Heart and heart

ありきたりになりがちな毎日をオンリーワンな一日に

ラファエル前派展

2014-02-28 23:11:01 | アート
 
        森アーツセンターで開催中の「ラファエル前派展」

       1848年に英国の若い作家たちで結成された
       「ラファエル前派兄弟団」
     
       それは、ラファエロを規範とする保守的な
        アカデミズムに反旗を翻したアート集団

       ロイヤルアカデミーで学ぶ
        学生3人「ミレイ ロセッティ ハント」
        が中心となって結成されました
       それは当時のアカデミズムに反発し
        ラファエロ以前の素直で誠実な表現を目指したものでした。


       しかし何事も、革新には批判が伴うもの

        社会からは猛反発を受け
        これら3人の若者のアート界での活動はまさにスキャンダル
         だったのです。

        ミレイ「両親の家のキリスト(大工の仕事場)」
        この作品もしかり-----批評家から酷評を受けるのです

        当時 キリストに庶民のリアリティを持たせ描く事
        は絶対のタヴーだったのかもしれません

        しかし、ここにはたくさんの暗示があります

        父親は聖ヨセフ---
        キリストの手の怪我は--キリストの磔刑をあらわしていますし
         水桶を持つ少年は---洗礼者ヨハネ(水はキリストの洗礼)を

        跪くマリアはピエタをあらわしているのです

        この作品が発表された時の衝撃はいかほどのものだったでしょうか





        ロセッティ「受胎告知」
        ここで興味深いのは、
        ラファエル前派は、中世のキリスト教絵画を復活させながらも
         その独自の解釈によって 世の中の非難の的となります

         考え方としては、
        聖書の中には、人間ドラマがあり 文学的かつ詩的にそれを表現
          するというもの---人物をより写実的に描く事が
          非常に衝撃的だったのです

        なので受胎告知でありながら、マリア表情はどこか
             憂鬱そうですし、天使ガブリエルには
         羽がありません。。。。

         人間の迷いのようなものが あらわされているのでしょうか?

        
        

        そして、英国美術の最高峰
        ミレイ「オフィーリア


         これを目の前にした衝撃-----これは
          あとからも充分に思い出せるほどです
  
          来場者はとりあえずここで
          立ち止まり 釘づけになるのです。

         本物を是非 見て頂きたい!!
          まずは草花のリアリティ-----これはラファエル前派の特徴です
          細やかな描写が見るものを捉えてはなしません
    
          そして水に横たわる シェイクスピアのハムレットのヒロイン
          オフィーリア-----何と 美しい!!

         モデルはロセッティの妻 ジダル
           浴槽で長い時間 同じポーズをとらされた
           ジダルはその後 風邪を引いたという逸話が-----
  
          鮮やかな色使い リアルすぎるほどの緻密な表現
          ここから 徐々に美的可能性を追求し始めるのです

         さらに、ラファエル前派を理解するうえで
          もう一つ 大事な部分が・・・・・

          それは アーティストとその妻たちの複雑な関係です
          絵画のモデルには 妻たちの存在が欠かせなかったのですが。。。。。




           これも 誰をも釘づけにする
          ロセッティ「プロセルピナ」            
           モデルはモリスの妻 ジェイン
           実はモリスとその妻ジェイン、ロセッティは奇妙な三角関係にあったのです

         囚われの女神、ローマ神話のプロセルピナに扮した彼女は
            三角関係の複雑さそのものを
             あらわしているようです

          真っ黒で艶やかなウェーブヘア
           深いグリーンのドレスに
           真っ赤な口紅とザクロの赤い実
            がくっきりと浮かび上がります

         女性が見ても うっとりする美しさ!!!


         これからは美しき 女性のオンパレード
          ミレイ「マリアナ」          
      



       ロセッティ「アウレリア(ファッツィオの恋人)」
        

        モデルはロセッティの愛人です。。。


       ロセッティ「最愛の人(花嫁)」
  
 

       恋愛は創作のエネルギーになるのでしょうか・・・?

