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地元出身のプロ演奏家によるLIVEイベントが ありまして・・・
ジャズ・ピアノ・三味線と 実に多彩なメニュー だったのですが
今回は時間の関係で 三味線の演奏だけ 聴きに地元市民会館へ行きました
田舎のすごいところは こういったプロの演奏を聴けるイベントが
(いくら地元出身とはいえ) 破格のお値段だという事・・・
もうびっくりですよ! 絶対聴かないと損ですね
まして 今回 初めての 三味線演奏の 生ライブという事で かなり
楽しみでした
まったく三味線の知識が無いのですが聴いてみて びっくりしたのが
まるで 何通りもの音が一度に
一本(?)の三味線から出ているような感覚です
昔の三味線は長持ちさせるために 皮の張りをゆるめにしていた
そうなのですが、 現代のそれは ピンと張ったものに変わっているそうです
もちろんそこから 奏でられる音は ベースとギターほど違う気がしました
(例えが 的をえていないかもしれません・・・)
そして、津軽三味線の特徴は ばちで 皮をたたく様に演奏するところ。。それは
まるで太鼓の演奏を思わせるような 技法
三味線の演奏のルーツは ごぜと呼ばれる女性たち(盲目)が新潟から日本海を北上しながら
津軽まで ひとつひとつ の民家の門をたたき 玄関先で演奏し 食べ物をもらい
生活の糧としていた ものだそうです
津軽三味線の音色が 晴れ渡った空ではなく 風の強い地吹雪の景色を想像させるのは
ごぜ達の決して楽ではない生活と東北人の強さによるところから なのでしょうか?
ピンと張りつめた音そのものが 東北のルーツであり
聴くひとの心を奮い立たせるような 力を持っています!
今回の演奏を聞かせて下さった岡田さんも 先輩達がひいてくれた三味線のレールをたどりながら
その大切さを 伝授していく事が重要だと おっしゃってました
何かを 究めようとすれば それは必ず先輩や周囲の力があってこそ出来る事で
先人が道を拓いてくれた事を忘れてはいけないのだなぁとあらためて実感しました
三味線の音色からは 楽器とその歴史に対する演奏家の敬意まで
伝わってくるようでした・・・