せろふえ

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社会を変えるために金を使う

2020年09月26日 | シロート考え
 繰り返し書くが、巨大企業は巨大な金を政治的に使っている。トヨタが年間5000億もの金を広告宣伝費にし、その相当部分を政治的に使っている。
 我々市民はみんなが少しずつ金を出すことで対抗できる。1000万人が1000円出すだけで100億の金ができる。
 桁が違うじゃないかと言うことはない。ネットで出てくるのは2012年のだが、共産党の収入はわずかに233億円/年なのだ。わずかそれだけであれだけのことができる。
 では、それを何に使うか。これが問題だ。
 目標は明確。正義と公平。金持ちが金を持つだけで犯罪さえもまぬがれ、金持ちが金を持つだけで儲かるなんてむちゃくちゃだ。このしくみを変えること。累進課税。これだけだと思う。
 しくみを変えるために(政治的に)金を使う。選挙でそういう意見が勝つように金を使う。もちろん投票こそ大切なのだが、金を使うことで動く。
 多くの人が日本赤十字社に寄付したりして、それはもちろん立派かもしれないが、ほとんどのことは政治がやるべきなのだ。政治を変えることが弱者を救うことになるのだ。だから寄付も良いけれど、社会を変えるために金を使うべきだ。
 具体的にはどこか。自分の考えに近い政党に寄付すれば良いと思う。政治が、世の中のしくみを変えるのだから。
 #検察庁法改正案に抗議します」のハッシュタグを付けたツイッターが炎上し、政府が引っ込めたのは記憶に新しい。金も動かないのに、数の力は大きいし、政府は無視できない。だから、時流に乗って、そういう活動をしている組織に金を出すのも世の中を動かす力になると思う。

大本営参謀の情報戦記 情報なき国家の悲劇 堀栄三

2020年09月26日 | 
 太平洋戦中、大本営情報参謀として活躍した情報の専門家(と言っていいのかなあ?)の回顧録。とてもおもしろいし、日本の愚かさにあきれかえる。「日本の」ではなく「旧、軍部の」というべきといわれそうだが、いや今もコロナウイルスへの対応一つとっても「日本」がおろかなのだとしか思えない。
 情報参謀というが、なんのスパイ活動もしていない。大本営発表を冷静に疑いの目で見る、数字を分析する、程度のことしかしていない。情報を重視すること、客観的に見ること。あとは「勘」と、運もあって、例えば米軍のルソン島攻撃の日を予言してしまった。(予言じゃなくて予想して当てた。)
 一方で例えば安保闘争のことなどあげて、権力批判を否定するようなことも書いている。国を挙げてアメリカの子分になればそれで安心なのか。木を見て森を見ない典型じゃないか。