        ロセッティの描く女性はあまりにも 妖艶すぎて
           愛情の大きさが窺いしれます

       本当に 女性が好きだったんだろうな~(笑)

       ラファエル前派を語るうえで欠かせないのが
         彼らの妻であり愛人の存在----それは美女の競演として、
          今回の展覧会のポイントとなっています。

       保守的なアカデミズムを覆し
        聖書を基に 人間の生々しさを表現した彼らの活動は
        社会批判を浴びながらも、ムーヴメントを起こし
         なんてスキャンダラスなんでしょう!!!

       そしてさらにその奥にある
          アーティストの恋愛模様も 実にスキャンダル!!

        それを目の当たりに出来る
         とっても貴重なチャンスです。

       
         
               

          
     

NADIA FLORES EN EL CORAZON

2014-02-27 18:05:12 | ファッション

      原宿 神宮前にあるセレクトショップ
    「ナディア フローレス エン エル コラソン」


     ピンクが基調の店内はとってもカワイイ
     テーマはヨーロッパに住む女の子のお部屋


     お洋服に限らず


     靴下や


      タイツも他にはない デザインの豊富さが魅力


     ピアスなどの小物類も充実


      古着よりは、センスのいい遊び心のある
      キレイ目のアイテムが揃っています


     レイアウトもカワイイ




     おしゃれが好きな人には たまらないかも----


      分かりやすい場所にあるので
      ついつい 寄り道してしまいます

      よーくみると 個性のあるアイテムでありながら
      意外に合わせやすいものが多いかも

      タイツなどの 小物探しも楽しいですよ-----


もらとりあむタマ子

2014-02-26 17:44:04 | 映画

      モラトリアム-----「人間が成長してなお社会的義務の遂行を
                 猶予される期間。また、その猶予に
                とどまろうとする心理状態。」

      東京の大学をでたものの
        父親が一人で暮らす、甲府の実家の戻ってきて就職もせず
           家事もせず、家業のスポーツ用品店も手伝わず
         ただひたすらに喰っちゃねを繰り返すタマ子
        そんなタマ子の一年が四季を通して描かれています

   
      この映画も2013キネマ旬報の9位になっています
        大きなストーリー展開もなく、タマ子の
       どうしようもない ぐうたらな、引きこもりに近い状態の
         毎日をただ ひたすら映し出すだけ----


      そんな、映画が なんでこんなに評価が高いのでしょう?
       それは見れば分かるのですが-----
        何となく みんながタマ子のような部分を持ち合わせて
         いるからなのではないか、と思うのです


       マンガを読むかゲームをしているか
        でなければ、何かを食べているだけの実家に寄生する23歳
       一見、批判されそうな、主人公のタマ子に
         実のところ 誰もが自分の一部分を見つけているのかもしれません


       なまけているだけなのに、それにはいかにも正当そうな
        理由をつけ まったく行動を起こさない、口だけの人間-----しかし
        そんなタマ子に 何だか親近感と、愛おしさすら感じてしまう  
        私たちはやっぱり どこかタマ子と同じなのかもしれません

       目標を定め、それに向って邁進する事
       毎日をポジティブに悲観的にならずに生きる事
       「夢は---?」と聞かれれば すぐに答えられる自分

       きっとそれらは 生きるうえでの理想です
         しかし、必ずしもそうでなくてもいいんだよ・・・と
       知らず知らずに、入った肩のチカラを
        そっと抜いてくれるような映画なのかもしれません。



       自分のペースで----なんて呑気な事を言っていられない事も
       多々あります。
       しかし、もしかしたら ハツラツとはしり続ける優等生----
       に見える他人にも
        実はこんな一面が あるのかも。。。と思えたら
        なんだか、すっと 自分の中の 劣等感が軽くなりそうです。。。

       学生最後の春休み。。。社会人になる一歩手前だった頃の
        自分が懐かしくなります
       「あ~ずっとこのままだったらいいのに・・・」

       誰もが 思ったに違いありません・・・・

 

