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ペコロスとは小さな玉ねぎ
主人公の雄一はバツイチの漫画家
あたまは禿げ上がってまるでペコロス
その彼と 痴呆症の母みつえとの何気ない日常の
やりとりが何ともおかしいのです。
『ボケるとも、悪か事ばかりじゃなかかもしれん』
その言葉に親子の愛が現れています。
この映画 何と「キネマ旬報」で2013年の公開映画
1位を取っているんですね・・・
それは、観てみると
すぐにわかります。。。なぜなら親子の関係は誰にでも
共感できる事だし、まして介護や認知症の問題は、今や全く
他人事ではないのですから。。。しかしそこを悲観的でなく
喜劇にしてしまっているところが、映画のおもしろいところ
母親から聞いた話をもとに
みつえの子供の頃のエピソードや、今は亡き父親との
家族関係、みつえが歩いてきた
人生と現在を重ね合わせていくと、それは深いドラマになるのです。
人間80年生きてくれば その80年分の長い人生絵巻が出来上がります
誰にでも苦楽があって、思い出があります。
みつえを介護しながら雄一は
みつえの人生を振り返り、そこに自分のルーツを
あらためて見つけていくのです。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/95/cb306e6760fec54aca619adf18340292.png)
親を思う事は自分と向き合う事-----
痴呆症のみつえは、昨日の事は
忘れてしまっても、若かりし頃の夫や親友の記憶は
断片的に思いだし、自分の心の中に その姿を甦らせています。
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神経症で酒乱だった夫は、今みつえの中で
自分を思いやってくれる優しい夫です。
原爆の後遺症で早くに亡くなった親友の姿は今でも鮮明です-----
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自分のルーツを遡ったら、さらには、
目の前に、いずれ自分が辿り着くであろう老いの姿を確認します
痴呆症も母親の人生
その肯定は敬意となって
さらには、自分の人生のそれとイコールになるのです。。。
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本当に、はじめから終わりまで笑わせてもらえます
このキャストですから---(笑)
竹中直人さんもかつらの設定で
結局みんなペコロスなんです(笑)
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御両親と離れて暮らしている方はきっと
会いにいきたくなりますよ。。。
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