Heart and heart

ありきたりになりがちな毎日をオンリーワンな一日に

BEAT CHILD②

2013-11-09 22:06:44 | 映画

      1987年に開催された
      ロックフェス
      26年の封印を解かれ
      今 映画として公開された理由は
      この映画そのものを観れば はっきりします。

      音楽のちから、、、
      震災後どれだけ この言葉を聞いた事でしょう
      かたち無い音がどれだけ人を癒し
      元気づけることか----

      そしてこの「ビートチャイルド」
      80年代のロックシーンは色褪せるどころか
      鮮やかにチカラを増して
      今の私たちの目の前によみがえってきました。。。

     「渡辺美里」----彼女もこの頃まだかなり若いのですが
      映画の中で、
      印象的なのが、楽屋でステージの最悪の状態を
      聞いても まったく動じないところです。

      その時すでに 彼女のなかに 固く揺るがないものが
       あったのだと思います

      彼女の代表曲----「マイレボリューション」は
      今の10代や20代のコが聴いたらどう感じるのでしょう

      美しいメロディ、そのイントロが始まると
       きっと世代を問わず こころの奥が ざわついてくる様な気がします

      雨で濡れたステージで裸足になる事は
      感電の危険があるというのですが
      彼女はステージで堂々と裸足でパフォーマンスを始めるのです。
  
      泥でぬかるんだ観客の状態と一緒になろうとしていた
      のかもしれません。


      そして、圧巻だったのが「尾崎 豊」のステージです
      初めて彼のステージを見たのですが
      「全身全霊を捧げる」とはまさにこの事かもしれません。

      会場に到着し、バスを降りたときのごくごく普通の青年は
      そこに居ませんでした。
      人はこれほど変われるものなのでしょうか。

      一曲に倒れるほどの魂を注ぎ 声の限り歌う。。。
      

      若き日の、苦悩や迷いを詩にして歌う   
      彼に なんてどしゃ降りの雨が似合うのでしょう

      人生なんて 晴ればかりのはずが無い----
       容赦なく叩きつける雨に打たれながら、 
        彼の魂は強さが増していくようです。

      『シェリー』






     そして、散々一晩中 降り続いた雨は
     明け方、ラストの「佐野元春」のステージで、ようやく上がり
      朝日が顔を見せるのです。

      眼もあけていられないほどの
     強い雨が 今度は眩しい朝日に変わって観客を照らし始めました

     この日 ステージを見に来た観客とアーティストが
      体験した
      ロックの洗礼とは---なんて過酷だったのでしょうか

     音楽に勇気づけられ 試された、一晩だったに違いありません。
      十分な心構え無くして、物事を突き詰める事などできない-----
      と言われたのでしょうか。


     普段、肩肘張ってかっこつけていたって
       簡単に自然は人の拙さを見抜きます。
       いとも簡単に、くだらない鎧を、雨は洗い流し
      あらわになった ありのままの姿でステージを見せたアーティスト
      そしてその瞬間を目の当たりにした観客-----
     最悪のコンディションでも 音楽はちゃんと人々のこころを捉えていました


     一番最初のステージを見せた ブルーハーツのヒロト
      は観客に向って 降り出した雨のなかこう言ったのです

      「最高じゃない!!!!
        雨が降るから野外ライブなんでしょ・・・・・・」

      ヒトミをキラキラさせたロック青年が
       言った言葉が音楽=ロックのすべてのような気がします


      「ひとにやさしく-----ブルーハーツ」



               

            


          

最新の画像もっと見る

コメントを投稿