26日に響ホールで行われた
秋吉敏子さんとマンディ満ちるさんの親子の競演
とっても贅沢な時間でした
こんな田舎にきてくれたビックなアーティストに
感謝でしたし
こじんまりとしたホールでの近距離での鑑賞は
これぞライブといったものでした!!
もしかしたら日本ではメジャーと言えない
かもしれないピアニスト秋吉敏子さん
アメリカジャズでは殿堂入りしているとんでもなく物凄い人なのです
今でこそ 上原ひろみさんや海外でも活躍なさる
アーティストはいらっしやいますが
その礎というか道を切り開いたような存在です
何と御年84歳!!!これは驚き
ご高齢である事は何となく分かりましたが
ピアノに向ったその瞬間から
年齢などものともせず、それはジャズという音楽と真摯に向き合う
一流のアーティスト
オリジナル曲がとにかく良かった
50年代に海を渡った彼女が
本場アメリカでジャズというジャンルで勝負していく事は
それは はかりしれないほどの苦労であったに違いありません
しかし
和楽にインスピレーションを受けた
「孤軍」や「ヒロシマ」「イエローロングロード」など
日本人にしか描けない音楽を次々に発表し
彼女にしかできない表現は鮮烈な印象を残すのです
とくに興味深かったのは、青森県森田村から
依頼を受けて作った組曲「FOUR SEASONS」
クラッシクのように ジャズで四季を表現しています
なんて興味深い!!ジャズとはクラシカルなイメージでありながら
じつはそのルーツはとても自由な発想からきているのです
そう考えるとジャズの表現というのは
とても幅の広いものであることがわかります
秋吉さんのピアノに娘のマンディ満ちるさんのフルートが入ると
まさに長い冬を経て春を待ちわびる
青森の人々のこころ踊るような 心情が強く伝わってくるのです
マンディ満ちるさんがヴォーカルの
「HOPE希望」という楽曲も秀逸でした
子どもの未来の幸せを願う シンプルな歌詞と
満ちるさんの声が非常に聴く人のココロを打ちました
ピアノとヴォーカルというシンプルなステージでしたが
とても、贅沢でこころゆたかになる時間でした
自分のルーツとは?自分は何を表現したいのか?
秋吉さんの音楽の道は
常にそんな自問自答だったに違いありません
彼女の演奏は彼女の人生そのもの
チャレンジ精神や深み、忍耐に艶っぽさ、そして遊び心
その人生を生きた人にしか表現できない音楽です