        ちなみに「星野源」さんの主題歌
         【季節】もいいですよ

       『季節』


        


       

       
               

       
       

eggcellent エッグセレント

2014-02-25 18:16:20 | 。。。を2倍楽しむ

     六本木ヒルズ ハリウッドビューティープラザ
       1Fにある「エッグセレント」

     卵にこだわったお店です

     欧米人の朝食は大切な人との語らいの時間に
     活用されている事を感じた 店長の
      朝食をより有意義にして
      エネルギッシュに 一日のスタートを切ってほしいという
      思いがこめられています。


      内装がかわいいんですよね
        インテリアは とことん卵づくし




     もちろん食材へのこだわりもなかなかのもの

     卵は山梨の黒富士農場のオーガニックな卵
      美味しい空気を吸って 安全な餌で育つ ストレスフリー
      な鶏の産む卵です

     牛乳は、栃木県那須の広大な自然に放牧された
      乳牛のミルク---もちろん栄養のある牧草と、非遺伝子組み換え
      飼料がえさになっています


     店内も日差しがたっぷり入って 朝、気持ちのいいスタート
     が切れそうです。




     こんな半個室もありますよ


     ワンちゃん連れは オープンスペースもいいと
     思います


     大事 なメニューもかなり豊富で迷ってしまいます

     ココナッツパンケーキに




     マフィン


     この日頂いたのが
     エッグベネディクトのマフィンの部分を
      麦ごはんに変えて アボガドやポーチドエッグをのせたもの
     「エッグセレント ベネディクト」
     おしゃれな卵かけごはんのようなものですね

     これが、ものすごく美味しかった

     ちなみに上にソースのようにのっているのが
     お味噌----麦みそといって明治創業の老舗の福岡のお味噌

      この味もかなり濃厚で味のアクセントになっています


      必ず 大満足な朝食タイムが過ごせるはず
       朝7時オープンなのも嬉しいです

     忙しくて 普段会えない友達や
      大切な家族と 少しの早起きでこんなに有意義な時間が過ごせます

     確かに 夜に時間を作るより 簡単な事かも----

     いいスタートが切れそうです!

     

     






BASTIAN BAKER  バスティアン ベイカー

2014-02-22 20:16:53 | ライブ

     ブルーノート東京で行われた 
     「バスティアン ベイカー」のライブ
     バスティアン ベイカーと聞いても
      まだ 知らない方のほうが多いかも


      彼は スイス ローザンヌ生まれの22歳(若いっ!(笑)
      日本での知名度はまだ低いのですが
       スイスでは デビューアルバムが 
       チャート3位になるなどし、
       本国以外でもフランスやベルギーで人気を高めています。。。
      

      父親はアイスホッケーの選手
       母親は小学校の先生という家庭に生まれます
      音楽の才能は早くから認められ
       フォークロックの若き新星として今 注目を集めています

      今回は 日本・スイスの国交樹立150周年記念
       のイベント「スイスデイズ」のパフォーマンスも兼ねて来日
       したようです・・・・という事はもうスイスを代表するアーティスト
       と言えるのかもしれません。




       もちろん初来日。。。
      
       ブルーノートは大きな会場より、
         アーティストとの距離も近くむしろ、初めてライブを見る人
          にはいいのかもしれません


       ファーストアルバム「TOMORROW MAY NOT BE BETTER」
        と

         セカンド「TOO OLD TO DIE YOUNG」
         からのセットリスト


        ライブ構成がいいです----22歳とは思えません


       ファンを引き込むのがうまい!!!


        そのうえ 見て分かるように
         相当のイケメン!!!


        ソングライテイングの才能も持ち合わせているようです




        ブルーノートのラグジュアリーな雰囲気も
         またいいです。。。




        最後はサインを頂いて握手まで
       してもらいましたが、ほんっとに顔が小さいっ!(笑)

        これから、フェスなどでも再来日してほしいですね
        もっと多くの人に彼の音楽を聴いてほしい!

        やさしい人柄がもの凄く伝わってきました
          まだまだ楽しみなアーティストです。。。。。