![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/2b/111bed1751ff313db8acf282670eb279.png)
国立新美術館で開催されている
「ルーヴル美術館展」
会期は6月までですが
来場者数はすでに20万人を突破したそうです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/c4/bf7ac647d747de512edf32aabf18a195.png)
今回もっとも注目されているのが
このフェルメールの「天文学者」
展覧会のテーマは風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄
ですが、
この風俗画がかなりおもしろいのです
制作された時代の世相を反映しているのはもちろんですし
上流階級から一般市民まで人々の生活習慣なども
窺い知る事ができます
しかしそれだけではありません
そこには世相を揶揄したり
もう一つの違う意味を込めたりなど
興味深い表現方法がみられるのです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/e6/058b3fb74d0f264069e5d47e154ba336.png)
これは一見大工の家族ですが
キリストとマリア
ヨハネが描かれているのです
こういった表現は数多くあり
観るものの興味を捉えて離しません
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/3d/efc3550b6897da3cac45bb7c16c02656.png)
これも有名な作品
マンドリンは聴覚
チェスは触覚
花は嗅覚
鏡は視覚
パンとワインは味覚さらにトランプは享楽を表しているのです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/c6/c390dfccf14eb990eb56c679419771f9.png)
これも猿まねをする画家を揶揄したもの
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/65/0dabeb3e6e39f39826cac9e54b01a81e.png)
さらにおもしろいのが
彫刻、絵画、詩。。。
これらの芸術は時折比較され
いずれが優れているのかなどと評されたりしていたそうですが
この作品はそれに対する挑発です
全方位から鑑賞できる彫刻にたいして
鏡を使ったバックの表現に成功しているのです
こうして裏に潜む
作者の意図を汲み取りながら鑑賞していくと
楽しくなってきます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/81/7c77c44cc5167c1864038e6456ce39e4.png)
もちろん
実物を鑑賞するうえでの醍醐味
筆使いや色の表現
作品の勢いや迫力、発せられるパワーにも
圧倒されます
雲の流れ、かぜになびく帆
羊の群れの描写は実際に見ていただきたいと強く思う
迫力に満ちています
フェルメールの「天文学者」はもちろんですが
他の作品も興味深いものが多数ありました
観て感じて、さらには考える。。。
画家のセンスに圧倒されっぱなしかもしれません