Heart and heart

ありきたりになりがちな毎日をオンリーワンな一日に

Toshiko Akiyoshi Jazz Concert with Monday Michiru

2014-10-31 18:42:44 | ライブ

         26日に響ホールで行われた
        秋吉敏子さんとマンディ満ちるさんの親子の競演

        とっても贅沢な時間でした
        こんな田舎にきてくれたビックなアーティストに
        感謝でしたし
        こじんまりとしたホールでの近距離での鑑賞は
        これぞライブといったものでした!!


        もしかしたら日本ではメジャーと言えない
        かもしれないピアニスト秋吉敏子さん
        アメリカジャズでは殿堂入りしているとんでもなく物凄い人なのです

        今でこそ 上原ひろみさんや海外でも活躍なさる
         アーティストはいらっしやいますが
        その礎というか道を切り開いたような存在です

        何と御年84歳!!!これは驚き
        ご高齢である事は何となく分かりましたが
        ピアノに向ったその瞬間から
        年齢などものともせず、それはジャズという音楽と真摯に向き合う
        一流のアーティスト

        オリジナル曲がとにかく良かった
        50年代に海を渡った彼女が
         本場アメリカでジャズというジャンルで勝負していく事は
         それは はかりしれないほどの苦労であったに違いありません

        しかし
        和楽にインスピレーションを受けた
        「孤軍」や「ヒロシマ」「イエローロングロード」など
         日本人にしか描けない音楽を次々に発表し
         彼女にしかできない表現は鮮烈な印象を残すのです
   
       とくに興味深かったのは、青森県森田村から   
         依頼を受けて作った組曲「FOUR SEASONS」
        クラッシクのように ジャズで四季を表現しています
        なんて興味深い!!ジャズとはクラシカルなイメージでありながら
        じつはそのルーツはとても自由な発想からきているのです

         そう考えるとジャズの表現というのは
          とても幅の広いものであることがわかります

         秋吉さんのピアノに娘のマンディ満ちるさんのフルートが入ると
          まさに長い冬を経て春を待ちわびる
         青森の人々のこころ踊るような 心情が強く伝わってくるのです



         マンディ満ちるさんがヴォーカルの
          「HOPE希望」という楽曲も秀逸でした

         子どもの未来の幸せを願う シンプルな歌詞と
         満ちるさんの声が非常に聴く人のココロを打ちました

         ピアノとヴォーカルというシンプルなステージでしたが
         とても、贅沢でこころゆたかになる時間でした

         自分のルーツとは?自分は何を表現したいのか?
           秋吉さんの音楽の道は
          常にそんな自問自答だったに違いありません

         彼女の演奏は彼女の人生そのもの
         チャレンジ精神や深み、忍耐に艶っぽさ、そして遊び心
          その人生を生きた人にしか表現できない音楽です

                
        
        
       
        
        

ヨコハマ トリエンナーレ 2014 ②

2014-10-23 17:02:43 | アート

     国内でも有数の大規模なアートイベント
      ヨコハマ トリエンナーレ
     テーマは忘却の海です


     まるで夏のように快晴に汗ばむ1日

     横浜美術館もなかなかのアツさでした

忘却というテーマに沿って まるで一冊の本を読み進めるように
     展開されていきます


      アグネス・マーティン 

      真っ白なキャンバス。なにも描かれていないように
      見えるのですが、じつは そこには
       私たちのイマジネーションを揺さぶる目には見えないもの
      が描かれています
 
      それは会場内の空気のようなものかもしれません
 
      静寂で厳か そんな空気感です

      忘れられたもの、捨てられたもの、見えないもの、見てはいけないもの
      カタチないものについて 思いを巡らす
      旅が始まります


      拳銃を握る手---そして、硝煙から すでに引き金は
      引かれている事がわかります

      ここには、世界で起こる全ての戦争や殺人が描かれているといいます
      そして その犠牲となる人々のすすり泣きや金切り声まで
       聞えてくるようです。それは声なき声かもしれません





     沈黙とは。。。それを描いたらこんな表現でした

      言葉にならない言葉を目の当たりにした時
       私たちは沈黙のなかにこそ、饒舌に値するほどの
       メッセージが込められている事に気づくのです


     これは紙を幾重にも重ねただけのもの
      観た人は紙を1枚持ち帰っても良い事になっています
      こうして作品を分け与える事は 神聖な行為を表しているそうです
       以前 海外の展覧会で同じ作品を展示したところ
       その後 会場の外には捨てられた たくさんの紙があったそうです
       しかしアーティスト、フェリックスはそれを嘆く事もなく
       それはそれでいいんじゃないか。。。と言ったという逸話があります

       神聖なもののなかに感じる 瑞々しい感受性
      何かが描かれているわけでもない真っ新な紙
       の重なり
       そこに私たちは沈黙のメッセージを受け取る事ができるのです
            



      今回のテーマにもある「華氏451」

      ブラッドベリのSF小説「華氏451度」からきていますが
      これは紙が発火する温度
      本を読む事を禁じられた世界に起こる大きな悲劇  
      テレビやラジオからだけの音の情報のなかだけで生きる事で
      人々の思考力が低下していく世の中の悲惨さを描いています


