Heart and heart

ありきたりになりがちな毎日をオンリーワンな一日に

蜩の記

2014-11-05 16:20:45 | 映画

       観客動員数が70万人を突破したという
       「蜩の記」
       小説としても非常に読み応えのある物語のようです

       ストーリーの軸となるものが
       「縁 えにし」「契 ちぎり」といったものです
       映画の冒頭で 岡田准一演じる庄三郎が
       「逃れたくても 逃れられないものがある。。。」
       というような 台詞をいう場面があります

       この時代 この映画に出てくる人物はみな
       逆らえない運命の様なものを抱えているのです




       藩のために命を落とす
       お上に逆らえば、切腹を命じられる・・・

       自分の思う様に生きられない時代の人々が
        どのように理不尽な自分の運命を受け入れたのか?

       役所広司演じる 主人公 戸田秋谷が 訳あって
        命じられた10年後の切腹-----その日まで
        自分の決められた命の期限を どう生きていくのか・・・
       それを考えたとき
       毎日をひたすら精一杯生きることで
        命の終わりをうけいれられるのではという思いに辿り着きます

       家族の愛、友との約束、人の人生には 必ず全うしなければいけない
         何かがあります。それを 見失わなければ
        どんな 非人道的罰や理不尽な運命も受け入れる事が出来るというのです





       しかし、時代が変わり 自由に生きられる自分たちが
        逆に 見失ってしまった大切なものに 気づかされるようです

       こころの指針がなければ生きる事さえ厳しかった時代



       主人公 戸田秋谷の日記 「蜩の記」
       蜩・ひぐらしは《その日暮らし》からきているといいます
       明日があるか分からない人生のなかで
       ぶれない軸をもって生きる事は容易い事ではありません
        

       自分のことだけにとらわれていないか?そんな事を考えるきっかけを
        つくってくれる映画です
        

       

       
        

      
     

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