Heart and heart

ありきたりになりがちな毎日をオンリーワンな一日に

人生ブラボー!

2013-05-31 17:27:17 | 映画

   ある日、142人の子供から、身元開示の訴訟を
    起こされた42才独身の男
   それは、過去に精子提供を行って産まれた
   533人の子供のうちの142人だったのです。。。

   家業の精肉店を手伝うも
   仕事のやる気の無さから父親や兄弟には
   いつも呆れられ、その上 多額の借金の取り立てに追われる
   うだつの上がらない42才の男----


   そんな彼の身元開示を求める訴訟を
   起こした142人の中に 有名なサッカー選手がたまたま
   いた事から、子供達に俄然興味を持ち始めた
   男は、142人に、素性を隠して会いに行く
   人生行脚を始めます。。。

   こうしてみれば 何の取り柄もないオトコの様に
   見えますが、家族や周囲に対する優しさを人一倍持ち合わせ
   その頃、同時に発覚した恋人の妊娠にも
   責任もって父親になろうという努力をしていきます。。。

   遺伝子上の142人の子供達・・・・
   彼らはそれぞれに 生きていくうえでの悩みや問題を
   抱えていました。


   自分の精子提供が無ければ生まれなかった子供達---
   彼らが父親の身元開示を強く求めるのは
   自分の存在意義を確認したいのかもしれない、
   と分かると
   男の生き方もだんだんと変化し始めます。


   愛あって人がこの世に誕生するのであれば、
   すでに、そこで自分たちはなぜ 生まれてきたのか・・?という
   壁にそれぞれがぶつかっていたのです。

   そして彼らは、精子提供の男に、父親としての責任など
    何ら求めている訳ではなく、
    素直に、「誰から自分が生まれてきたのかを
    知りたい。。」ただ、純粋に、それだけだったのです

   迷いや挫折だらけの子供達の人生は
   まさに今までの男の人生と同じ様にオーバーラップするのでした。

   そして、男は、今まで以上に、自分の家族や父親の愛情を
   確認していく事になるのです。


   子供達が、立派な人間になる事を親は必ずしも望んでいる訳ではなく
   「こうして自分の傍に居てくれる事が何より嬉しい。。。」
    という父親の言葉で、子供の存在が親にとって「何にも代えがたいもの」
    である事がはっきり分かってきます

   親は例え出来の悪い息子だとしても
    子供の長所をちゃんと見抜き、常に子供の味方であるという事7。。。
    それが 映画のシーンから強く伝わってきます

 
   遺伝子上の子供達の 純粋な生き方に、
    子が親から生まれ 子がいずれ親になっても、
    人は必ず誰かの子であり 誰かの親である事に変わりない。。。
    という当たり前の
    事に気づかされ、あたたかな愛情を
    心の底から、感じずにはいられないのです

   それに気づいたとき
    人生って捨てたもんじゃない。。。いや、素晴らしい!!!
    と自分の生き方を肯定できるのだと思います。。。。
       
   














   









   

白つつじ ②

2013-05-30 17:31:08 | 季節を感じる・・・

    夏の様な日差しが降り注ぐ
    5月の昼下がり-----
    水の上に浮かぶレストランは
    城下町といわれる
    街のロケーションにピタリとはまっています



    ウッドデッキのオープンカフェでのお茶
    は、こんな晴れ渡る空の下で
    最高のシチュエーションです

    水の傍は心地よい空気が漂って
    ただ、そこに居られる時間が贅沢以外の
    何物でもない気がします。

    近くには大きな公園を囲むように
    お濠が巡らしてあり
    城のあった当時を想像させます

    今は公園の城跡に
    真っ白なつつじが、まさに満開です



    ここで足を止めずにはいられません



    花の美しい季節はそれだけで
     ヒトのこころを、明るくしてくれます

    雪と風で閉ざされた冬を待った甲斐がありました。。。
    こころがゆたかになる瞬間です
    






本池秀夫 革の世界展

2013-05-29 16:15:17 | アート



    酒田市美術館で開催中の
    「本池秀夫 革の世界展」



    この日は、真夏の様な 快晴のお天気
    美術館のお庭と 青空がとってもキレイでした


    「本池秀夫」さんは鳥取県米子市在住の
     レザーアーティスト
     イタリアの磁器人形作家=ジュゼッペ カッペ と
     ノーマンロックウェルに影響を受けて
     革の人形づくりを初めてから
     創作活動は40年にもなるそうです

     この作品も 木やロープに至るまで全て革で出来ています!

