江原ひであき

新社会党

8月2日(曇り)。小2プ-ル事故死-2.

2006-08-02 | Weblog
小2プ-ル事故死-2。
 昨日に続いてその2を記す。きのうの日誌を補強ではなくあえて書き残したい。
その後もこの死亡事故はテレビ、新聞等で大きく報道されているが直接的な事故原因ばかりが騒がれている。
 「吸水口に取り付けられている事故防護ふたは本来はボルト締めのはずが古い針金でくくられていた」、「事故直前に小学生?の男児から“これ、外れてたよ”とふたを渡されたが、受け取った女性監視員は何のふたか分からなかった」、県警の調べに女性監視員らは「ふたが外れた時の対応などの説明は受けていなかった」、という。「事故当時の現場管理責任者は孫受けビルメンの社員」、「監視員5人は全員が孫受けビルメンのアルバイト」 等々実態が明らかにされている。

 何故、こういうことになるのだ! ふじみ野市が管理委託した企業は「施設管理会社“太陽管財”」だ。その太陽管財が“ビルメン会社”に孫受けとして丸投げした。しかも、4年も前から継続している。
 ふじみ野市は、この後に及んで“丸投げは契約違反”だと言っている、とか?

 バカ言ってんじゃないよ。4年も前から繰り返されているんじゃねえか!。おざなりの契約制度、下請け企業とグルになっての談合放置、助役の言だそうだが、この無責任体質こそメスを入れて大手術しなければならないのだ。

 私は“真の原因”として2つのことを指摘する。

1は、安易な民間委託。--- 自治体の存在理由を見失った---
 昨日も少し書いたが、最近の自治体は“首長以下幹部職員”が「自治体は住民のくらしと命を守ることが使命だ」 ということを忘れて中央政府の意に沿うことばかり重視している。
 数年来いわれている“地方分権”は「名」ばかりで中央集権が強化の一途だ。国による“三位一体”などの巧言に惑わされて(交付税や補助金を削減)国の責任を問うこともできないふがいなさだ。
 一方で、安易な歳出削減を追求し、自治体として当然なさなければならない業務を無原則に民営化や丸投げ委託してきた。このような昨今の自治体のあり方が今回のような事故を引き起こすのだ。 
 
2つめは、市長以下自治体幹部、自治体議員、労働組合幹部らの事なかれ主義と無 責任体質にある。
 自治体議員の本来の任務は首長を初めとした幹部職員が「住民のための業務を適切に行っているか?暴走していないか?をチェックすることなのに時流に乗って“民営化”“民託”を競い合っている。
 労働組合幹部にしても“然り”だ。無原則に提起する管理職の合理化案に唯々諾々と従うのみ。組合員や住民のために闘うことを放棄している。問題の本質はこういうところにあるのではないか。