Heart and heart

ありきたりになりがちな毎日をオンリーワンな一日に

日本名匠伝 ②

2014-05-29 18:52:48 | アート

      土門拳記念館で 現在 開催中の「日本名匠伝」
       女優であればその表現
       将棋棋士であればその勝負
       陶芸家であればその作品・・・・・

         いずれも そこに迷いがないもの
          それが名匠である。と土門は断言します


       レンズを覗きながら
         名匠と対峙した土門は 彼らにこんな
         事を感じていたようです
 

       例えば 棟方志功であれば
        「版画を彫る場合 その電光石火の速さに驚かない
          人はいない。それは神技としか言いようがない。。。

         彫刻刀を持つ以前から、そういうふうにあるように
          版画はそこに生まれる。。。」         



       将棋棋士 升田幸三においても
       「早打ちではないが、一打一打が生まれながらに
         あるように打たれるのである。
        その一打 一打は勝敗にこだわるのでなしに
         そこに打たれるべき、そこに応ずるべき位置に
          打たれるのである。。。」


       それはカタチある無しに関わらず
         必ず 見る者のこころを捉えて離さないチカラを
         もっています
       土門にここまで言わしめた 16人の名匠は
        プライベートでも魅力的人物であった
         事が 写真から伝わってきます


       そして 撮られる側の彼らは
        土門のシャッターは押されるべくタイミングで押されると
         いいます
         ここでしかないというところで
           土門は迷いなく シャッターを切るのです

       16人の名匠を撮影した 土門も17人目の名匠である事は間違いありません

日本名匠伝

2014-05-27 18:08:16 | アート

     土門拳記念館で開催中の
     「日本名匠伝」
     土門が選んだ 16人の名匠を撮影したもの
      ですが、「・・・絶対の自信をもって名匠である事を保証する・・・」
       と彼自身がいう様に その被写体の絶対的 存在感は
       圧巻でした。


     名匠とはいえ モノづくりをする人だけでなく
      女優や棋士や医師など
       そのジャンルは様々です
     土門はこの名匠についてこういいます。
      「彼らの志向するものが、常に単純明解で直線的
        であるという事である。そこにいささかの迷いもない・・・」


     たくさんの名匠に中でも印象的なのが
      将棋棋士----「升田幸三」
     彼いわく、「将棋は”守る”方が勝ち星は多くなる      
それは分かっている。だが”攻め”の将棋は 創作だから
        作品が残るのだ」と・・・・



     将棋を指すときの駒をもつ手からその
      決意が伝わってきます
      そして縁側で佇む 物憂げなオフの姿も また何とも言えないのです

    
     こうして名匠のオンとオフが 土門の写真で見られます


     落語家-----五代目 古今亭志ん生
        は男の三道楽でいつも 貧窮状態だったようですが
         彼の人生が噺以上に 破天荒でオモシロイところ
         が興味深いです
        しかし そんなダメな男が 高座に上がると
         一流の噺家になる。。。それを見事に 土門が引き出しています




     陶芸家----浜田庄司
      「作品というのは実にひかりを必要としないものです
        深さとか奥行というものは、ひかりがなくても分かるものです
       壺をつくるにしても、花活けを作るにしても
        陶器というものは なか側を作るものなのです・
・・」

     ろくろと向き合うとき、家の前に佇む時
      そのいずれもが 同じ 浜田庄司である事が おもしろくてなりません


    版画家-----棟方志功
      こんなエピソードも印象的です

      庭を毎朝 グルグルと散歩する棟方志功が 写真におさまっているのですが
        彼はある朝 芝に生える草を彼が 躓かないよう
        ピンセットで 一つ一つ取り除いていた妻の姿を
        目撃するのです。。。。そのあと入った風呂の中で
        タオルで口をふさいで 彼は嗚咽したといいます

      彼は 版画に向ったら一心不乱に 彫刻刀を動かし
        5センチも無い距離で 一枚の板に集中力を注いだのですが
      
      土門の写真からは 棟方の人生が見えてくるようなのです。。。。


       

      
      

かないくん展

2014-05-25 22:06:55 | アート

      パルコミュージアムで開催されている
      「かないくん展」


      今年の1月に
      発売された 死をテーマにした絵本「かないくん」

      谷川俊太郎さんの文に
      「ピンポン」の松本大洋さんが絵を描いたもの

      谷川さんはこの絵本の文を一晩で
      一気に書き上げたそうなのですが、松本さんは
       何と2年をかけて絵を完成させたそうです


      松本さんの下絵や原画の展示に
      谷川さんの詩の朗読で
      「死ぬとどうなるの」をテーマにした展覧会です


      この絵本にかけた時間が
       谷川さんと松本さんではまったく違っている
       のが 興味深いのですが。。。

      原画や下絵の展示をみていると
      やはりどれだけ 松本さんが
       絵の制作に試行錯誤していたのかが 強く伝わってきます

      背景を入れるのか入れないのか
       どこまで描くのか-----文のチカラを最大に生かすべく
        それの効果を 非常に意識しているのがわかります