     まったく予備知識なしで 知人に勧められて
     今回、見にいったのですが、その作品の緻密さは
     想像の範疇をはるかに超えてすばらしいものでした

     レザーでどうやって 人形をカタチづくっているのか・・・
     というのが素人なら誰でも疑問に思うところ。。。

     初めに硬質樹脂で型を作って、水で濡らした革を
     それに貼り付けていきます
     そして目や口は切り込みを入れて ヒトの顔が出来上がっていくのです

     洋服はミシンで縫って着せていくそうです

     この仕事がことごとく、細かいっ!!!
     ピエロのお洋服はラム革-----柔らかいうえに、発色よく染まるんですって・・・

     「トイ ミュージアム」おもちゃ屋さんです
      すべて 革です・・・
      ラムに牛革・ゾウにダチョウ・サメ・ヘビ・ワニ・・・
     その革それぞれに特徴があって、使い分けられているんですね

     本当にどれも うっとり見とれてしまうほどの
      細かさです。革の可能性は、本池さんの手にかかれば
      無限のようです

     繊細な人形づくりが終わると「抑圧されたパワーの解放」
     とでもいうように、大きな動物の製作に取り掛かるそうです

     どれも実物大-----生きているかのようです
     馬は今にも走り出しそうですし

     ゴリラや犬の表情はどこか愛らしく

     革の持つ 独特の深みある質感で
     動物の特徴が生かされています。

     オランウータンの親子---

     

     

     お母さんに絡みつく子供の姿は
     人間と一緒です

     指先から足先、こんなにリアルにつくられて
     いるんですよ

     レザーアーティスト 本池氏---
     ハーレーを乗りこなす すてきなオジサマです

     そもそも、なぜ、レザーという素材を使おうと思ったのか---?
     それは捨てられるものを甦らせるおもしろさにある
     と言います
     食用とされたものには、必ず皮が残ります
     それを、革として再び生かす---
     いのちのサイクルの中に もう一つのいのちを吹き込む。。。

     それは動物だったり、老人だったり子供だったりに
     生まれ変わります。。。

     そこには、本を子供に読み聞かせる老人---
     といった
     ストーリーがさらに生まれるのです

     街角の大道芸人。それを観る老若男女の人々・・・・
     親子だったり恋人だったり、
     作品の人形たちは生き生きと表情豊かで、
     私たちを笑顔にしてくれます

     いのちのサイクルの中にある、不思議な魅力です





     美術館のお庭は緑が生き生きとして
     遠くに見える 鳥海山が 晴天の一日に幸福感を添えていました。。。
     





     
    

ニュートン フォークナー

2013-05-28 17:32:17 | ライブ

    渋谷 デュオ ミュージック エクスチェンジでの
    「ニュートン フォークナー」のライブ

    彼は英国出身のシンガーソングライター。。。
    タッピングギターというスタイルで
    すべて一人でライブを行います
    ギターが好きで詳しい人なら
    彼の超絶 テクニックにテンションが上がるはずです

    1stアルバム「ハンド ビルト バイ ロボッツ」
    1stにして全英チャート1位を
    記録し そのギターテクニックとソングライティングの
    実力を早くも世に知らしめたのです

    しかも、カレの魅力はそれだけにとどまらず、
     ソウルフルで大地の声の様な、歌声も
     リスナーの心をグッと掴んできます

    そんなニュートン フォークナーのライブ

    こんな風に3本のギターのみで演奏されるんです

ギターでドラムの様にリズムを取りながら
    一人の演奏とは思えない、スケールで、初めからオーディエンスを
     引っ張っていきます

    「サーフカルチャー」と言われるカレの音楽
    確かに、「ジャックジョンソン」に似ている部分もなくはないのですが
     カテゴライズ出来ないほど
    その魅力は広く深く、すべての音楽好きをうならせるレベルなのです

     アフリカの広い大地を想像させる、
    乾いた熱い空気の様な楽曲は
     ライブでもさらに観客を熱くしていました

    伸びやかな歌声と、ギターが分からなくてもそのテクニックには
     皆が圧倒され、気持ちが昂るのです。。。

    ギターとカラダが一体化し、
     自由自在、いとも簡単にギターを操る姿と
     そこから奏でられるリズムに 高揚感はマックスになります

    2ndアルバム「リビルト バイ ヒューマンズ」
     このアルバムのプロデュースには
     小山田圭吾氏も関わっています
     11曲目「straight towards the sun」はカレの楽曲です


