江原ひであき

新社会党

09年1月11日(日)。 資本主義はどこへ。 労働党旗開き。

2009-01-11 | Weblog
09/01/11、 晴れ。いちごがいっぱい実ってきた。きょうも10ヶほど収穫。

◆資本主義はどこへ。--ケインズなら、ドラッカーなら。

 ケインズなら。 
 不況の経済学、積極財政のケインズ。そのケインズ研究の第一人者、伊藤光春京大名誉教授がケインズならこう言うだろうといっている。“現在の不況をどう見るか”に対して「ケインズが批判し続けたのは、このような事態を生んだ新自由主義的な経済体制とそれを後押しした経済学です」
 “この不況に際し資本主義は変化していくか”の問いに「先進国では資本主義経済の修正が進むでしょう。アメリカでは、中産階級社会への復帰がモデルになるでしょう。もう一つのモデルは北欧です」 さらに「当面日本政府が取るべき政策は“市場経済のゆがみが集中している”高齢者と母子家庭への対応です。」と言っている。
 私は同時に「労働者派遣法」の抜本的大改正だと思う。伊藤名誉教授も言っているように、“本来、職業紹介は公的部門と学校以外はやってはいけない”そのとおりだ。
 公明党の北川氏などが“製造部門の派遣労働者は47万人もいる。派遣を禁止したら多くの労働者が失業する” といっているが、「部品」 として扱われている労働者が50万人もいる経済構造のあり方に危機感を持つべきである。

 ドラッカ-なら。
「マネジメントを発明した男」と呼ばれる経営思想家のドラッカーから「日本での私の分身」といわれたという、立命館大客員教授の「上田惇生」氏がドラッカ-について語っている。
 上田氏が言っている、“ドラッカ-は「企業は何のためにあるのか、と常に問いかけた」と。そして、“組織はすべて、人と社会をよりよいものにするために存在する”これぞ「ドラッカ-の経営思想の真髄」だと。
 私は全く知らなかったが、ドラッカ-っていいこと言っている。いわく“企業とは人々の生計の手段、社会とのきずな、そして自己実現の場を与える存在です”また、「経営者たる者、社会の公器としての会社を考えよ」とも言っている。
 まさに我が意を得たりの思いだ! 「経営思想家」の名にふさわしい実にすばらしい経営哲学を有する哲人だ。このような偉人を知らない自分を恥じる次第だ。  

◆労働党旗開き。
 例年のとおり労働党の旗開きに参加した。我が党も見習うべきは、党などが支援した、底辺で虐げられている労働者を旗開きに招き闘いの報告など発言させていることだ。我が党も国鉄闘争を闘う労働者を招いてはいるが、ほぼ未組織に近い労働者を招いているところは学ばねばならない。