大本営参謀の情報戦記 情報なき国家の悲劇 堀栄三 2020年09月26日 | 本 太平洋戦中、大本営情報参謀として活躍した情報の専門家(と言っていいのかなあ?)の回顧録。とてもおもしろいし、日本の愚かさにあきれかえる。「日本の」ではなく「旧、軍部の」というべきといわれそうだが、いや今もコロナウイルスへの対応一つとっても「日本」がおろかなのだとしか思えない。 情報参謀というが、なんのスパイ活動もしていない。大本営発表を冷静に疑いの目で見る、数字を分析する、程度のことしかしていない。情報を重視すること、客観的に見ること。あとは「勘」と、運もあって、例えば米軍のルソン島攻撃の日を予言してしまった。(予言じゃなくて予想して当てた。) 一方で例えば安保闘争のことなどあげて、権力批判を否定するようなことも書いている。国を挙げてアメリカの子分になればそれで安心なのか。木を見て森を見ない典型じゃないか。 « ラジオが壊れた | トップ | 社会を変えるために金を使う »
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