Heart and heart

ありきたりになりがちな毎日をオンリーワンな一日に

押尾コータロー アコースティックライブ

2015-12-11 15:07:00 | ライブ

先日 響ホールで行われた押尾コータローの
アコースティックギターライブ

あまりギターのソロライブは聴いた事が無かったのですが
素晴らしいと思ったのが
その表現の幅の広さ

まるで一本のギターとは思えない音
それは二重奏にも三重奏にも
聴こえてきます


一本のギターからいったい何種類の音が奏でられるのでしょう

印象的だったのが
「戦場のメリークリスマス」と「ミッションインポッシブル」
映画音楽です

目を閉じると繊細に表現される
ギターの音色が
ピアノやフルート、にも聴こえてくるから不思議です

チャップリンの映画モダンタイムスからの
「スマイル」も秀逸でした

これらはみな、
最新アルバム「Tussie mussieⅡ loves cinema」
からのチョイス

タッジー マッジーと呼びます
意味はハーブの花束


ステージの演出も客席を楽しませ
飽きさせないもの
グイグイ引き込まれます。。。。




大阪出身という事もあってか
MCもかなりおもしろく
関西弁で笑わせてくれます

他には「ボレロ」や 
彼のオリジナル曲のどれも良かったと思います

ラストの「マザー」という曲、
MCのせいもあったかもしれませんが
演奏中
誰もが、大切な人をこころに浮かべて
少しセンチメンタルな気分になったのではないでしょうか?


ステキな音楽は聴いていると
雄大な景色が浮かんできます

そのあまりの大きさに
自分の存在がちっぽけに感じてしまうほど

しかしそれは
ついつい足元だけをみてしまいがちな
日常の目線をもっと遠くに広げてくれる事

ギターの可能性に驚かされ
非日常へトリップさせてくれる
素晴らしい時間でした


まだ二回しか行ってませんが
響きホールは本当にステキな会場です

もっとたくさんの音楽を聴きたいものです




黄金のファラオと大ピラミッド展

2015-12-04 20:27:15 | アート

森アーツセンターギャラリーで開催されている
「黄金のファラオと大ピラミッド展」

世界一のエジプトコレクション
「国立カイロ博物館」の収蔵品から100点が公開されています


ピラミッドの建設に使われた道具は
意外にもシンプル

時代が時代とはいえ----
現代でも感嘆に値する程の巨大なピラミッドが
こんな原始的な道具でつくられていたなんて!

あらためて驚きです


死者の臓器を入れる壺


木棺

そこに描かれた細やかな絵が

永遠の命を意味します


ピラミッドを建造したファラオ

言語を守り、国を治めるためにつくられたピラミッド
その大きさがファラオの権力の強さをあらわしているのです

ここで意外だったのが
ピラミッドの建設に携わった人々は決して奴隷のような
扱いを受けてはいなかったという事


住まいと食事
労働にはきちんと報酬があったそうです

もう一つ
ファラオの権力が揺らぎ始めた時代
生産性を高める労働を・・・という目的で
ピラミッド建設から、農耕へと庶民のそれを移行した途端
争いごとが起きたそうです
それからは
再び人々の目的を一つに統一させる事が
ピラミッド建設の継続、統治
となっていったようです。。。

おもしろいです!



今でも美しさの輝きを放つ
当時の女性の装飾品



そして三大黄金マスクの一つ
「アメンエムオペト王の黄金のマスク」

魂は永遠に生き続けるとされた古代エジプトの死生観
死後の世界の幸福を願った人々の暮らしを
少し垣間見たようですが

同時に現代を生きる私たちには
到底 理解できないもの、であるような気もしてくるのです

当時、ピラミッドの建設に携わる事が
人々の一生をかけた生きる目的だとしたら、

私たちのそれに値するものは何か?と考えさせられます

すぐに何かが浮かぶ場合はいいですが、
もしかしたら
そこを見つけられないまま彷徨う事が

今起きている社会の歪みに繋がっている事も
あるかもしれません