特定非営利活動法人白河花里倶楽部れぽーと

東北の南端福島県白河市で活動するNPO法人。2017年10月より、動物関連はアメブロ「花里れぽーと」で更新致します。

3匹のTNRのご報告と仔猫を殺されかけた野良ママの話

2015-03-27 17:50:46 | 城下町白河の地域猫活動コミネコ
昨日メス1匹、本日メス1匹オス1匹、合計メス2匹・オス1匹合計3匹の不妊去勢手術をしました。昨日手術した1匹は、本日リターン。先ほど連れ帰った2匹は、明日リターンします。



黒ロンゲの女の子。美猫です。年齢は1歳にならない程度・・・。



ストレスで夕飯も朝食も食べてなかったので、餌付けしているご家庭に、しっかり与えてくださるようにお願いしました。



名前は、黒猫ロンゲ姉妹は、「ジュジュ」と「モーモー」、アメショー系オスは「マルス」です。マルスはフランス語で「3月」、ジュモーは「双子」だそうです。ジュモーからジュジュ&モーモー。

母猫は、仔猫を遺して姿を消したそうですが、幸せに暮らしてる可能性はないと言い切れるでしょう。場所柄、殺されたか、怪我や病気で行き倒れたか・・・だと思われます。中には、優良な餌場所を仔猫に譲り、自分は新しい餌場所を開拓する野良ママもいます。なんという母の愛でしょうか。そんな野良ママの必死の「猫生」を見ると、助けてあげたくなります。安全な場所などありません。そこに仔猫を残して、餌を探して歩く。妊娠授乳期は、通常の何倍もの栄養を必要とします。必死で探して、それでもなければ、生きるために盗みに入るかもしれません。そこで殴り殺されれば・・・仔猫たちも死にます。多くは、母猫が餌を探しに行った間に、仔猫を発見した者が、仔猫を殺してしまうか保健所に殺処分を依頼します。こうして殺されていくのです。

そんな風にして仔猫を奪われた後の母猫の様子を偶然聞いたことがあります。最後に仔猫を置いた場所=猫嫌いのお宅のカーポートに何度も何度も行き、その場所を探していたそうです。戻ってくる時には、蹴飛ばされたのか?足を引きずっていたと聞きました。母乳が溢れ、腫れてしまい、病院に行き治療をしなければならないほどだったとか・・・。猫嫌いのお宅のカーポートの茂みを選んだ理由は・・・前夜は大雨だったのです。11月でした。冷たい雨の中、仔猫とカーポート下の茂みで一夜を明かした野良ママ。野良ママが仔猫を移動させるときは、当然ですが、1匹をくわえて・・・仔猫の数だけ繰り返します。雨の中、必死で運んだことでしょう。本当に可愛い仔猫たち。それを発見した人は、南湖に沈めようと考え、コンビニのビニール袋に5匹の目の明いた仔猫をゴミのように放り込み、窒息するほどに口をきつく閉じました。そのまま、車のトランクに放り投げ、湖に行こうとしましたが・・・

神様が悪戯をして・・・偶然通りかかった猫オバサンに救われました。

注!愛護動物(野良猫も含む)の遺棄や殺害は犯罪です!!

この人は、元教師でしたので、5匹の仔猫と共に、元先生が犯罪者になるのを助けたことになります。野良猫の産んだ仔猫は、野良猫のものです。そんな場所で一夜を過ごした命への優しさを持つ人間になりたいものです。命の大切さを、教えなければならないのは、子どもだけでしょうか?

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