんなふうな音楽を感じさせてしまい、そして、なんにも(音楽は)描かれていない。

 のだめカンタービレを読んだときは出てくる曲(例えばブラ1、例えばラプソディーインブルー、、、)を聴きたい!と思ったのだが、今回はバルトークの3番くらいしか、そう思わなかった。なぜかな?

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