Heart and heart

ありきたりになりがちな毎日をオンリーワンな一日に

出会いの結実「女優と文化財」

2013-10-31 19:18:32 | アート

      天気の変わりやすい秋、
      この日は久しぶりに一日快晴でした

      風に飛ばされた落ち葉を踏みしめながら
      もうすぐそこまで、来ている冬を感じたりもします。

      土門拳記念館で今 開催中の
      企画「出会いの結実----- 女優と文化財」
      を見るのがこの日の目的

      昭和39年から40年にかけて 月刊誌「婦人公論」
      の表紙を飾った 女優と文化財をテーマにした写真です。

      この頃 東京オリンピックの開催もあって
       外国人に日本の文化財を紹介したい。。。という
      目的があったようです。

      一流女優と国宝級文化財----こんな興味深いテーマがあるでしょうか?
       土門の写真の中でも この仕事は異質だったようです。
      古典と現代の融合、女優の美しさと文化財の威風堂々たる
       佇まいが
      スバラシイのです!


      「浜美枝さんと信楽の大壺」

       鑑賞目的でなく焼かれた あくまで
       農民の日用雑器としての壺

       豪快で原始的な存在感と
       浜美枝の若さと美しさ-----対比のおもしろさに目を奪われます
       素焼きの素朴な土色と 彼女の鮮やかなグリーンのワンピース
        ボリュームのあるネックレスといい、
       観た後の
        強いインパクトがいつまでも脳裏から離れません

      他にも印象的な写真がいくつもあります
      たとえば
      「若尾文子さんと千手観音」
      この時の撮影エピソードを土門はこういいます
     シャッターを切るときの「閃光の明るさ、千手観音に劣らない
       若尾文子のあでやかさに
        撮影を見学していた群衆は一斉に嘆声をあげた-----」

      そのシーンを想像しただけで、鳥肌が立つようです。
       千体の同じ千手観音が並ぶさまは、
        一大交響楽を見る思いだったようです。

      しかしその後に、
      「冷たいレンズは、その感激の一瞬を
        十分に捉え得てくれないようだ-----」とも続けています。
      
      真っ赤なドレスを身に着けた若尾文子と
       暗がりに重厚な輝きを放つ千手観音----黒をバックにした
       二つの被写体の存在感は 言葉にするのも
      難しいのですが、土門ですら、レンズではその
      すべてを表現しきれていない、、、というのですから
        どれほどの美しさだったのか、はかりしれません

      
      「岩下志麻さんと日光東照宮本殿唐門扉」
       これも非常に印象的です
       土門は日光東照宮を、神社というより「廟」である。と言います
       装飾過剰な手法は建築物というより工芸品であるとも----

       しかし、そんななかでも、この唐門は簡素な白と黒で構成され
       抑えた華やかさが、むしろ一際、目を惹くのです
        それをバックに佇む 岩下志麻は
        黒地の着物に白い帯
        アシンメトリーにまとめたヘアスタイル-------
        何とも言い難い 滲み出るような美しさが
       唐門と見事にリンクしています。

       あえて引く事の美学-----過剰になり過ぎない
        表現が、最大限の魅力を表しているのですから、
       その潔さの前に、身動きできなくなるような威光すら、感じてしまうのです。

       そして女性なら、きっと気になる
       当時の女優のヘアメイク
       目尻を跳ね上げたアイラインや
       後頭部をふんわりさせたセンターパートの前髪
        など
       今に通じる かわいらしさがあるんです。
       そういった点も楽しめるかもしれません。

       日本の歴史そのものといえる国宝級文化財の前に  
        一流女優が立った時、
       威厳ある東寺の帝釈天ですら
        むっつりした表情が、照れ隠ししている様にみえるのですから
       何とも不思議です(笑)




       秋晴れの日差しが 気持ちイイ お部屋で
        古典と現代の対比の妙を楽しんでみてはどうでしょうか?

