特定非営利活動法人白河花里倶楽部れぽーと

東北の南端福島県白河市で活動するNPO法人。2017年10月より、動物関連はアメブロ「花里れぽーと」で更新致します。

里親講演会『里親という生き方』報告

2009-11-09 15:34:40 | 養育里親制度



11月9日(土)、白河市中央公民館で白河花里倶楽部主催により里親講演会『里親という生き方』を行いました。講師は福島県里親連合会副会長幕田ご夫妻です。幕田様とは、県主催の里親講演会で初めてお会いし、その人柄に魅かれ、白河市で講演をしていただきたいと願っていました。2年前、そのようなお願いをしながら、こちらの勝手な事情で叶わず、今回また無理なお願いをさせていただきました。断られても仕方ないような状況の中、本当に快くお引き受けいただきました。本当に素敵なご夫妻です。

福島県各地に里親会がありますが、県南地区(須賀川を除く)にはありません。また、長年里親不在(養子縁組目的ではない)であったために、里親制度を理解しない風土となっているようです。その中、各関係機関などにポスター掲示をお願いし、市内各地に掲示して歩きましたが、反応は良くありませんでした。「?」という表情を何度されたことでしょう。残念ながら、里親制度を知っていただかないと困るというような立場・職業の方までもが「?」です。これは30年前の都会と同じなのではないでしょうか。県北から起こしいただくご夫妻に申し訳ない気持ちでいっぱいで、ご夫妻の優しい笑顔を見た時には涙が出そうになりました。本当に里親さんは心の温かい方ばかりなんです。





講演会参加者の人数は少なかったのですが、真剣にお話に耳を傾けてくださる方ばかりでした。そして、講師の優しさあふれるお話に皆さん心和んだようです。こんなに優しい人がこの世にいるのか・・・いるんです。血のつながらない子どもを実子と同じように育てる人たちがいるんです。感動しました。素敵な講演でした。

不思議ですが、里親さんとお会いするたびに優しさに圧倒され、涙が出るほど感動します。優しさがオーラとなって数メートル四方に漂っているような感じ。優しさって人を感動させるし、心を癒すパワーがあるんですね。また、県北から応援に駆けつけてくださった里親さんご夫妻もいらしゃいました。どれだけ里親さんたちに慕われているのかがわかり、またまた感動。こちらの里親さんも優しい方で、ご縁に感謝しています。

里親制度は里親さんに会えば簡単に理解できます。優しいんです。とにかく優しい人たちなんです。講演会終了後、里親会への加入を申し込まれた方が。まずは里親登録をと説明させていただきましたが、この気持ちわかります。また、他にも里親に関する問い合わせがあり、今後白河の里親が増える気配を感じました。白河里親会も夢ではなくなりました。

オレンジリボン発案者の里親さんに出会ったことから長年里親不在の土地に里親が生まれました。そして、また里親さんの講演により里親が生まれそうです。里親さんの優しさが伝われば里親は増えることを確信しました。全国各地でこのような里親講演会が行われたなら日本の里親制度も前進するのではないでしょうか。小さな講演会が白河児童福祉史上、画期的な1歩となったことに勇気を得て、今後も活動に力を入れたいと思います。また、行政機関もこのような活動に協力をしていただきたいものです。他のイベントや講演会では行政から電話でお誘いを受けます。「共催」でなければ動けない。「共催」となるには規定がある。等など、難しい問題もあるようですが、これこそ行政が力を入れる問題であると信じ、関係各所に陳情をしていきたいと思います。この日の講演会には地元県議が会議を抜け出し参加してくださいました。県議には里親制度及び児童虐待問題の重要性を理解していただけたようです。今後の県議会に期待したいと思います。昨年は犬猫殺処分場を視察していただきましたが、今度は里親家庭の視察を陳情したいと思います。





小さな講演会も活動も多くの方々の協力があってこそできます。講演会のポスターは、グラフィックデザインを仕事とする知人がボランティア価格で引き受けてくれました。格安の上にダメだしありの我儘団体です。でも、こんなに素敵なポスターになりました。心から感謝しています。また、後援をくださったオレンジリボン事務局(NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク)の皆さま、行政の皆さま、ボランティアの皆さま、心より感謝申し上げます。




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