日曜日はまれに見る穏やかな日で、私はNさんの車で会場の堅苔沢のSさんの家に連れて行って貰った。
日本海側で寒の時期に食される寒ダラ汁は、地域毎に鍋に入れる食材も異なっている。酒田の場合は鱈の身とアラ、豆腐に長ネギを加え、酒粕と味噌で味付けをする。鶴岡市でも大根や白菜を加える所もある。まぁ、昔から寒ダラはお値段が張るので、鍋の具の量を増やす為に色々と入れるのだと思う。
だが、この会場を提供して貰っているSさんでは、鱈汁は鱈のみで、トッピングに摘み立ての岩のりを加える。それが普通の家庭にはないだろう大鍋で作られる。鱈は2本、身を昆布締め(刺身)とムニエルにした他は、全て鍋に入れる。
鱈は捨てる所がないと言われる。それでも「これは無理だろう。」と思われる部分を外して、エラも胃袋も入れる。欠かせないのが白子(ダダミ)と肝臓(油)だ。
岩のりも、乾燥した物ではなく、生を使うのでとても香りが良い。
大鍋で作るので、なかなか冷めない。それを丼に盛って12人分を配った。
Sさん提供の紫芋。茹でて冷凍されていた。
大型容器いっぱいのラッキョウ漬け。Sさんのお母さんの作品である。サツマイモとラッキョウは皆で分けてお土産にした。
鱈汁の丼が載らないほどのご馳走が並んだ。
昆布締めのタラも何層にも重なっている。お喋りを楽しみながら宴会が始まった。
卵の上にハートが載っている。
押し絵の羽子板。
いつもは炬燵猫だが、沢山の女性に囲まれて、はっちゃけている猫。
嬉しくて楽しくてたまらない。
お利口で可愛い猫である。