 

       

             

       

       

       

そして父になる

2013-10-29 19:19:24 | 映画

     カンヌでの受賞もあり話題の映画という
      ので見にいったのですが、
      是非 ひとりでも多くの方に観て頂きたい
      映画だと思います。

     賛否両論あると思いますが
      あまりにもテーマが重いのでそれは
      あって当然だと思います
 
     話題の映画ほど、様々な意見が出てくるものです-----


     子供の取り違え、という事実を病院から
     ある日突然
      知らされた 二組の夫婦は
      あまりにも対照的でした。


     経済的にも恵まれたエリート家族
      しかし父親は仕事が忙しく子供と一緒にいる時間がなかなか
      取れない状態


     かたや、町の電気屋を営む、決して裕福とは言えない家族
      父親は毎日家にいて 兄弟3人もとっても仲良し----

     しかし
      子どもを大切に6年間育ててきたのはどちらの
      家庭も
      同じ----そしていずれも
      とってもかわいい男の子

     こういった 大きなテーマに 簡単に答えなど出せるはずもなく
      もちろん正解すらありません。。。

     これから人生がどう進んでいくのかなんて
      誰にもわからないのですから----

     今まで過ごしてきた年月と
      DNAによる血縁が、ある日を境に
      大人の中で、天秤にかけられます。

     ここで興味深いのが、福山演じる家族「野々宮家」の
      祖父母の言葉-----

     母方の祖母は、昔は養子なんてあたり前だったし
      一緒に暮らせば、誰でも自分の子と同じなのよ----
      という様な意見を言います

     そして、父方の祖母---彼女は主人公にとっては継母です。
      主人公の幼い頃は、この継母に反抗もしてきたようです
      そんな祖母が、ずっと、主人公を本当の母親だと思って育ててきたし
       血の繋がりなんて関係ない----と言います

     しかし、主人公の父親(祖父)だけが、
      一番大事なのは血縁だ。大きくなれば
      絶対に血の繋がった父親や母親に似てくるはずだ----と
      言い切るのです----

     その言葉によって、野々宮のなかで、
     だんだんと実子の存在が大きくなっていくのです。
     継母ならずとも 実の父親との折り合いも決して
      よくなかった主人公-----ここで、
      〈親子というもへの迷い〉に対して、血の繋がりという確かな
      事実である
      答えが欲しかったのかもしれません。

     しかし、そんな結論を出してから
      さらなる主人公の苦悩と葛藤は始まります。。。。
     子供を交換したかたちになってから
      時間が経つにつれ
     妻は、実子の存在も可愛い と言い、逆にそう思う事が
       6年育てた息子に申し訳ないといって泣きはじめます。
      どちらもかわいくて仕方ないのです。

     一方 主人公はその時になって
      6年間一緒に過ごしながら見過ごしてしまっていた
       たくさんの息子からの愛情に、今さら気づき始めるのです。

     血縁など関係なく子供を愛せるという母親の
      愛情の大きさと深さを強く感じずにはいられません。。。

     両親のどちらの愛が大きいか----なんて
      そんなものは関係ないのです。
     
     自分が、注いでいたと思い込んでいた愛情は
     本当は子供から、たくさん貰っていたのです。。。
   
     大人だって誰かの子供です。。。。
     自分が親からもらった沢山の愛情にこころから感謝できたとき、
      たくさんのそれを
      親になった今、今度は
      子どもから受け取っていることに
      気付けるのだと思います。。。

      
     

     
     

     

     

     

     

cafe haven't we met

2013-10-27 21:58:02 | おすすめ
ここがオープンした当時は今でも
       思い出せます。

      もう10年以上も前になると思うのですが、
        その頃は今ほど 街におしゃれなカフェが少なく
        そのインテリアセンスや
       コーヒーのこだわりに惹かれ足繁く 通ったのを思い出します


       定禅寺通りを横道に逸れると
       すぐに この看板が見えてきます
       決して新しいとは言えない
       雑居ビルの3F

       エレベーターではなく
       階段をゆっくりのぼれば
       びっくりするほど、静かな佇まい----「カフェ ハヴント ウィー メット」
        さんです。

       今でこそ たくさんのおしゃれカフェが
        あちこちにオープンしていますが
        ここは、10年以上、変わらず真摯な姿勢で
       お店をなさっているのが 長く続いている理由ではないでしょうか?


