「連続テレビ小説・おしん」と言えば、昭和58年(1983年)の4月から一年間続いた朝ドラで、山形県を舞台にロケが開始された。酒田市でも日枝神社で「NHKがなにやら撮影しているよ。」との情報を得ていても、たいした物ではないだろうと野次馬根性を発揮出来なかった。それが怪物のような視聴率の高いドラマとなり、1年間の平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%を叩きだし、「おしん」の時間は水道の使用量も下がるとも言われたらしい。
その「おしん」は、日本のみならず、海外(68国・地域)でも放送されると、「あの経済大国の日本でも、こんなに貧しく辛い時期があったのか。」と日本の株を上げ、ファンになる人は数知れず・・。
まぁ、脚本があの橋田壽賀子だから、辛くイライラすることが続く中で、時々おしんは啖呵を切ったり胸のすく思いをさせてくれる。そこが救いとばかりにドラマの先を想像する。そこが人を引きつける由縁だろうと思う。何度観たことか。←自分
連続テレビ小説おしん
さて、今年4月から「連続テレビ小説・おしん」がBSプレミアムで、(4月1日の月曜日から土曜日の朝7時15分~7時30分で)1年間アンコール放送することが決定した。苦しく辛いおしんの人生の中で、唯一酒田はおしんが可愛がられて成長していく場所で、様々な教育をさせて貰った豊かな港町ではなかっただろうか。
そんな酒田を観てみたい。ところで、過去の「おしん」の放送で、酒田市には「おしん像」が何体か建てられた気もしたが、あれは何処に行ったのだろう。
北前船の寄港地以外に観光の場所が少ない酒田市にとって、「おしん」は有り難い。特に大型クルーズ船の客には、「おしん」ゆかりの地を巡る旅も良いかなと思う。