      これは本を反転させる事でそれを皮肉ったもの


      こんな風にメディアの情報に操られる危険を表現したものもあります



 


  





ヨコハマ トリエンナーレ 2014

2014-10-19 17:00:46 | アート

       横浜美術館と新港ピアをメイン会場として
       開催されている 4年に一度のアートイベント
       「ヨコハマ トリエンナーレ 2014」


       テーマはなんだか難しそうですが
       見ていくと少しずつ 何となく分かってくる気がします

       私たちが忘れてしまった大切なもの
       に目を向けて
        もう一度それについて考えてみる-----そんなテーマかもしれません


        横浜美術館の前に大きく存在感を示す
        このアート

        何と言うインパクト
         鉄でできた「低床トレーラー」、そしてこの繊細で
         美しい細工

       ここになんだか心地よい違和感を感じます
         イメージの違いに目を奪われて、みんなここで立ち止まっていました
       これだから アートはおもしろい


        なかに入れば エントランスにこの大きな作品


        大きさが伝わるでしょうか?
         美術のためのごみ箱です
 
        アーティストが捨てた 失敗作や
         忘れ去りたい過去の作品-----それらがここにあります


        誰がごみ箱に目を向けたでしょうか?

        なぜ要らなくなったのか?
         なぜ忘れたいのか?

        それを考えると何だか大切なものが見えてくるようです

        ごみだって初めからごみでは無かったはず
         そこを見つめる事は自分と向き合う事

        初めから心掴まれて おもしろくなってきました!!

   
                

SARA BAREILLES サラ バレリス

2014-10-12 21:16:41 | ライブ

        恵比寿リキッドルームで行われた
       「サラバレリス」ライブ
        日本ではあまりまだメジャーではないのかも
       しれませんが、本国アメリカでは その実力は
        広く認められています


      今回のツアータイトルは 「リトル ブラック ドレス ツアー」
      最新アルバム 06に同タイトルの曲が収録されています
 
       そのアルバム「ザ ブレスド アンレスト」は
       全米2位----そのポップなメロディーセンスにファンは多いのです

       01「ブレイヴ」はマイクロソフト ウィンドウズ キャンペーンCM
       曲としても使用されていたので 聴いた事のある方も多いはず

       一度聴いたら 耳から離れない
       キャッチーなメロディが 常習性を持っています

      聴いてるだけでなんだかハッピーになれる曲---彼女の曲はそんな風に言い表せます


 
      今回はシンプルなバンド構成
      ドラムとキーボードと彼女の3人のみ

      しかし、
      サラはピアノやアコギを 楽曲によって使い分け
      実に多彩なパフォーマンスをしてくれました

      オープニングの「レット ザ レイン」
      はアコギの演奏ではじまったのですが
       その歌唱力と表現力の大きさに はじめから 
       観客は圧倒されていました


      2009年にリリースされたアルバム「カレイデス コープハート」
       このアルバムも全米ALチャート1位を獲得しています

      05「キング オブ エニシング」では
       会場が一体になっての大コーラス!!

      ライブを大切に数多くこなしてきた
        サラの実力が存分に味わえるライブでした


      ここでさらに特筆しておきたいのが
       今年の9月に公開されたある映像について。。。
       それはサラが2011年の東北 岩手の大船渡で
       バンドやスタッフのメンバーとがれき撤去をするものでした



      2011年の5月に来日した彼女は
        こうしたタイミングに縁を感じるとして
        たくさんの海外アーティストが来日をキャンセルするなか
        自ら 被災地へ出向き がれきの撤去作業を一週間にわたて行ったのです

     親日家で慈悲活動家であるサラは
       ライブだけにとどまらず 実際に岩手まで足を運んだのでした

      今回のライブも日本への思いと愛を強く感じるもので
       そこに オーディエンスは魅了されたのかもしれません



      ミュージシャンとしての秀でた才能を持ち合わせた歌姫は
        その大きな愛で会場を包み込んでくれました。。。。。。
       
           

SAWAMURA

2014-10-08 18:27:51 | おすすめ
      美味しいパンで一日がスタート出来たら
      それほど嬉しい事はありません。。。
      美味しいパン屋さんに出会ったら
       最高の一日です


      ここ「サワムラ」も
      その一つ

      広尾と丸の内 軽井沢にお店があります


      朝7時オープンのサワムラは
       朝食に頂くパンを買えるのが嬉しい!!

      1Fはカフェスペースがあります

      焼き立てのパンの香りがたまらない。。。。。

      美味しいパンのこだわりの一つに   
       は、素材があると思います
      粉は日本なら 北海道や三重 長野
      海外ならフランスやカナダ ドイツなどのものを厳選して
       使っています


      朝食ならやっぱり クロワッサンが食べたくなります
      それにカフェオレをプラス
      最高の朝食です

      コーヒーも美味しくて大満足です

      朝早いのに 引っ切り無しにお客様がいらっしゃいます


      2Fはレストランスペース
       朝食セットを食べたい時は2Fへ
       もちろんランチやディナーもOK


        落ち着いたつくりの店内は
        朝から まったりしてしまいそう!!!

       広尾という場所もあるせいか、ステキな外国人率が高いです(笑)