      テーマが大きいのも理由の一つかもしれません

       まるでそれは 生きる事と一緒
        どう描けば 最高の結果が得られるのか。。。。
       分かりそうで答えなど無いもの
     
        試行錯誤、 もがき苦しむ事も人生そのもの

       そのうえ 死んだらどうなるのか。。。なんて
      だれにも分からないのですから


       谷川さんが 文を一晩で書き上げた事もしかり

       行きつ戻りつ しているようで

       勢いやリズム 直感が 生きるうえで大切な事も事実です


       他には、来場者のメッセージコーナーや


       ポストカードのグッズ販売


       六花亭のこんなお菓子まで。。。。

       実際 赤いマフラーをして かないくんと
       記念撮影ができるコーナーまであります


       誰かが亡くなった時に
       初めて意識する 死というもの

       至極 特別な 自分の周囲のだれかの死
        しかし やがて
        時間とともに それが生きる事の延長であり、
        特別でないものに変化していく経過。。。。そこをあらためて
         意識させられる 展覧会でした

       
       人は死んだら どうなるの。。。。
        人は死んだら どこへいくの。。。。

       たとえ死んでも 自分が生きていた世界は続いていく。。。

       そして 必ず 誰にでも訪れる死・・・・

        そこに抗えないなら、今を精いっぱい生きていくしかありません

        答えがないから楽しいものもたくさんあります
        どんなに長く生きたって わからない事もたくさんあります

       ただ はっきりしているのは
        生きている今が大事であるという事。。。。の様です



       入り口を入ってすぐにあった 谷川さんの詩を一篇

       《見舞い》
       入り江に向う なだらかな坂道を下り
       ホテルと見まがう 新しい病院の一室で
       もうすぐ死ぬかもしれないひとと
       穏やかなひとときを過ごした

       (問いかけたいことはもうなくなっていた
        答えが分かったからではなく
        答が分からないことが 答だと知ったから)

       窓際のコップの中のハマナスの花
       枕もとに散らばる子どもたちの写真
       からだにつながれた機械の微かな吐息
       硝子窓を透かして見える世界の切れはし
       曼荼羅を描くのに足りないものはない
 
       「・・・・あのとき・・・・あなたと・・・私は・・・・」
       切れ切れに言いかけてあとが続かない
       だが 青白い仮面のような表情の下に
       見えない微笑みの波紋がひろがり
       ベットの上の病み衰えたひとは
       健やかな魂のありったけで私を抱きしめた        




        

       



       
       

#802 CAFE&DINER

2014-05-22 19:57:33 | おすすめ

渋谷駅からほど近く
       雑居ビルの8Fにある「802カフェ アンド ダイナー」さん


     8Fで お天気のいい日は日差しが気持ちいいので
      窓際に座っていただきたい


    カップルシートのような席もあれば
     

     グループならソファ席もいいです。


     もちろんカウンター席でひとりの時間
      を楽しむのもいいと思います



     壁にはこんなかわいい ウォールペイント

     まるでおしゃれな 友達のお部屋にきたような雰囲気
     802号室はさながら プライベートルームの様です

     意外にもランチは和食中心
      ごはんとお味噌汁にメインのおかず
      かなりボリュームありますよ。。。

     友達や恋人同士 ランチやディナー 。。。
     あらゆる用途で使えるカフェです。


SHARED TERRACE シェアード テラス

2014-05-20 22:20:35 | 。。。を2倍楽しむ
     神宮外苑の緑豊かな
      銀杏の並木道をお散歩しながら歩くと



     「シェアードテラス」が見えてきます

     ここはアフタヌーンティがプロデュースする
     お店----テーマは「Living is Sharing」

      生きるとは分かち合う事------


    ステキな店内の真ん中には、
     まさに 大きなシェアテーブル




     テラス席はもちろんですが
      こうしてテラスや並木道が見える
     店内のソファ席もとてもステキです


     少し日差しを避けながら
      ゆったりとしたソファ席で、
      ここのモーニングのおすすめ---フレンチトーストを頂きます


    崩れてしまいそうなほどの ふわふわ。。。
      そこにフルーツもついて

      しっとりとした甘さがはまりそうです





     本当にロケーションがステキ
      ジョギングしてもよし、お散歩してもよし

       もちろんテラスはワンちゃんもOKです


      入口はいってすぐのスペースは 焼き立てパンの販売もしています
 

     ホントどれも美味しそう!!
     もちろん店内でもいただけます


     朝 8:00オープンというのもうれしいところ
      ここで一日のスタートは最高!
      
      銀杏並木のアーチをくぐって 新鮮な朝の空気を
       カラダいっぱいに吸い込んだら

       早起きのご褒美に、こんなステキなカフェが迎えてくれます

      隣り合わせた知らない誰かとも
       笑顔で 自然に あいさつできそうな そんなカフェです。。。