Heart and heart

ありきたりになりがちな毎日をオンリーワンな一日に

ペコロスの母に会いに行く

2014-01-30 16:56:46 | 映画

      ペコロスとは小さな玉ねぎ
      主人公の雄一はバツイチの漫画家
      あたまは禿げ上がってまるでペコロス

      その彼と 痴呆症の母みつえとの何気ない日常の
     やりとりが何ともおかしいのです。

     『ボケるとも、悪か事ばかりじゃなかかもしれん』
      その言葉に親子の愛が現れています。

      この映画 何と「キネマ旬報」で2013年の公開映画
      1位を取っているんですね・・・


     それは、観てみると
      すぐにわかります。。。なぜなら親子の関係は誰にでも
      共感できる事だし、まして介護や認知症の問題は、今や全く
      他人事ではないのですから。。。しかしそこを悲観的でなく
     喜劇にしてしまっているところが、映画のおもしろいところ

      
     母親から聞いた話をもとに
      みつえの子供の頃のエピソードや、今は亡き父親との
       家族関係、みつえが歩いてきた
      人生と現在を重ね合わせていくと、それは深いドラマになるのです。


     人間80年生きてくれば その80年分の長い人生絵巻が出来上がります
      誰にでも苦楽があって、思い出があります。

     みつえを介護しながら雄一は
      みつえの人生を振り返り、そこに自分のルーツを
      あらためて見つけていくのです。





     親を思う事は自分と向き合う事-----

     痴呆症のみつえは、昨日の事は
     忘れてしまっても、若かりし頃の夫や親友の記憶は
      断片的に思いだし、自分の心の中に その姿を甦らせています。



     神経症で酒乱だった夫は、今みつえの中で
      自分を思いやってくれる優しい夫です。
     原爆の後遺症で早くに亡くなった親友の姿は今でも鮮明です-----



     自分のルーツを遡ったら、さらには、
      目の前に、いずれ自分が辿り着くであろう老いの姿を確認します
     
      痴呆症も母親の人生
      その肯定は敬意となって
      さらには、自分の人生のそれとイコールになるのです。。。


      本当に、はじめから終わりまで笑わせてもらえます
      このキャストですから---(笑)
      竹中直人さんもかつらの設定で
       結局みんなペコロスなんです(笑)





      御両親と離れて暮らしている方はきっと
       会いにいきたくなりますよ。。。
     
      
     

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