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29日に鳩山首相初の施政方針演説があった。情緒的な言葉ばかりで、具体論を示さず、山積する課題を解決しょうという熱意もなく、危機感の乏しい演説という感じだった。
冒頭にあいさつなしで、いきなり「いのちを守りたい」と話し出したが、まずは民主党の衆議院議員石川容疑者の逮捕についての謝罪が先でしょう。国民に政治とカネの問題を引き起こした張本人でもある首相は、小沢問題も含めて一番先に謝罪すべきでしょう。
高瀬淳一・名古屋外国語大教授は、「最後に阪神大震災の「泣き」の話を持ってきたが、震災に遭った人は「当時も政治家だったあなたは、震災の時に何をしていた」と問いたくなるだろう。ガンジーの言葉を引用して「労働なき富」を批判しても、聞いている人は、鳩山家の資産から多額のお金を得ている人が批判できるのかと思う。「いのちを守りたい」という割には、子どもたちに多額の借金を残す財政赤字にほとんど触れなかった。言っている事とやっていることが違い、矛盾だらけの感じがした」と (読売新聞より)
「いのちを守る」ためにどうするのか、昨年、民主党は、マニフェスト実現するために、補正予算の一部を凍結した。その中には、学校の耐震化の予算も入っていました。子どもの命を守るための学校耐震化が大きく後退したのです。学校は地域の避難場所にもなっています。これが鳩山首相の「いのちを守る」ということなのか。矛盾ばかりですね!