東風が強い。我が家は北斜面に面しているので、東風の恩恵はなかなか受けない。山王森の向こうからは、ゴーゴーと風の又三郎の歌う声がした。案の定、封書を投函しようと出かけ、山王森を回り込むと、目を開けていられないほど、風と一緒にゴミが飛んできた。
黒松の花粉が飛び終わったかと思うと、松の雄花の枯れたものが松葉と共に飛んできて、道路は茶色に染まった。枯れた雄花も髪に着くとやっかいだが、松葉は刺さると痛い。
この白い花びらは、ニセアカシアだ。山王森のアカシアは随分と淘汰された。これはどこから飛んできたのだろう。
蕎麦の生育は早い。丈30cmを越えるようになってきた。おそらくもうじき「つまみ菜」の域を超えるだろう。実は人間が食す前に、虫に食われてしまっている。まったく、奴らときたら!