ムジホソバ

たぶんムジホソバではないかと思うが､5月末に豊田市の松平郷園地で出会った蛾だ。ホソバの仲間にもいろんな種類がいるそうなので確かではないが､とりあえず外観だけの判断でムジホソバとしておこう。翅に模様がなく無地だからムジホソバだそうだ。成虫は昼行性で花の蜜を吸うが､幼虫の食草は､木や草の葉ではなく地衣類だというから､苔や藻などを食べているのだろう。

マドガ

先月下旬に瀬戸市の海上の森で出会ったマドガ。昨日のカノコガのように､翅に半透明の模様があるので､透けている部分を窓に見立ててマドガとなったという。幼虫の食草はボタンヅルで､日本の固有種だそうだ。

カノコガ

散策の途中で今までに出会った虫たちを載せてきているが､守山区の小幡緑地で先月中旬に見かけたカノコガ。アジサイの葉裏に隠れていた。蛾というとイメージが悪いが､昨日のキンモンガと同様に翅の模様が綺麗だと思う。近づいても逃げなかったが､あまり休息中に邪魔をしてもいけないので､画像は2枚だけ・・・。去年も7月4日に載せたが､鹿の子模様が名前の由来だ。幼虫の食草はシロツメクサやタンポポだそうだ。

キンモンガ

キンモンガは蝶のように見えるが､アゲハモドキガ科の蛾の仲間だ。翅の模様は黒地にクリーム色のような白っぽいのと黄色がやや濃い淡黄色のがいる。3年前の7月4日に両方を並べて載せたことがあるが､これは先月下旬に瀬戸市の海上の森で見掛けた模様が白っぽい方のキンモンガだ。

ヒメキマダラセセリ

先月下旬に瀬戸市の海上の森で見かけたセセリチョウの仲間だが､ヒメキマダラセセリではないだろうか。やや小型で飛び方が俊敏で見失いそうだったが､たまたま近くの葉の上に止まった。手元の図鑑で比べてみたら､ヒメキマダラセセリのように見える。

ツバメシジミ

道端で見かけたツバメシジミ。昨日載せたアカシジミとは違って､普通にどこにでもいるありふれたシジミチョウの仲間だから､このブログには何度も登場している。♂の翅の表側は綺麗な青色だが､♀は黒褐色の地味な色をしている。後翅の尾状突起とその傍にある小さなオレンジ色の斑点模様が特徴だ。

アカシジミ

先月中旬に守山区の小幡緑地で撮った画像だが､散策路脇のアジサイの葉にアカシジミがいた。小幡緑地では､過去には2015年5月28日にアカシジミを載せたことがあるが､このあたりには、他にもウラナミアカシジミのようなまれにしか見られない珍しい蝶が棲める環境にあるようだから､貴重な自然をずっと維持したいものだ。直ぐに飛び去ったので､この2枚だけしか撮れなかった。

マメナシの実

尾張旭市の森林公園に植えられているマメナシに実が生っていた。直径は1㎝足らずしかない小さな実だ。花は10年前の4月9日に載せたことがあるが､梨の原種といわれているだけあって､花も実も見掛けは果物の梨にそっくりだ。マメナシは東海地方固有の湿地性落葉樹で､環境省の絶滅危惧IA類にリストアップされている希少植物だが､住宅地の開発や道路拡幅などによって年々数が少なくなっているそうで､名古屋市北東部の自生地では保護活動が行なわれている。

ウツボグサ

昨日載せたノアザミの近くの草むらでウツボグサが咲いていた。夏枯草とも呼ばれ､昔は薬草に利用されたという。

ノアザミ

たぶんノアザミだろう。ノアザミは道端で普通によく見掛けるが､花にシオヤアブが獲物を抱えて止まっていた。犠牲になったのはカメムシのようだったが､近づいたらそのまま逃げてしまった。




別のノアザミには青い小さなハムシの仲間らしき虫が花粉を食べていた。

ヒマワリ

東海地方はまだ梅雨明け前なのに真夏のような暑い日が続いている。久し振りに岡崎市の奥殿陣屋に立ち寄ったら､畑で1本だけヒマワリが咲いていた。コスモスの花が終わった後の畑のようだったので､去年こぼれたヒマワリとコスモスの種が芽を出し､両方の花が一緒に咲いたのだろう。1本だけとはいえ､夏の花の代表であるヒマワリが咲いているのを見ると夏を感じる。疎らながら､背景にコスモスの鮮やかな花があったからなおさらだ。