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老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

男木島 ぶらぶら

2019-03-03 00:12:33 | 俳句

 

男木島の港を降りると、いきなり目の前に山の斜面の建物が目に飛び込んでくる。

海と建物の間の平地の間隔は30メート~から40メートル?くらいであろうか。狭い。急な坂を登って家々にゆくのである。

いろんな島を訪れたが、このように建物(集落)と海が近いのは珍しいと思った。

           

どの島も信心の神社が波止場の近くにある。

この島でも例外ではない。防波堤添いの道に面して、大きな鳥居が建っていた。

           

人がすれ違うに、困らぬ程度の細い径が島中を縦横に通っている。

家の軒下、ほんの数十センチくらいまで、家がぎりぎりに建てられている。

石を積んが急な階段が家ごとにある。下の家の台所を横目に通る。この下の家の表の玄関口は、構えた門へは急な石段を登らなくてはならない。

不自由だと思えるが住めば都で逢う島人はどなたも気さくで優しそうだ。

 

男木島は今の若い人は知らないかも知れないが、「喜びも悲しみも幾年月」という、佐田啓二と高峰秀子が出演をしていた昔の映画のロケ地として、島の観光の目玉が燈台であった。

この島に始めて私が来た二十年くらい昔は、その古い映画を燈台で一日中流していた。(佐田啓二は中井貴一のお父さんと云った方が今はとおりが良いか)

燈台には列が出来ていて今回は入れなかったけれど、今も流しているのかしら?

前回、来た時は魚見台の小さな小屋があったけれど、崩れて枇杷の大きな木だけが残っていた。

      

「島民だけ、自転車の乗れ入れを許可します」 こんな看板があった。そこへ入って行く。小型の車は通れるほどの道があり、菜園で仕事をしていたお年寄りの方がいた。

沖を行く船をみながらのんびりと自給のお野菜を作っている。優しくもなるだろう。ストレス?ないだろうな~。隣の芝生は青い、、、と言うが、ちょっと思っただけ。

私、この景色すきだな~。志度の家から見る海の風景と又違っている。

     

綺麗な椿が咲いていたお庭。かたわらには蛸壺が転がっていた。

 

        

河津桜が咲いていた。 近くで塀の修理をしていた人と立話をする。

もうすぐ「瀬戸芸ですね」

「ええ、もううるさいだけですよ」と笑いながら。

そう思う。営利に関係をしていなければ、家を覗かれる。庭には無断で入って来る。きちんと身だしなみを整える、そんな気を使うところだと想像をはたらかした。でも島に活気が生まれるのを良しとしましょう。

 

               日の永し犬見ずじまい猫の島

そうなんだ。犬は一匹も見なかった。