1150年前に 空海が開いたお寺・・・
ここには 2体の 即身仏 があります
寝た状態のミイラ とは違い修行の姿そのままで 残っています
即身仏の意味とは・・・
当時 ある年齢に達すると 住職は 隠居するか 修行に
出るかの選択をしなければ いけなかったそうです
ここにある 即身仏の両上人は 末世までの人々の苦しみを
救いねがいごとをかなえるために 即身仏になると決意し
厳しい修行に出たそうです
即身仏になるまで・・・
湯殿山に山籠もりして「木喰修行」します
木喰修行とは、穀物をたべず、木の実だけで 命の限界まで
修行すること---そうすると からだの水分・脂肪分が落ち
腐ることなく 即身仏になれるそうです
木喰修行が終わると 深さ3メートルの竪穴の 棺の中に生きたまま
入ります 中では断食をし、お経を読みつづけ---
3年3か月後に掘り起こすそうです
聞いているだけで、修行の苦しみに 顔をしかめてしまいます
竪穴に入るころには お風呂に入っても体が浮く状態だそうです
長い時間 ただひたすらに 自分と向き合い 人々のことを思い
あるときは 無となり お経を唱えるのでしょうか?
物のない時代 貧しかった時に 人々が願っていたこと 苦しんでいたこと
は今の時代には もはやありえない 当たり前のこと・・・
しかし 200年の時間を経て 私たちに 教えてくれる事は
計り知れないもの・・・
何が幸せで 何が不幸なのか さらには なぜ生まれ 死ぬのか?
日々の生活で忘れそうな 大事な事を 確認させられます
震災のあった今こそ 気づき 思いだし 考え 即身仏が教えて
くれる事に感謝したいです
是非 一度 即身仏にお会いする事をお勧めします
その表情は 穏やかにも見え 苦悶にも見え 向かい合った瞬間
何かが変わる事は間違いないでしょう・・・