特定非営利活動法人白河花里倶楽部れぽーと

東北の南端福島県白河市で活動するNPO法人。2017年10月より、動物関連はアメブロ「花里れぽーと」で更新致します。

地震の被害と白河の桜

2011-04-22 10:24:40 | 福島原発被災犬 小次郎
白河市のアチラコチラで桜の花が咲き出しました。一昨日花里ガーデンで撮った写真です。





 ベンチに座り、上を見ると写真の桜を見ることができます。昨日、一昨日と晴れでしたが、今日から天気は下り坂のようです。





 この時期の花里ガーデンは、水仙しかありません。昨年の秋、水仙の球根をガーデン日陰部分に植えました。今年、シッカリ花を咲かせてくれましたが、まだまだ株が小さいので、見頃は5年後・・・でしょうか。その頃は、原発騒ぎも収まり、以前の白河に戻っているでしょうか。水仙の手前は松葉菊で夏に花を咲かせます。でも、この時期は芝桜が綺麗です。毎年悩みます。

 花は何もなかったかのように咲いてくれます。しかし、花壇の前の小学校の土留めには地震でひび割れが生じ、余震の都度ひびが大きくなっています。





 小学校内の通路は危険なので通行禁止となりました。このようなひび割れは、アチコチにあり、見慣れてしまいました。これから梅雨になります。余震も終わりません。梅雨と余震で二次災害が起こるのではと市民は不安に思っています。

 花壇で仕事をしていると、通行する人や近所の人と被害の話になりますが、白一小周辺は今回の被害が大きい地域で、「もう住むことができない」という人もいらっしゃいます。また、住んではいるけど、大きな余震が来ればどうなるか」という人も多い。その上、この地域は放射能の数値が高いのです。誰も不安を取り除いてはくれません。文部科学省の発表した白一小校庭の放射線数値は、通常の白河市の数値の2倍以上の高い数値でした。高台は高い傾向があるそうですが、どうしてもっと詳細な測定をしてくれないのでしょう。室内と室外では、どれだけの数値差があるのでしょう。土の近くは高いようですが、私たちは花を植えるボランティアをしています。子どもたちは校庭で泥だらけで遊んでいます。


 沿道に植えたあやめとチューリップを掘り出しました。ガードレールが崩れかかっているため、被害を大きくしないためにシートで沿道が覆われました。その中で、もやしっこのように必死に伸びていたチューリップたちを明るい場所に植えました。

 福島。風評被害に放射能差別に苦しむ福島。今年は観光客も来ないでしょう。でも、いっぱい花を植え、綺麗な写真を撮り、「放射能は気になるけど行ってみたい場所」にしたいと思います。

 そして、花里の夢であった自給自足の村を創りたい。お伽の村を創りたい。電気なしの村を創りたいと考えています。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 福島原発20キロ地域にペッ... | トップ | 被災ペット保護団体への失望 »
最新の画像もっと見る