       窓際の席は一人で来たときに座りたい場所
       椅子に腰かけたら ちょうど目線の高さに
       興味深い本が並んでいます

       小川洋子の「冷めない紅茶」
       遠藤周作の「海と毒薬」などなど・・・

       この日は 小さな文字を追うよりも
        アタマを真っ白にして 
        ぼんやり 写真集を眺めたい気分

        手に取った写真集は、オーストラリアの大自然が印象的
         なパノラマ写真

       店内はとっても静か。。。。しかし
       まったくそれも気にならない 空間


       コーヒーはみちろん
       マフィンやケーキも美味しいですよ

       メインストリートを一歩、逸れると 
       こうして素敵なお店が 静かに
        街のなかで息をしています。。。。

       ここでこうして 好きなように過ごすのは
       何にも代えがたい 贅沢な時間です。
       

セレニティ

2013-10-25 21:15:05 | おすすめ

      ホテルメトロポリタンの2F
      「セレニティ」
      駅前という立地の良さもあって
      ランチはいつも人気です
 
      メニューはメインを一つ選んだら
      (肉や魚など・・)あとは
      ビュッフェ形式
 

      デザートの種類も多いし
      少しづつたくさん食べたい女性には
       ぴったりです。

      モーニングもやっているので
      朝早くに時間を持て余してしまったり
       ゆっくり朝の時間を過ごしたい方にも
       イイと思います

      窓際の席は
      日差しがたっぷり入って気持ちいいですよ。

      大切な友達とゆっくり
      会話を楽しみたい時や、少しリッチな気分で
      美味しい食事を楽しみたい時は
       来たくなるお店です。。。。



      

サザエさん展

2013-10-23 18:47:29 | おすすめ

     16日から仙台三越で開催されている
     「サザエさん展」
     サザエさんのテレビ放送が始まってもう
     45年になるんですって・・・

     今では、世界でも一番長く 続いている
     テレビアニメなんですって!!

     誰もが知ってるサザエさん----
     しかし、意外に知られていない事も多いかも
     やっぱりこの目で確かめたいですよね----

     エスカレーターを上ってくる時点で
      サザエさんがお出迎えしてくれますよ」。




     被災地宮城を皮切りに
      二年かけて、全国30か所をまわるこの「サザエさん展」


     初日は台風の中 観月ありさ さんも来場なさったようですよ・・・・

     12月に放送されるドラマ「サザエさん」のサザエさん役

     こんな感じで記念撮影まで


     マスオさんは筒井道隆さん
     波平さんは片岡鶴太郎さんなんですね。


     会場はあさひが丘商店街も再現されてますよ。。。
      三河屋さんで働くサブさんの前に働いていたお兄さんは
      山形の実家に帰ったんですね(笑)

     磯野家の隣人 イササカ先生の前に住んでいた
     浜さんは、静岡に引っ越されたそうです(笑)

     フグ田家が磯野家と同居するきっかけになったのは
      近くに借りていた借家の大家さんとトラブルがあったからなんですって-----

    まだまだたくさんの忘れかけていたエピソードを
     思い出させてくれますよ------

    磯野家のお家のジオラマがあったり

    ここは唯一撮影可能なブース

     タマもお昼寝-----かわいい!

     休日はこんなに大盛況
     老若男女 みんなに愛されるサザエさんですもんね


    そして人気だったのが
     この花沢さんちの花沢不動産が行う
     あさひが丘の分譲です

     100円払って 土地を買ったら
     自分の好きなデザインでお家が建てられるんです
     マジックでかわいくデザインしていきます

     ここで払われた100円は宮城・福島・岩手の漁業協同組合に
     全額寄付されるそうです・・・・


     もちろん 販売されるグッズもかわいい!!!
     一番人気はご当地タマ-----宮城は売り切れてましたよ。


    みんなに愛されるサザエさんこれから、全国行脚ですよ。。。