    これだけの歌唱力で、彼はさらに 
     一流アーティストのカバーをも披露してくれます
    スティービーワンダーの「superstition」
クィーンの「Bohemian Rhapsody」など・・・

    オリジナルのスケールはそのままに
     ニュートンの世界でさらに楽曲を鮮やかにリニューアルさせるのです
     もう観客は陶酔しっぱなしです

    最新アルバム「ライトイット オン ユアスキン」も
     全英チャート1位を早くも記録
    本当にこれからの
     活躍が楽しみです

    ちなみに彼のヘア・・・実際見てみて地毛なのか分からず
    とっても気になりました(笑)
     胸まであるドレッドヘア。。。ブロンドのまつ毛にグリーンアイ
     笑顔が素敵なニュートン。。。若干24歳の彼が
    一人で作り上げるステージの
     スケールの大きさに感嘆です!!!
     

    
   

Welcome to the Jungle ③

2013-05-26 18:18:27 | アート

   「シャノン・リー・キャッスルマン」
    インドネシアのタンジュンビナン
    ベトナムのハノイ
    タイのバンコクに実際ある屋台を撮影したもの
 
    現在、急速に失われつつある伝統的なストリート文化
    をいとおしむ 作家の思いが現れています

    大型カメラによる長時間露光や、映画撮影に用いられる照明器具を
    使って屋台 一台一台の特徴を
    微に入り際に渡って撮影しています

    屋台の主人はあえて排除することによって
    より、屋台そのものに視線が集中するのでしょう

    インド・ベトナム・タイの色がよくあらわされていると思います
    使い古された自転車や機能的な道具類が
    フィルターを通して、プレミアムな存在になっています



    《電力都市(ネオン)》はシンガポール、香港、東京
     などの世界屈指の国際都市に脈打って流れる
     エネルギーへのオマージュ
     都市建築の部分図によって構成されたコラージュを
     スクリーンにして、生き生きとうごめく
     電力の流れが投影されています



     都市図の上でめまぐるしく
    変わるネオンの文字。。。。

     ずっと見ていて飽きないんですよね。。。。

     都市の持つエネルギーと自分たちの生活の電力への
     依存度を再確認させられます

    資源を大切にしながら 人間はこれからどんな
     都市開発を行っていくのでしょう

    まさにアジアは、これからも、そのエネルギーを
     ふつふつと湧きあがらせ
     発展していこう としています




    「人として同じ心をもつことを信じよう。。。」
    異なる文化に生きる人々が、理解し合ううえで
     大切なこと

    東南アジア発祥のアラビア文字による表記
    「死」「正義」「精神」「献身」「衰退」
    「心」「勇気」「誠実」「平和」「愛」など。。。

    アラビア文字はそのものが、テロや恐怖感をイメージさせると
    感じた作家の 平和を求めるパフォーマンス
   
    エントランスを入ってすぐに目につく作品です
    平和が無ければ 何も始まらないんですよね------


    横浜美術館は常設で
    「荒木経惟」の作品も展示しています
    「横浜美人100人」です

    2008年 
    「茂木健一郎」さん「はな」さん
    「角田光代」さん荒木さん4人で、
    行った 横浜美術館の企画---「私の美術館」

    一般公募によって選ばれた100人を荒木さんが
    ギャラリーで撮り下ろしたものです
    
    横浜美人のパワーと個性がビシバシ 
    写真から伝わってきますよ・・・

     どうして荒木さんはこんなに
      女性の表情を捉えるのが上手いのでしょう???

    「写狂人日記」
     この作品が画廊で発表された当時
     一部をわいせつと認めた警察署員が8枚を押収
    さらに主催者が99点を取り外したそうです

     しかしそれでも
     荒木さんの写真との
     情熱の対峙は何ら変わりません

    アーティストとは
     いかなる時も、その才能が
     非凡であるほどに
     世間の物議を醸すものです

    それこそがアーティストの存在意義なのかな?




    「横浜美術館」ホントに素敵な美術館です

     これも常設で、イサムノグチさんの作品も
     たくさんあります


    アジアのエネルギーに感化されて
    美術館をでると
    端のスペースに こんな不思議なものが



    館員の方に伺うと、週末などに
    ここで子供達が
     ワークショップを行ったりするんですって
    こういうカラフルなもの・・・とにかく大好きです(笑)